
Ψ筆者作 「窓 1」
F0 油彩
油絵の額縁は絵画の格調や装飾性を決定づける不可欠なものとされている。その額縁が実は曲者なのだが、ここでは深く触れない。ただその純粋な視覚的効果を言えば、ルーズな四辺をキッチリ仕切り、作品を文字通り際立たせるということはある。一般に額縁は絵画の高級感を出すためアンティークな塗装やモデリング、凝った装飾が施されているが、この効果は作品のスケールに反比例する。即ち小さな作品ほど額縁の影響を受けやすい。つまり、小さいからといっていい加減に描くと額縁に「負ける」のである。
近く作品展を予定しているが、そういうこととは別に敢えて無額で展示にしようと思っている。