プラモデルをやってる人の話ではよく聞くのが
「子供の頃近所のにいちゃんに教えてもらった」
とか
「いとこのにいちゃんがそういうの好きで教えてもらった」
とかで
そういう周りに先輩がいる環境ってのはとてと恵まれてるなーと思う。
僕は母子家庭かつ母子寮住まいだったので、身近にプラモデルを作る人というのはおらず、そもそもプラモデルに興味を持ったのも古雑誌捨て場に捨ててあったBクラブという雑誌を自分で拾って来てというものだった。

何分全てが独学で友達もあまりいなかったため、「ニッパーを使う」というのを知るまでにも結構な時間がかかった。
塗料や塗装に関しても今みたいにネットもないし、手探りでやっていたが、いかんせんあれもこれもと試せるだけの資金がないので、コミックボンボンとかのプラモデル記事やコロコロコミックのミニ四駆記事などから断片的な情報をすくい上げて形にしていった。

なので、僕のプラモデル製作には誰かから教えられた技術というものはなく、それがたまに寂しい時がある。
羨むつもりはないけど、身の回りにそういう技術や文化を教えてくれる人がいるというのはとても恵まれていることだと思う。

今は「独学でも良いじゃん。僕が僕流の開祖である」と開き直れてもいるけれども、それを伝える相手も特にいないので、僕流は僕に始まり僕に終わる。

ちょっと寂しいなと思う。