ユトリロ作「コタンの袋小路」↓
http://www.tigtail.org/TIG/L_View/TVM/B/European/a.%20pre%20WW%20I/French/utrillo/X/utrillo_passage_cottin_c1910.jpg
パリの街には芸術家、文化人などの名前を冠した通りが多い。一例を挙げれば、ビクトル・ユーゴ、アナトール・フランス、モンテール、ボルテール、ルイ・アルゴン、ピエール・キュリー、アポリネール…etc.
これは芸術・文化に対する国家の認識とそれらへの市民的誇りの現れであることは間違いないが、肝心な事はそうしたことが形式だけではなく実体を伴っているという事。上記の「コタン」はご覧の通り100年以上前と今とほとんど変わっていない。これは田舎へ行っても同じ。
言いたくないがこれと逆が日本。例えば竹久夢二が投宿していたという「鶴巻町」という由緒ある名前は「西早稲田何丁目」なんて言う味も素っ気もない名前に変っている。開発言うに及ばず。どうせなら生産性至上主義やマスコミ文化を象徴して「松下幸之助通り」とか「細木数子坂」なんてつけたら?
そう言えば大隈講堂の裏あたりの通りは「高木ブー通り」っていうらしい!?よくタクシ-待ってるからだそうな。