
最近制作に因み習慣づいてきたことがある。先ず真っ暗で広大な空間をイメージする。その空間の中に自分が描いた絵の情景を置く。そこだけ明るいスポットライトを浴びた、舞台装置のような空間が出現する。遠くに山や雲がある広大な田園風景ならばそのような空間であり、夜の小さなカフェだったらそのような小さな空間である。次にその舞台装置に自分が入り込むことをイメージする。典型に人物があればその人物に近づく。動かない人形のようなものに触る。これは自分が創ったものだと愉快になる。
そのようにして次から次に絵にした空間が現れ、田園なら繋がりのあるような村ができる。日本も外国も山も海も区別なく、際限のない、真っ暗な世界に明るい撮影所のセットより遥かに広大な世界が広がる。繋がりがない場合は境界がボケてきて間にはまた闇が漂う。こうして出来たイメージワールドを地図にする。イメージで地図を描くだけでなく、実際に作ってみる。
この作業結構楽しい。実はこの世界、現実ほどヴァーチャルではない!