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Ψ筆者作
上から「赤い岩山のバラ」F4 油彩
   「水辺の青バラ」F6 油彩
   「秘密の場所2」(再掲)F10 油彩
   「教会のオレンジバラ」SM 油彩

5月のバラの季節に、一年分の「青バラ」用のデッサンをする。その中で特に気にいった、形の良いものは一点ではもったいないので何点も描く。
 上掲作の主人公はみんな同じモデル。
 というより、デッサンがタブロ-に追いつかず足りなくなってしまうということもある。
 この辺は人間のモデルと同じかもしれない。
 ある人物画家がいつも同じ顔をしたモデルの絵を描いていた。実は年配の奥さんがモデルでコスチュームだけを換えていた。顔は画家の憧憬にも似たイメージなのであろう若い女性。
 長く描いているとこういうことができるが、気の毒なのは奥さん。着せ替え人形役!?いや、若き日の奥さんをダブらせて描いていると解釈しておこう。

 バラにはこういう気を遣う必要はない。


 追伸  「オレンジバラ」をめぐるエピソード(転載記事)

ところがその中にオレンジ色のを見つけました。付近の教会の植え込みに3輪だけあったのです。色もさることながら私が一番描きたいと思っている高芯の剣弁の、誠に姿の良いものです。以下私の中の天使と悪魔の葛藤です。(どういうわけか悪魔は関西弁です)

 「おい、とってまえ!描きたいんやろ?民家のとちゃう。教会のや。花泥棒は罪にならへん、誰も見てへんで!」

 「いや、ただでさえ土に咲いてるものを切り取るのに躊躇するのに、こんな綺麗に咲いているのを…まして教会のを盗むなんて!」

 「何言うてけつかるねん!放っとけば枯れるだけやで。絵に描いてやるんや、花の為や、神様も許してくれはる、いてまえ、いてまえ!!≪教会のオレンジバラ≫題もさまになりまっせ!」

 「そんなのは絵描きの甘えだ。これを栽培した人の気持ちや鑑賞している人が切り取られた切り口を見たらどんな気持ちになるか!?できないね!」

 かくしてこの不良中年は後ろ髪ひかれつつオレンジのバラのもとを去った。その後姿はなぜか寂しそうであった!