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Ψ筆者作現場写生「白川郷」(1984年)F10 アクリル

  油彩を現場で仕上げるのは理想だが、道具が大変、乾きが遅く現場ではあまり描き込めないなどのデメリットがある。スケッチは色が出ないのでアクリル絵の具か水彩をお勧め。
 上掲作品は現場で描いたもの。(展開の一つはこの書庫の前の方にある)2時間ぐらいでこの位まで描き込める。描くそばから乾いていくので形を決めながら描き進められる。


 画材のポイントは全体の軽量化である。重い道具を持っての移動はきつい。

〇支持体 ベニア板にキャンバス目の布を貼ったキャンバスボードか全部ボール紙のイラストボード、普通のベニア板にジェッソを塗っても良い。スケッチブックはアクリルはくっつく惧れがある。

 スケッチブックは、タブローの下絵という意味で作品として残さないなら「見開き使用」をお勧め。6号のスケッチブックだと裏表で12号分のスケッチができる。大きくて持ちづらい10号より良い。
 いずれも画材屋で購入時に入れてくれたビニール袋などに入れればよい。

〇タッパー製の箱 木製の絵の具箱は重い。100円ショップなどで売ってる大きめのタッパーなどに移す。画材屋で絵具を買った時にくれる絵具用の小さなボール紙製の箱に、場合によって仕切りを取り除き、絵具類をいれる。他に蛇腹の水入れ、ビニール製のバケツ(画材屋で市販)など全部折りたたんでその中にいれる。それらが動かないよう元Tシャツなどのボロ布を敷き詰める。

〇筆・パレット 筆は毛先が曲がって始末に負えなくなる惧れあり。私は表彰状などを入れる硬い紙製の筒にいれる。パレットは紙製またはプラスティック。

〇その他 スーパーなどのビニール袋。ゴミ用と、その中に大きめの石を入れイーゼルにぶら下げると、風の強い時などのイーゼルの重石になる。水入れはポリタン。
 トイレットペーパーをワンロール。水彩の吸い取り紙、デッサンのぼかし、それと万一の時の本来の用途!