下「明るい通り」F6 油彩
私が使う絵の具で一番高いのはコバルト・ヴァイレット・ローズ。6号チューブでも2000円近くする。次に高いのがカドミュームレッド・パープル。前者はわりと使うが後者は実はあまり使わない。どうせ混ぜるし色味がやや強いので違う赤みの絵の具を使う。
にもかかわらずこれは私の絵の具箱で切らした事は無い。これを欠くと落ち着かなくなるのだ。何か絵を描くということについて大きなものが不足しているような気になる絵の具の象徴的存在。
そういう意味では「女王様」!絵の具箱の中で他のシンネリムッツリした色調の絵の具に「私を女王様とお呼び!ピッシャ!」と鞭を振るっている。
たまには混ぜないピュアな赤を思いっきり使いたくなる。上記はそういうために描いたという「珍しい絵」。