政府は、3日に開く日米の外務・防衛の閣僚協議で、厳しさを増す日本の安全保障環境を踏まえ、日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直し作業を始め、来年中に終えることで合意する見通しです。
日米両政府は3日、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2+2」を東京で開きます。
協議で
は、北朝鮮の核やミサイル開発など、厳しさを増す日本の安全保障環境を踏まえ、日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直し作業を始め、来年中に終
えるよう事務レベルに指示することで合意する見通しで、新たなガイドラインには、サイバー攻撃への対処や宇宙空間での協力も盛り込まれる方向です。
また、閣僚協議では、沖縄の基地負担の軽減策も話し合い、普天間基地に配備されている新型輸送機オスプレイの県外や国外への訓練の移転を促進することや、空中給油機を来年、岩国基地に移転することを目指す方針を確認する見通しです。
さ
らに、沖縄本島の東側にある「ホテル・ホテル」と呼ばれるアメリカ軍の訓練区域で、これまで事実上、禁じられていた漁船の航行を認めることや、沖縄の海兵
隊のグアム移転を2020年代の前半に開始し、移転を推進するため日本側が現地に訓練施設を整備することなどで合意するものとみられます。