(ハイライト映像は最後にあります)


サッカー日本代表がドイツとトルコに4得点での連勝を含む8連勝と躍動しています。


単に勝ったという事実だけでなく、試合内容、スタメン控えを含めた選手層の厚さなどでカタールワールドカップ時点から大幅にチーム力が向上していることは明らかです。


そのカタールワールドカップ時点でもスペインとドイツがいるグループで首位通過してベスト16で対戦したクロアチアにPK戦で敗れましたが、そのクロアチアはブラジルを破りベスト4で優勝したアルゼンチンに負けています。日本代表の非常に素晴らしい試合が見られて幸せでした。


今の日本代表はその時よりも格段にレベルアップしています。前回ワールドカップでベスト16で敗れた時に選手達が見せた涙が次なる成長への力強い原動力になっていると感じます。


そんな成長著しい日本代表について強さの理由をいくつかの観点で私なりにまとめてみます。


今の日本代表が強いのはチームとしての心技体、個人としての心技体の両方が高いレベルへと成長を続けていることが要因です。


1)個人の心技体

①技

トラップ、その後のボールコントロール、ドリブル、フェイント、パス、シュート、これら全てを高いスキルで行える選手が揃っています。また、フィールド全体を見て数多くあるプレーの選択肢からより良いプレーを選択できる視野の広さも高まっています。これはボールを保持している味方にそのような選択肢を提供できる残りのフィールドプレーヤーのポジショニングと動き出しの質の高さとも共鳴しています。


②体

サッカーという競技は広いフィールドを走り回るスポーツです。これを何度も行うにはスタミナが必要ですし、特にスピードが重要です。日本代表の選手達は皆優れたスピードがあり、特に攻撃と守備でスピードが大事な両ウイングとセンターバックに優れたスプリント力を持った選手がいます。

三苫選手、伊東純也選手、冨安選手、板倉選手


③心

カタールワールドカップ以降に特に成長著しいのがこの心の部分だと思います。

選手一人一人が自分のプレーに自信を持っていることが攻守両面に現れています。


まず守備面では自分たちの攻撃がターンオーバーして相手の攻撃が始まると直ちに切り替え相手へプレッシャーをかけています。その最初のプレスまでのスピードが格段に早くなっています。このような変化は体力的な向上が原因というより、チームとしての守備能力への信頼がハイプレスをかけるリスクをとっても失点へ繋がる確率が低いと信じられているからだと思います。そうなっている要因については後述します。


攻撃面では、相手守備の方が数的優位な状況でも第二列の選手は臆することなくカットイン、フェイント、ショートパスを使って局面を打開して決定機を作ることができるという自信に溢れており、すぐにバックパスを選択していた以前の日本代表とは全く別のチームになっています。

ワンタッチパスの連続から決定機を作り出す質の高さはプレミアリーグの試合を見ているような気分になります。


2)チームとしての心技体

①チームとしての技

日本のチームとしての強さは特定の形に縛られないプレー選択の幅広さにあると思います。チームとしては「良い守備からの良い攻撃」というように固い守備でボール奪取して前掛になった相手の背後を一気に突くような意識が浸透していると感じますが、状況に応じて緩急を使い分けています。

優れたセンターバック(冨安選手、板倉選手)とボランチ(遠藤選手、守田選手)がいるという守備の安定感が前線からのプレスを安心してかけられる自信を生み出し、チーム全体でのハイライン、ハイプレスが効果的に機能するようになっています。


②チームとしての心

選手同士さらには監督にも互いに建設的な態度で意見を言い合い、チームが同じ目標を共有して戦っているという一体感が現れています。

このようなチームは逆境に陥った時に持っている以上の力を発揮することができるようになります。

ワールドカップの頂を目指しているチームには不可欠なチームとしての心理的な強さが備わりつつあると感じます。


③チームとしての体

特定の選手ばかりを使うのではなく一つのポジションで複数の選手が交代でプレーしてもプレーの質を落とさない、選手層の厚さがあります。

これは森保監督が様々な選手に平等にプレー機会を与えて多くの選手に日本代表でのプレーを経験させたこと、日本代表でプレーすることで多くの刺激とモチベーションが得られるように監督及び中心選手達が雰囲気作りをしているからだと思います。


3)日本代表で特に重要な選手

守備面では、遠藤選手を挙げたいと思います。

攻守が切り替わる局面で相手の動き出す最初のポイントを素早く読み、相手の攻撃の芽を摘み取り、逆に味方のショートカウンターへと変える高い先読み能力と守備能力は他の選手では代わりができないからです。

重要な試合で遠藤選手が試合に出られるかどうかは勝敗に大きな影響を及ぼすことになります。


もう1人は冨安選手です。センターバックは他に板倉選手、町田選手がいるので仮に冨安選手が出られなくても大崩はしないですが、やはり同じというわけにはいかなくなります。


攻撃面では

タレント揃いの第二列は、選手層の厚さから代わりが効かないとまで言える選手は逆にいないという状況です。もちろん伊東純也選手、三笘薫選手、久保建英選手がベストですが中村敬斗選手など優れた能力の選手が控えています。

点を取る能力という点で換えが効かない選手がいます。それは 上田綺世選手です。前田大然選手も素晴らしい選手ですが、得点能力では上田選手が上手です。

相手の裏に出るタイミング、得点できるポジションをかぎ分けるセンス、早いクロスに反応できる反射神経、シュートコースをコントロールするスキル、これら全てを兼ね備えています。

自分でドリブル突破するようなタイプではなく味方の優れたパスを引き出しゴールを決めるタイプです。

そして今の日本代表の第二列には自分でゴールを決める決定力と優れたラストパスを出せる能力を兼ね備えた選手がおり、上田選手の能力を効果的に活かせるメンバーが揃っています。


4)最後に

2年後のワールドカップが楽しみでなりません♪

サイドバックの菅原選手、伊藤選手も攻守両面で質の高いプレーで見ていてワクワクします。

細谷選手、中山雄太選手、熊田選手の更なる成長も楽しみです。


次こそベスト8どころか、優勝を狙えると本気で思っています😬


2023年の日本代表 全36ゴール


2023年ドイツ戦 4-1勝利 ハイライト


2023年トルコ戦 4-2勝利 ハイライト


三笘薫選手 リバプール戦 英代表SB翻弄

三苫選手 2023年プレミアリーグ全9ゴール


遠藤選手 バーンリー戦 デュエル王


冨安選手 世界最高クラスのCB 


伊東純也選手 イナズマ純也炸裂

伊東純也選手 この人を応援せずにはいられない


上田綺世選手 遂に日本に現れたストライカー


板倉選手 堅守と正確無比のロングフィード


守田選手 中盤の底を制圧する安定感


守田選手が緻密な現代サッカーの戦術を解説

日本代表になるとこのレベルの会話がやり取りされる→初代表の選手はものすごい刺激を受けモチベーションアップしまくりそうです(笑)


久保建英選手 輝く天才