自身の前回のブログで、絶滅した「ニホンオオカミ」は、剥製さえ殆ど残っていない事に触れた。
当時は「珍しくない動物」だったのに、急激に絶滅した理由は何か?。
以前には、「ニホンオオカミは人間に殺され絶滅した」と言う説もあった。
しかし、近年では、「明治時代に日本に入った西洋犬が、それまでは日本に無かったウイルスを持ち込んだ結果、ジステンバーなどのウイルス感染が狼に広まり、広範囲で大量に狼が死亡したのではないか?」と言われている様だ。
(南蛮船駿河湾来航図屏風より引用・拡大)
コロナ禍以前には、「ウイルスが短期間に広範囲に広まり、多くの死者が出る」と言うのは半ば信じ難い話だったかもしれない。
しかし、コロナ禍を経験した今ならば、その状況を想像し受け入れることもできるはず。
1)ジステンバーウイルスは、飛沫感染と空気感染の両方がある。従って、「くしゃみ」などで、容易に感染してしまう。
2)ジステンバーウイルスは、潜伏期が短い。従って、短期間に感染が広がる。2022年のデータで、潜伏期は4日程度と言われているらしい。もちろん、ウイルスは短期間に遺伝子が変異するから、明治時代と令和時代でウイルスの特徴が同じとは限らない。ウイルスが変異すれば、多少は潜伏期も変わる。
3)ジステンバーウイルスは、致死率が高い。
4)ニホンオオカミは群れをつくる。従って、1匹でも感染すれば、群れ全体に感染はすぐ広がる。
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前回のニホンオオカミのブログも、ぜひ、ご覧くださいね。
https://ameblo.jp/kunma-tenryu-photos/entry-12832388330.html