8年前、通訳案内士試験に向けてタイ語をどんな風に勉強していったか。

実を言うと、今も続けている勉強とあまり変わっていません。

それは、タイ人が「日本」について書いている記事を毎日翻訳すること。

 

通訳案内士試験の筆記試験、選択外国語のタイ語は、

私が受験した当時から出題傾向や形式に多少の変化はあるものの、

求められるのは「長文読解力、翻訳力、説明力」この3つであることは変わらず。

日本の文化や歴史、時事的な内容に至るまで、「日本」という大きなテーマの中で、

果たしてこの3つをどのように身につけていけばいいんだろう。

過去問は見ることはできても、この試験のタイ語に特化した参考書は出ていないのが現実。

 

ならば自分で勉強の方向を定めるしかない。そして、せっかくやるなら楽しみたい。

そう思って当時私が半ば開き直りで始めた勉強のひとつが、

毎日、タイ人が「日本」について書いている記事を見つけては、タイ語から日本語に翻訳することでした。

 

当時私はカフェ・オーボンパンという勉強部屋に通っており、ここにはタイ語の新聞やフリーペーパーが山のように積まれていました。そして毎日通う私はこれらをほぼ独占できたのでした。

 

それから、今はもう無くなってしまったけれど、私がバンコクにいた当時は、BTSの駅の階段下で、M2Fという無料のタイ語新聞が配布されていて、政治、文化、国際、芸能、スポーツなど、毎日何かしらひとつは日本に関する話題を取り上げていました。その内容は端的で、しかもタイ人目線で語られる日本は面白い。

 

ある日は泣き相撲の話題だったり。

 

またある日は、奈良の大仏さまのお身拭いの話題だったり。

 

スカイツリーのオープンの話題だったり。(時の流れを感じる。そういえば今年で8周年)

 

日本に帰国後はもちろんタイ語の新聞やフリーペーパーを手にとることはできないけれど、

有難いことに今やオンラインで何でも手に入る時代。

タイ人が自然なタイ語で伝える「日本」の記事は身近に起きていることだけに理解しやすく、

さらに、語彙を増やす上で日本語の表現との比較もできる。

通訳案内士に向けた勉強だけでなく、タイ語の勉強の素材としても活用できます。