イメージ 1

Ψ筆者作「見知らぬ街」F8・油彩

 この絵は全くイメージだけで描いた絵である。ただイメージモデルとしてどこかヨーロッパあたりにありそうな街で、自己の風景画を描くものとしての憧憬のようなものを反映しているかもしれない。
 この絵を描いた動機は、「夢」を描いてみたかったというところにある。フロイトの夢判断はシュールリアリズムなど芸術に多くの影響を与えたようだが、聞くところによると夢と言うのは「分析」不可能で、意味もあまりないそうだとか。とするならフロイトの研究は徒労だったのか、いや科学に徒労はない、否定すべきものなら新しい真理はその否定があったらばこそ、その否定の上に存在するのであろう。
 そう言う意味で言うなら絵画芸術にはそういう徒労とか真理なんてもんはないので、安心して対処できるはずだが、もっと余計なものが付きまとってしまうようだ。

 ところでその夢だが、絵にしたいと思うような、「夢の名作」というのもあるもあるが、どういうわけかいつも困った、出口のない、堂堂巡りの、眼を覚まして助けられるような夢を多くみる。私は理数系が弱い。その試験の夢は今でも見る。
 それと、ある目的地を目指して、あるいは自分の家に帰ろうと思って電車に乗るのであるが、いつまでたっても着かない。乗り換えたりするのだが全く関係ない路線で、とんでもないところへもってかれてしまう。あるいは線路も駅もないはずなのに全く知らない街に下ろされたりしてしまう。そういう街が実に綺麗だったりすり。その夢どういう意味があるんだろう?

 この絵そういう街である。