以前某メーカーの緑の色味がいつもとどうも違っていた。それは私にとって致命的だったので、現物をメーカ-に送り返し、クレームをつけた。やはり違っていていた、詫び状と供に詳しい経緯説明書と正規の現物、及びテレホンカードを送ってきた。
 厳重なコンピュータ-管理にもかかわらず混合比率を間違えたらしい。こういうこともある。

 ところで絵の具というのはどこまで信用できるのだろうか?「信用できない」順に並べると
1.チント及びヒュー
2.クローム系
3.クロミューム、パーマネント系
4.カドミューム等
ということになろうか。やはり安価な順である。専門家は1~3は避けている人が多い。私もその系列は持ってない。1については高価な絵の具、例えばヴァーミリオン、セルリアンブルーなどにヒューがある。以前はチントと言ってようだ。

 チントもヒュ-も「色」とか「色合い」の意味の英語。だから「セルリアンブル-チント」と言う絵の具は「セルリアンブルーそのもの」ではなく「セルリアンブル-という絵の具の色の絵の具」ということになる。色味を似せて作ったものと解釈できそう。
 クロミュームもパーマネント最近は品質が向上しているようだし、油絵の具の退色、変色の心配をしたらはこれらに始まったことではないので使用の可否云々はとりあえず問題ないだろうが、良いものを使うに越したことはないだろう。
 因みに「バーントアンバー」、「バーントシェンナ」は「ローアンバー」「ローシェンナ」を焼いたもの。「テルベルト」など「天然土」を原料としているものと供にわりと安定して安価。ただ私は茶系・褐色系は自分で作るのでそれらはほとんど使わない。