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Ψ筆者作「窓辺の青バラ」F8 油彩

別項で「デジタル文化」について触れた。アナログとディジタルの科学的定義は厄介なものがあるようだ。しかしここは一般的な概念で十分。要するに私はアナノグ派なのだ。芸術もアナログ、人間もアナログ!
 デジタルカメラが流行っている。使ったことがないのでその良さはわからない。しかしそれがあったとしてもここでアップしている画像に関してはアナログカメラ以外は使わないだろう。
 ペンタックス7とEOS2機。重くかさばり、よくヘソを曲げる。難しい撮影、現像、そして紙焼き。でもその「職人気質」がやる気になった時の画像は素晴らしい。

 一時数字だけを表示する「デジタル」時計が流行った。あれ最初っから嫌いだった。勿論使ったことがない。なぜなら「結果」しか表示しないからだ。針の動きが見えない。ある時間まであと何分、その間あれやってこれをやろう、これは急ぐがこれはゆっくりで良い、そういう「ドラマ」が見えない。

 「時間」と言うのは目に見えない。それが目に見えるのは時計の針という媒体を通じてのみだ。媒体を通じてのみ何かが見えるという意味では絵画も似たところがある。絵画は事象と人間のイマジネーションの媒体であるから。

 私は長いこと腕時計を持ってなかった。必要ないということもあったが、欲しい腕時計がなかったからだ。勿論アナログで文字盤が白。文字が黒でちゃんとした算用数字で余分な装飾なし。そういう単純なものが以外に無いのだった。最近やっと手に入った。でも出かける時いつも忘れて人に時間を聞く。

 何故時計の話になったかと言うと、実は上掲の作品「時計回り」の円形構図なんです。