こんにちは!

 九戸村の地域おこし協力隊になって3か月が経った工藤です。

 南部箒作りに携わる生活が始動してから数か月間です、この間に綴ります。

 

 九戸村に移住し、何もかも初めて経験する事ばかりで戸惑いや不安なこともあり

 ますが、その気持ちを解きほどいてくれるものの1つとして山間の地域ならではの

 眺 め。

 部屋の窓から見える山々と風力発電。目に優しい緑に癒され、風力発電の羽が回っ

 ていると、自分のエネルギーも勝手に補給されている気分になっています。

 まだ、秋冬しか目にしていないので、これからの春夏と季節と共に変わりゆく景色

 を楽しみにしています。

 

    

      

       

 この仕事を選んだきっかけはハンドメイドが好きでよく自ら日常的に雑貨を作っ

 ていたこと、数年前に友人宅で高倉工芸さんの箒を目にし、細やかな編み目

 模様の美しさと実際に掃いてみた時の機能性の高さに魅了されたことと様々な

 きっかけが重なったことです。実際に見学させて頂き、社長の熱い想いや職場の

 方々の温かさに触れ、迷いなく即決でした。

 

 最初に教わったのは糸の結び方から。

 職場の先輩方々に指導頂き、実践してみるとこれがまた思い通りに指が動かない

 動かない。一つの結び方を何十回も練習しました。

 そして、次に一番の魅力である編み目模様の編み方。

 ポイント念頭に編み始めるのですが、どこか一つでも意識を怠るとそれがバラン

 スのとれていないカタチとなって現れてしまいます。

 

 悪戦苦闘しながらも皆さんにアドバイスを頂きながら日々作っていると少しずつ

 ではありますが変化が出てきました。

                 

 

   ①作り始め

  美しさという言葉は全く感じられない改善点の多いものとなりました。 

 

   ②10個ほど作製した頃

    糸を引っ張る事ばかりに集中していたせいか、布に傾きが出てきてしま

    いました。

 

   ③20以上作製した頃

    編み目の幅が細かく均一になって布の傾きもなくなっていきました。

 

 

 

段階を踏んで、その他の作品も練習中です。

            

                          

 

 毎回、出来上がりが異なり様々な改善点が出てきて日々苦戦していますが、その

 部分を少しずつでクリアしていくと、ゲームを攻略していく感覚でもないですが、そこに喜びや楽しさがあります。

 長年積み重ねてきた努力である職人技の価値の偉大きさを改めて感じる日々です。

 

 今後の成長を温かく見守りつつ、次回の近況も楽しみにして頂けたら幸いです。