教育とは、人間が生きていくために必要な力を形成、獲得し自己の形成をおこなっていくための営みであるように思います。
 この営みは何人にも保障され、誰もが自身の向上のため、また社会に対して貢献していくためなど様々な機会が提供されていかなければならないと思います。
このことを基本としながら、様々な機会ということを考えた場合に多様な子供たちの存在があるのであるわけでありますから、多様性を含めた様々な機会ということになると思います。
 そのためにも、困っている子供たちに対して様々な機会を提供し、支援を行う必要があります。
近年、いわゆるICT技術の進歩により、 情報化社会といわれて久しいのでありますが、その進化、発展は凄いものがあります。世の中には様々な、しかもたくさんの情報があふれています。このようなたくさんの情報を収集し、自己で判断できる力が必要になってきています。情報化の推進は、特別な支援を必要とする児童生徒の移動上の困難や、社会生活の範囲が限定されがちなことを補い、学校や自宅等にいながらにして様々な情報を収集・共有できるという、大きな社会的意義をもっています。また、インターネットをはじめとするネットワークの世界は、国籍、性別、障害の有無を問わない開かれた世界であり、そこに参加していくことは、障害のある人の積極的な社会参加の新たな形態の一つでもあるといえます。
そのため、社会の情報化が進展していく中で、児童生徒が情報を主体的に活用できるようにしたり、情報モラルを身に付けたりすることが一層重要になっています。このような情報活用能力を育成するため、特別支援学校小学部・中学部学習指導要領においては、「各教科等の指導に当たっては、児童又は生徒がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ、その基本的な操作や情報モラルを身に付け、適切かつ主体的、積極的に活用できるようにするための学習活動を充実する」と規定されています。これは、小・中学校における指導と同様のものであり、障害の有無に左右されるものではないため、通常の学級における活用例を参考に指導の工夫を行うことも必要です。
その一方で、支援を必要としている児童生徒は、その障害の状態等により情報の収集、処理、表現及び発信などに困難を伴うことが多く、個々の実態に応じた情報活用能力の習得が特に求められます。こうした意味では、個々の障害の種類や程度に対応した情報機器は、特別な支援を必要としている児童生徒の大きな助けになります。しかしながら、コンピュータをはじめとする現在の情報機器が必ずしもすべての児童生徒に使いやすい仕様になっているわけではありません。
そこで、特に障害よる物理的な操作上の困難に対して、コンピュータをはじめとした様々な補助器具やそれらを操作する技術・環境を提供し、支援するというアシスティブ・テクノロジーの考え方に基づいたICTの活用が重要になってきます。