先日の記事で、高校二年生の頃に衛藤公雄先生から「箏尺八二重奏曲」を最初の練習曲としていただいたお話をしました。この曲は先日の薫公会で私がトリで演奏した曲です。手元にある楽譜には、先生に教わった指示がいろいろと書きこまれています。

 この「箏尺八二重奏曲」。高校二年生の終わりに東邦生命ホールで行われた衛藤公雄門下生おさらい会で演奏いたしました。おさらい会の半年前の8月、私は衛藤先生より師範のお許しをいただきましたので、そのおさらい会で私は師範披露としてこの曲を演奏したのです。
「師範」とは入門後お稽古が進むごとにいただく免許のことで、「初伝」「中伝」「奥伝」「皆伝」「助教師」「教師」「師範」「大師範」と衛藤門下では作られています。当時はお免状をいただく時にはお稽古場でお免状授与式が行われ、私も数人の先輩方と授与式に参加。孫弟子時代には青山先生からお稽古の際にいただいておりましたので、お免状授与式なるものは初めての経験。厳かな雰囲気で行われる授与式にとても緊張したことを今でも覚えています。
その時の写真がコチラ↓。コチコチになっています。
次の写真↓は、授与式後の記念撮影からです。
 
 授与式から半年後、舞台で「箏尺八二重奏曲」を演奏したのですが、その時の尺八は、今回の薫公会と同じく松下春山先生。先日の薫公会は、2x年ぶりの松下先生との再演でした。私にとって懐かしく、また非常に感慨深い演奏でした。松下先生との思い出は次回に。