ばあさん(実母です)の冷蔵庫には、常に果物が数種類入っている。

でもね、果物を食べるのなら朝だけにした方がいい。

果糖は中性脂肪に変わるから。

「痩せたい」と漏らすばあさんに、何度アドバイスしたかわからない。
けれど、「やっぱり食後に果物を食べないと、なんか気が済まないのよ!」と、まるで薬物中毒患者みたいな鬼気迫る顔をして(汗)、フルーツを頬張る彼女を見ていたら、もう放っておこう。好きにせいと思うのだった。
 

そんな彼女と一緒に過ごしてきたはずなのに、私は果物に興味ない。理由は単純、むいたり切ったりが面倒臭いからだ。
ばあさんを除いて、家族みんな同じ感じで、果物意欲ゼロのわれわれにもなんとかして食べさせようと、ばあさんはスイカだったらサイコロ状に切って種を取り除いたモノを、オレンジなら切れ込みまで丁寧に入れたモノを食卓に上げた。

ひとり暮らしをしてからはまったく果物、食べなくなった。そのうえ、糖質を気にしたダイエットを始めてからは、いよいよ地球と太陽のごとく果物から遠ざかった私である……。

で、なんでばあさんが、あれだけ「果物」「果物」狂ったように言うのか、今回ようやく理解できた。



ばあさんの生まれた地域(山形県の米沢地方です)、これでもかと果物畑だらけ。
道を走れば果樹園に当たる!

全国の果物産出額ランキングで山形県は全国3位だとか。
→1位青森、2位和歌山、4位長野、5位山梨
余談ですが、最下位は滋賀県だそう……。



泊まった赤湯温泉の宿でも数種類の果物が振る舞われたのだった。

私はどちらかというと、



コレとか、



ソレとかの方がうんと好きなんだけどなぁ。



ばあちゃん子の小猿はというと、当然のことながら果物にどっぷり漬かりながら生きております。
好きな食べ物は? とたずねると、「ぶどう!!!!」と、即答。

この温泉宿では、チェックアウトの際、クルマに荷物を運ぶなど、ちょっと目を離した隙に、



旅館のお姉さん確保して、パズルしておりました……。
ひとりで遊べよ(汗)。

そして、赤湯を出て、山寺の駅でばあさんとバイバイ。
この後の彼女は仙台で幼なじみとランチする予定。



別れが近づくにつれてこんなになっており(汗)、



駅に着いたら最高潮に機嫌が悪く、



「ばあちゃん、なんでいっちゃうの?」



「おーちゃんも、いっしょに、いきたかった!」



ばあさんと離れ、NO果物な私たちの東北キャンパー旅が始まったのでした……。