昨日、安川加寿子記念コンクール
本選にいってまいりました。
本選まで残った8人の方々の
素晴らしい演奏を聴いてきました。
4人目の方の演奏を、外のモニターで
その後の4人の演奏をききました。
本選では、一人30分から40分
必ずドビュッシー、ラヴェル、フォーレ
などのフランス印象派作品を含めて
プログラミングします。
今回、初めて各演奏者の年齢、学校等
公開されました。
蓋を開けてみると、
桐朋学園が3人、東京音大が3人
そして大阪芸大が1人
なんと、8人中7人が男子でした。
一次予選から錚々たるプログラムです。
かなり程度が高くハイレベルな演奏が
要求されます。
本選までくると、もう技術の問題ではなく
いかに表現力があるか、
いかに、聴衆に訴える演奏ができるか
などが審査の対象になります。
技術はもうみんな全く問題なく、
見事!素晴らしい。
熱演でした。
男の子はやはり体格、骨の太さが違う、
やっぱり女の子は敵わないなあと思いました
相手は、かなりの力がいる
コンサートグランドピアノ
普通の家にあるグランドピアノと違い
弦が長くなればなるほど重い。
一時間も弾くとヘトヘトになります。
それを、物ともせず、みんな
弾きまくって本当にすごいなあ
ある意味、ピアノは打楽器
でも、皆共通する所は細いパッセージの
何と繊細なで細やかな音色
そして
ラヴェル、リストなどはもうすごくて
まるで音の職人、職人技ですね。
あるいは、音の魔術師とでもいいましょうか
私自身よくぞまあ学生時代はあんな曲を
弾いていたものです。
怖いもの知らず(⌒-⌒; )
でも今の学生はレベルが全く違います。
すごいです。これから先が楽しみです。
それで結果はと言いますと、
一位は大阪芸大一年生の方
確かに二次も素晴らしかった
二位に桐朋の音高一年生、
かなり上手だと思った男の子
三位は東京音大の大学院生
皆さん、本当によく健闘されました。
拍手です。これからも
頑張ってほしいものです。
審査委員長の小林仁さんがおっしゃって
いましたが、いかにプログラミングが
大事かということ、それと
いかに自分の表現したい音を
客観的に聴けるか、そしてその通りの
音をだしているかということ。
音は瞬間的に消えますが、
その音色、音楽は絶対に人の心に
残ります。
自分は今までに、どれくらい
人の心に残る演奏ができてきたでしょうか。
一人でも二人でもいい
これからも残された人生の中で
そんな演奏をしていきたいものです。
と、今日は真面目なこと書いていますが
こんな時間あったら練習しろ!って
言われそうですよねf^_^;
でもねえ、誘惑が多くて、
食事も作りたい、
元気なうちに目も大丈夫なうちに
いろいろなことしたい、
体調整えるべく体操しなきゃ、
可愛い盛りの孫達も待っている、
親の事もやっぱり大事。
で、もちろん伴侶も一番大事。
こう、言い訳しながら
大きな演奏会ない限り誘惑に負ける私です。
帰り、神奈川の実家にいく途中
都内のきれいな夜景をみながら
最後まで長々とありがとうございました。
暑くなりました。皆さん
お元気に週末お過ごしください。
〜明日も良い一日になりますように〜