♪・・2012《魔笛》公演 by 国立音楽大学オペラ研究会・・♪

♪・・2012《魔笛》公演 by 国立音楽大学オペラ研究会・・♪

2012.3.6.tue@所沢ミューズ マーキホール 公演に向けた活動の様子や裏話などなど^^

Amebaでブログを始めよう!

最終回。いよいよインタビューも最後となってしまいました。うるうる。
最後はもちろん、主役にして我らがオペ研の部長!
びしっと決めちゃってくださいね


高橋「はい。ではインタビューはじめますー」
一同「よろしくお願いしますー」
清水「テンション低いよ」
藤堂「……はいー」

高橋「では、役名と、お名前を教えてください」
藤堂「はい。2幕タミーノの、藤堂公揮という者ですー。あだ名はTDですー」
高橋「本当はあのー、1幕タミーノの細野真央もいるはずなんですけど、ちょっと席をはずしておりますので、このままやらせていただきます。なお、彼からはメールで答えをもらってるんで、随時発表していきます」
中野「私の王子様はどこへ行ったのー(笑)」
(佐々木「真央君はいないけど、外野多くないか?」)

高橋「はい……ではまず、オペ研に入ったきっかけを教えてください」
藤堂「きっかけはですねー。あの、私門下で重唱発表会というものをやっておりまして、ちょっとそのときに先輩がやっていた重唱を見て、オペラに目覚めたのがきっかけですねー。そのとき見たオペラがすごくかっこよくて、自分もああなりたいと思い、このオペラ研究会に入りました。はい」
高橋「ちなみに、そのオペラってなんですか?」
藤堂「『アルルのイタリア女』っていうオペラです。素晴らしいコロラトゥーラなんかが見せ所の曲でして」
高橋「あーなるほどー」

高橋「藤堂君はタミーノという役をやられてるんですけど、その役についてどう思いますか?」
藤堂「あー。タミーノねー。正直、まだ自分の中で入れ込めてない部分があるかなっていうのは感じますねー。なんていうか、やっぱり結構現実とかなりかけ離れた部分とか、ファンタジーな部分とかも兼ね備えてるので、未だに模索中です。ただ、やっててほんとに“イケメン”になりたいなと、日々思う所存ですね」
中野「(笑)」
高橋「はい、ここまこちゃん突っ込みおねがいしまーす」
中野「お願い(笑)もうなんともできない」
(佐々木「え……。私もなんともできない……」)

高橋「ちなみに、真央君は……」
※細野「タミーノは純粋だなって思います。でもまだ自分の周りくらいしか見えてなくて、ホントに成長途中の若者って感じだな。あとは誰に対してもどこにいても堂々としてて、王族の人間の威厳というか風格、みたいなのがあるなって思う。開幕初っ端に蛇に追われて気絶するけど……」

高橋「……俺だけじゃさびしいからちょっとそこの人たち参加してよ」
中野「よし。一緒にやろうか」
高橋「ではここで……1幕パミーナの」
中野「中野でーす」
藤堂「あ、こういう感じなのね」
高橋「こういう感じです。最初はまじめだったんだけどね」
(佐々木「ほんとに最初だけね」)

高橋「では。タミーノと自分の共通点って、何だと思いますか? 真央君は、『自分はちょっと単純なところあるけど、タミーノは純粋だしかっこいい』って」
藤堂「タミーノかっこいいよね~。うーん。共通点はねー。不器用。不器用だしまっすぐだし。ほんとに誰の意見も聞かないで、ぶれない。いいとこでもあり、悪いところですねー」
(佐々木「部長なのに誰の意見も聞かないとは、問題ですね」)
高橋「あー。結構ポイントが。確かに」
中野「しかも、藤堂は、1幕よりも2幕があってると、私は思うんだ」
藤堂「2幕か。1幕はまだ何もしらないからね」
中野「そうそう」

高橋「じゃあ逆に、自分とタミーノはここが違う! ってところは?」
藤井「誠実じゃないところ」
(モノスタトス役の藤井君が参加しました)
中野「あ、思った」
藤堂「おい」
中野「結構やることやるもんね」
藤井「悪いけど、根本的に全部違うと思う」
一同「(笑)」
藤井「似ても似つかないもの」
藤堂「まあ、オペラなんだからいいじゃない! 似ても似つかないものやっても!」
中野「共通じゃないところね……あ、私の中のタミーノって、細いイメージなんですけど、藤堂はちょっと太いところかな(笑)」
藤堂「え、ちょっとまって、え、」
高橋「言いたい放題だな……(笑)」

高橋「えーと……自分を『魔笛』の中のキャラクターにたとえると、どんな感じですか?」
藤堂「自分を? 結構マジな質問だねー。あのねー。モノスタトス、やりたい」
(佐々木「やりたいかどうかは聞いてないんですけど」)
一同「(失笑)」
高橋「……うん。モノスタトス、だと思う。ちなみに真央君もモノスタトスだって。もしくはパパゲーノ」
藤堂「今は、自分よりイケメンなそうちゃん(←藤井君)がやってて、ちょっとそこらへんいろいろあるんだけど。でもねー、モノスタトスやりたいなって思う。ちょっと自虐的なところだったりだとか、パミーナをああやって狙ってるあたりだとか、自分に似てるかなーって」
(佐々木「……狙ってんの? キャーはなちゃん気をつけて!」)

高橋「今モノスタトスやりたいって言ったけど、例えば自分がなんでも歌えるとしたら、何やりたい?」
藤堂「よるじょ(即答)」
一同「えーーーーーー」
藤堂「えーーーーーーじゃないよ(笑)」
中野「なんでよるじょやりたいの?」
藤堂「あんだけ目立ってあんだけすごいことを、なんでも歌えるんだったらやりたいよ」
(佐々木「うん。やってみれば?」)
中野「じゃあさ、ダーメとか他は? よるじょ以外で」
藤堂「うーん……だとすると、ザラストロかなー」
藤井「クナーベって言う人あんまりおらんね」
高橋「確かに! クナーベあんまりいないね」
藤堂「ってかねー、ああいう上の役ってね、やっててね、いい気分になる。実際」
高橋「ちなみに、真央は、パパゲーノだって。あ、ザラストロとかもやってみたいそうです」
藤堂「ほらー。ザラストロいいでしょー」

高橋「『魔笛』の中で一番好きな曲は?」
藤堂「好きな曲は……自分がタミーノやってるってのもあるんですけど、21番Der welcherですね。むしろ自分が歌ってるところよりも、武士が重唱してるところがあの荘厳な感じがすきなんです、僕」
中野「お。きたー」
高橋「やったー」
藤堂「聞いててすごいいいなーと思った。ひろきととしが歌ってて」
中野「あの、男声の3重唱っていうのがいいよね」
藤堂「いや、俺が言ってるとこまだ2重唱だからね」
中野「あ、ごめんなさい(笑)」
高橋「あの、話きいて」
藤堂「まずあなた話聞かないからね」
中野「すいませーん」
藤堂「まあこんな感じですねー。1年も魔笛やってたらいい曲いっぱいありますねー」
高橋「え? 例えば他に?」
藤堂「『Bald』も好きだし、あとやっぱねー、1番のダーメの3重唱も好き。タミーノのところはどうでもいいんだけど、あ、いや、真央君ごめんね、ダーメが出てくるところからが、もう大好き」
高橋「だって、ゆみちゃん」
清水「やったー」
中野「TDTDTDTD」
藤堂「何?」
中野「8番の『Herr』好き?」
藤堂「別に」
高橋「  え」
中野「  え」
藤堂「……え? あ、あ、そういう……、あ、じゃ、好き! 好きです!」
(佐々木「お前、ブログ読んでないな、さては」)
高橋「……俺も、8番言われなくてちょっと傷つきました」
中野「私も傷つきました」
(佐々木「私も傷つきました」)
藤堂「さっき言ったじゃーん! 21番のとこ!」
高橋「でもねー……8番の方がねー……」
中野「もう、いいです。次。次いきましょ」

藤井「じゃあもし、『魔笛』じゃなかったら、本公演何がやりたかったの?」
藤堂「うわー難しい!」
高橋「いい質問だね」
藤堂「いや、実際ほんとに、『コシ・ファン・トゥッテ』のフェルランドをやりたかったとは思ってます」
高橋「えでぃたーぁんとー」
藤堂「でぃーどろーれー」
中野「めーぇすきーれー……」
(佐々木「だからこのくだりわかんないって」)

藤堂「まあ、やれたとしたらね」
中野「将来頑張ってね」
藤堂「あーいどーもー」
藤井「将来的にレパートリーにしたいのっていうのは?」
藤堂「……すごいこの質問は……高望みしちゃっていいのかな?」
藤井「夢は」
中野「でっかく」
高橋「……どうぞ」
藤堂「『ラ・ボエーム』のロドルフォですね」
一同「おー」
藤堂「憧れですね」

中野「え、じゃあちなみにみんなは何がやりたいの? 将来」
藤井「え、答えていいの?」
高橋「どうぞ」
藤井「『ロミオトジュリエット』の、ジュリエットがしたいです」
一同「?」
藤井「間違えた。ロミオです」
中野「『コシ・ファン・トゥッテ』のデスピーナです」
高橋「フィガロかドン・ジョバンニやりたいな」
藤堂「あ、高橋も答えるんだ(笑)」

高橋「ではここから個人的に……。1幕パミーナ、2幕パミーナといるわけですが、それぞれにひとことお願いします」
藤堂「1幕パミーナ……」
中野「1幕パミーナって言ってもわからないでしょ。1幕パミーナは何をしてるんですか」
藤堂「えーと……。1幕パミーナはオペ研副部長の中野沙枝子さんです」
中野「はーい」
藤堂「えーと。はい。えーと、『ありがとう』ですね。それしかないです」
中野「(大爆笑)あはははははははははは!」
藤堂「……あの、自分がオペ研に入った当初から、自分の不器用な部分を支えてくれて、そして文句も言わずにやってくれて、あのー、オペ研の中で一番信頼を置いてる仲間なんで、ほんとにありがとう。それだけです」
高橋「……そういう建前なしに、もう、いくらでも言っていいです」
藤堂「ひとことっていったじゃん!」
(佐々木「副部長の中野さんは決して“ひとこと”ではありませんでしたよ」)

藤堂「もう! 先行きます! 2幕パミーナさんは、萩森花菜さんですね。『ごめんなさい』ですね。あの、ありがとうも言いたいんですけど、謝ることがありすぎてごめんなさいです」
藤井「あの、1つ、助言をさせていただきます」
藤堂「はい!」
藤井「そういうこというけん、怒られるんよ」
藤堂「   あ    じゃ、今のなし!」
(佐々木「なしには、できませんなあ」)

 中野「まこちゃん編集困るよ」
 高橋「うん。困るよ」
 佐々木「うん。今回突っ込みどころありすぎて困るよ」

藤堂「両方『ありがとう』なんだよなー。何よりはなはね、まじめに言うと、組んでくれたことそのものがありがとうですね。僕にとっては。でも、実力的にはありえない組み合わせなんです。僕が彼女と組むっていうのは。でもそれでもやってくれて、アドバイスもしてくれて、ありがとうっていうのが実際言いたいことです。たぶん本人に言うといろいろ怒られると思うんで、編集どうにかお願いします」
(佐々木「こういうのをあえて編集しないのが私です」)

高橋「中野さん。あなたには、1幕のタミーノからメッセージがあります」
中野「おお」
※細野「私たちは、出会った途端にお話が終わっちゃうけど、それなら一度見たら忘れられないくらいに見せ付けてやりましょう(笑)」
高橋「だそうです」
中野「そう、ですね。はーい(笑)

高橋「えっと、では。『魔笛』の見どころと魅力を、あつく語ってください。あと、オペ研にひとこと」
中野「びしっと決めてね」
高橋「じゃ、TDはとりにとっておいて、真央君から」
※ 細野「見所はたくさんというか、お客さんたちに、最初から最後まで、目を離さずに見てもらいたいな、って思う。話のつながりがわからなくなるとか、そういうのじゃなくて、1年かけてみんなで作ってきたものだから、是非楽しんでもらいたいです。そして自分たちも、裏では忙しくてバタバタしてても、舞台では楽しんで演じられるように頑張りたいです」

藤堂「えっと。『魔笛』っていうのは、いろんなところで演奏される演目なんですね。よく音楽高校とかでもやってますし。でもオペ研って、演出家と呼ばれる人がいないんですよ。オペラ研究会の『魔笛』って、それが特徴の団体なんで、その分みんなの“個性”がすごく出た『魔笛』だと思います。みんながそれぞれキャラクター研究をして自分の味を出して、自分なりにそのキャラクターを演じている。だからこそ個性をいっさい殺さないで、ここまで駆け上がってきたんだと思ってます。見所はもう、その人たちの人間性です。学生だからできること、学生だからこそ、役と自分が向き合ってできた役。先生とかの助言もありましたが、決して自分を曲げないで自分の持ち味を出したっていうのが、魅力です。『魔笛』っていうストーリーそのものや音楽にも魅力はありますが、今回の『魔笛』は、役それぞれの人柄その人たちの努力の成果を、是非見てほしいです。

こんな感じでいーのー?」
高橋「あーーー」
中野「あーーー。最後よかったのにねー」
高橋「そこいらないんだよなーーー」
藤堂「ごめんハート」
中野「あの、いつも藤堂君ってこんな感じなんですよ」
高橋「うん」
中野「ま、でも彼はとてもまじめな人なので。彼の思いはきっとみんなもそう思ってると思います。是非みなさん、お越しくださーい」


高橋「……まとめちゃったよ。俺がインタビュアーなのに」
一同「(笑)」
中野「ごめんなさーい。はい、しめてしめて」
高橋「なんでまとめちゃったの……まとめちゃったから俺なんもいえねーじゃん……ぶつぶつ」
中野「ありがとうございますっていえば♪」
藤井「お前でしゃばりか」
高橋「でしゃばんなお前」
藤堂「あ、ではこれでインタビュー終わりまーす」
高橋「……ありがとうございました」


高橋「ま、インタビュー、これまでずっと続けてきましたが、えー最後は華麗にしめていただきました……。インタビューはこれで終わりですが、6日の本公演まで楽しみにしていてください。ありがとうございました!」
一同「アオフビーダーゼン!!」





今まで、この他愛もない文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
本公演が終わっても、私たちオペ研の愉快な仲間達のことが恋しくなったら、たまに見に来てください♪




「アオフビーダーゼン」
さようなら。また、会いましょう!




本公演お楽しみに!







佐々木麻子

みなさんこんにちは! インタビューもいよいよ架橋に入ってまいりました。

今日は……いよいよ私もインタビューを受ける番がきましたか……
ただ、一つ心配な点が。

まあ、いってみましょうか。あ、最初にご忠告を。
今回、長いです。


高橋「それでは……インタビューを始めます。お名前と役名を教えてください」
石原「うふふ♪ 1幕夜の女王の石原優です」
佐々木「2幕夜の女王の佐々木麻子です」
三浦「パパゲーナでーす。三浦梓でーす」
高橋「今日は盛りだくさんだね……」
石原「ひろきくん頑張って

高橋「ではまず……オペ研に入ったきっかけを教えてください」
三浦「最初は部長の藤堂君に勧誘を受けたんだけど、結構迷ったんだよね。だけど3年に上がるときに、もっと自分で何かしたいなーってのはあったし、オペラ1本やるっていうのは学生のうちではあまりないから、まず、誘われてること自体、自分にチャンスがめぐってきてるものだと思って」
石原「わかる。それすごい思った」
三浦「やっぱり、このチャンスに食いついていかないと、この先どうなんだろう……って考えて、ま、藤堂からの勧誘もあったけど、しかも結構口がうまかったっていう(笑)やっぱり自分のためになるし、ここで得られるものもあるんじゃないかなって思ったので、入りました」

高橋「では、まずお三方。自分がやってる役についてどう思いますか?」
石原「そうですねー。すごい派手な役だし、『魔笛』といえば“夜の女王”って感じでおおきい役なので、ものすごくプレッシャーは感じてます。でも、すごいつよがってるけどほんとうはよわい女性みたいな感じ。はい、まこちゃん」
佐々木「はい……。出番はホント一瞬で、1幕も一瞬だし2幕も一瞬出て最後にまたちょろっと出てそして消えるっていう(笑)そんな役なのにこんな有名になったのは、まあ超絶技巧もあると思うんですけど、一応『魔笛』の中では“悪役”のポジションなのに、悲劇のヒロインという立場を極めてるからですかね。“悪役”になりきれない悪役というか」
石原「そうだねー!」
佐々木「あと、何かの本で読んだんだけど、私のアリアの中に“自然の絆を断ち切る”っていう歌詞があるんですね。この“自然の絆”っていうのが、この『魔笛』が作曲された当時の時代背景としての“女性像”そのもので、まあ、女性は表舞台にでてくるなってやつね。その概念を断ち切るっていう意味でも使われてるんだって。“王様”じゃなくて“女王様”だし」
高橋「いい話だねー」
石原「すごい女性らしいよね。ものすごく“女”って感じする」
佐々木「あの、利用できるものはなんでも利用しちゃうとことかもね。まあ、あれですよ。女性はかしこいんだって」

高橋「じゃ、パパゲーナは?」
三浦「パパゲーナは、超プリティーウーマンです」
石原「ほんとかわいい!」
佐々木「ほんとかわいい! あの、ほんっと楽しみにしててくださーい」
石原「あ、あと老婆もね」
三浦「でも私、最初はよくわかってなくて、老婆が出てくるのは知ってたんだけど、あ、そっか、老婆もやるんだ! って後から思い出して、えーまじかーって感じですごい乗り気じゃなかったの。だけどやってるうちに楽しくなってきた。なんか、3年の後期に入ってからは、表現とかで行き詰ってたんだけど、こういう演技からも学べることってあるし、自分にとってはすごくいい役だなって思いました」
高橋「いい役だよ」
三浦「ありがとう(笑)まあなんかこの役って、“褒美”として与えられたもので、本にも書いてあったけど、パパゲーノの望みどおり想像通りの人みたいな。だからパパゲーノによって作り出された感じが結構大きいと思うし、自分としては“たから箱の中身”みたいな感じかな。最終的に、ゴールでたから箱をみつけて、開けたらパパゲーナだったっていうような、きらめき感を求めてるかな。まあ一番最後の1曲に命をかけてやってるから、どうしてもやっぱりみんなのいいとこもってっちゃいたいぞ♪みたいな(笑)」
佐々木「もってってるよ」
石原「おいしいよね。おいしい役どころだとおもう!」
三浦「よるじょもおいしいと思うよ」
石原「また違うおいしさだよね」
三浦「どっちもおいしいけどね」

高橋「はい……。じゃあ、次いきまーす。自分と役との共通点はなんだと思いますか?」
佐々木「いや、あずさちゃん共通点ありすぎでしょ」
高橋「そのまんまだよ」
三浦「え、でも、自分的にはおばあちゃんの方が近いと思う」
石原「うそー!」
三浦「仕草とか(笑)おばさんくささとか、田舎っぽさとか?」
佐々木「でもただのおばあちゃんじゃなくて、かわいいおばあちゃんだよ」
高橋「まだ青春を駆け抜けてるおばあちゃん」
石原「そうそう」
三浦「目指したいね」
佐々木「ダーメのインタビューに出てきた“近所のことを何でも知ってる情報通”じゃなくて、近所の公園とかにいて……」
石原「あめ配ってる」
佐々木「そう! そんな感じのおばあちゃん」
三浦「あと、駄菓子屋のおばさん、みたいな感じかな」
石原「うんうん!」
三浦「夢を与える職業みたいな」
佐々木「あ、銭湯の受付に一日座ってるおばちゃんとか!」
石原「……」
三浦「……銭湯のおばちゃんは、ないかな」
佐々木「そっか」

三浦「共通点というか……パパゲーナになりたい。むしろ。近さは感じるけど、逆に遠いかな。やっぱりあんな感じには普段からするとちょっと遠いから……なりたい」
佐々木「いや、ね。普段からあんなだったら、世の中の男たちは放っておかないよ」
石原「みんなあずぴんのこと好きになる」
高橋「(うなずく)」
佐々木「ほら、代表がうなずいてるよ」

三浦「まこちゃんは?」
佐々木「共通点……ねえ」
石原「まこちゃんはね、普段からこわいからね、もうそのまんまだよ」
高橋「そのままそのまま」
三浦「殺傷能力!」
石原「まこちゃんこわいからね」
佐々木「えーーーー私はやさしい女の子だもん」
高橋「……」
三浦「……」
石原「……ほら、だれもうんっていわないよ」
三浦「その、かぶってるあたりがね、もう夜の女王の核心」
高橋「特にあの、せりふのところでもう全てを発揮してる」
石原「まこちゃんね、こわいからね」
高橋「『よくもそのようなことを!』」
佐々木「……Kein vort!」

石原「わたしは、共通点は……ないですね」
三浦「ないかな……」
石原「ほんとに全然ちがう。でも、強いていうなら、つよがるところかな。たまに弱さをみせるよるじょと、そこはちょっと似てるとおもう」
高橋「うん」
三浦「そーね」
石原「私は、こわくないからねっ

高橋「じゃあ……『魔笛』をやってて、この役ぴったりだなっていう人と、ギャップあるなーって人は?」
石原「ぴったりはね、あずぴん」
三浦「やった」
石原「あとね、まこちゃんもピッタリだよ。だってこわいから」
佐々木「……」

 小野「え? ずっとこんなノリ?」
 高橋「うん。こんなノリ」
 (ザラストロ役の小野君がやってきました。)

石原「あとね、クナーベもピッタリだと思う」
三浦「あー」
石原「あとね、ダーメもピッタリだと思う」
三浦「そうだね。ダーメね」
石原「あとね、弁者もピッタリだと思う」
高橋「ありがとうございまーす」
三浦「うん」
小野「べんじょ?」
石原「べんじょ?」
高橋「おい!」

石原「ギャップって言ったら、わたし、自分も」
三浦「あー。ゆうちゃんね」
石原「普段の感じとは全然違うから」
佐々木「全然違うね」
小野「下向いてて、声聞いて顔上げるとゆうちゃんだったらびっくりするよね」
三浦「うん。確かに」
小野「いつもの感じからこんな声出るんだって」
高橋「それ思う!」
三浦「意外な一面が垣間見られるよね」
高橋「あ、こっからよるじょの声が出るんだって思っちゃうね」
佐々木「ゆうちゃん私のせりふ練習しといて」
石原「『この刃をごらん……!』」
高橋「『お黙り!』」

三浦「なんだっけ。ギャップ? 見た目からしたら藤井くんでしょ」
一同「あーーー」
三浦「中身は……ザラストロ」
小野「いぇい」
三浦「ギャップだよ(笑)」
佐々木「めっちゃあるよね、ギャップ」
三浦「見た目では結構いけてるけど……中身がねー。中身の小心者さ?」
佐々木「中身ガキだもんね」
高橋「……めちゃくちゃ言うなあ」
三浦「中身中学生だもんね」
小野「今日ね、前に立って歌ってるとき、めっちゃ足震えてた(笑)緊張しすぎて」
石原「かわいい!」
三浦「ザラストロちっちゃーい!」

高橋「じゃあ、自分がなんでも歌えるとしたら、他に何を歌いたいですか?」
佐々木「ザラストロ」
三浦「パミーナ」
石原「パパゲーノ」
三浦「え、男声でもいいの?」
高橋「いいよ。なんでも歌えたら、だから」
三浦「あー。考えたことなかった」
佐々木「パパゲーノもやりたい! あと、クナーベ!」
石原「……まこちゃんクナーベぜっっったいむりでしょ(笑)」
小野「無理だよ。でけえよ」
石原「『しゅばーぁあいげーしゅてぃる』ってこわい(笑)みんな黙っちゃうよ」
高橋「いや、今度きえちゃんと一緒にやってほしいな(笑)」
小野「一回さ、クナーベとダーメ逆にしてみたい(笑)」
三浦「私もクナーベやってみたいかな。あのきれいなハモりを。あ、でもパパゲーノもやりたいかな」
石原「パパゲーノいいよね!」
佐々木「私がザラストロやってみたいのは、10番のアリア歌いたいから」
石原「わかる! わたし10番のアリアめっっっっちゃ好き!」
小野「でしょ」
佐々木・石原『てーれーれーれれれー……』
佐々木「だめだ。これいつも私が細かいって突っ込んでる内容じゃん」
高橋「うん。細かい」
三浦「どうしよう。今日突っ込みがいないよ」
小野「……で?」
高橋「あ、いた。じゃあ今日はザラストロ突込みね。で」
佐々木「で。はい。すいません」

小野「結局誰なの(笑)一番やりたいのは?」
石原「でも、もう一回『魔笛』やるっていったら、わたしもう一回よるじょやりたい」
小野「おー。すごい答え」
高橋「今度は2幕?」
石原「どっちも!」
佐々木「せりふあるよ」
石原「せりふも……日本語だったらいってみたい」
佐々木「そう……日本語だとイマイチ迫力がでないんだよね」
高橋「お黙り!」
小野「本番さ、そこだけKein vortってドイツ語で言っちゃったら?」
高橋「Kein vort!」
小野「先生そこで……ん?って(笑)」
高橋「にやって笑ってアリア入っちゃうね~」
石原「でも……2幕のアリア難しい」
佐々木「いや、1幕も難しいから」
小野「両方むずかしいよ」

高橋「はい。では。『魔笛』の中で、一番好きな曲はなんですか?」
石原「10番のアリアです」
三浦「15番も好きだよ」
佐々木「私は自分のアリアが一番好きかな」
石原「じぶんのアリアはねー。もちろん好きだよ」
三浦「あ、私、パミーナの『Herr……』ってところだけ歌いたい」
石原「わたしもわたしも! てれれーれーぶれっひぇりん」
小野「俺ね、~べーぜむーぅーのところとかも好きなんだけど」
石原「あとね、はんどぅるんふゅーる」
佐々木「ぐるんであん」
石原「ふぃーんでん」
高橋「……ばかにしてんの(笑)」

石原「ってか、男女逆転オペラをわたしはやってみたいんだよね」
佐々木「あー! やってみたい! ってか、『魔笛』やってみる? 逆転オペラ」
三浦「一回さ、それで全幕通す?」
石原「いいね! やりたい!」
高橋「俺2年のときに一回7番やったんだけど、あのときは全然できなかったから、もっかいやりたいな(笑)」
三浦「あのときできなかったけど今は、っていうの結構あるよね。なんかもう、10年たったら同じメンバーでもっかい『魔笛』やりたい!」
石原「あー! それすごくいい!」
高橋「やりたいねー」
三浦「『魔笛』同窓会やりたい」
石原「『魔笛』同窓会公演やろうよ」
佐々木「おもしろそう!」
石原「男女逆転で?」
三浦「まじで(笑)」
佐々木「やばいよ。うちら10年後30!」
石原「うわー!」
佐々木「あ。山村さん大丈夫かな」
三浦「アラフォー!」
小野「今の時点でアラサーだもんね」
(佐々木「山村さんごめんね♪」)

高橋「はいはい。盛り上がったとこ悪いけど、先進めます。自分を『魔笛』の中のキャラクターにたとえると、何?」
石原「わたしモノスタトス」
佐々木「……私はよるじょかなぁ」
石原「いや、まこちゃんザラストロでしょ」
三浦「ああ。いいかも」
佐々木「あずさちゃんは……パパゲーナ?」
三浦「パパゲーナ……っていわれてもあんまりしっくりこないんだよね。実は。あ、外見はパパゲーナだけど中身は老婆っていうパターンかも」
石原「あのね、あずぴんザラストロでもいい!」
三浦「えー、ザラストロ(笑)」
石原「しっかりしてるしね」
三浦「でもザラストロ歌いたい」
小野「歌っていいよ」
高橋「でもその前に長いせりふあるけど」
佐々木「まあ、その辺はまきで」
小野「……せっかく覚えたのに」

高橋「では、ここから個人的に……。あずさちゃんは、なんでそんなにかわいいんですかっていう……オペ研女子部員から」
三浦「……かわいくないからわかりません」
佐々木「その身長はいつから?」
三浦「高2くらいからとまってると思われますー。身長で言ったらゆうちゃんも」
佐々木「……ちっちゃい女の子って、かわいいよね」
高橋「切実(笑)」
三浦「なんか、きえちゃん的には、私のかわいさは、おばあちゃんなんだって」
石原「おばあちゃんみたいなかわいさ!?」
三浦「そう。らしいよ」

高橋「よるじょの二人は……全然違うのに、なんでそんなに仲がいいんですか?」
石原「なんでだろうね。でも……そこまで違うってわけでもないんだよね」
三浦「二人の出会いは?」
佐々木「オペ研……だね」
高橋「オペ研なの?」
佐々木「そう。オペ研ではじめて言葉を交わしたよね」
石原「そうだね」
佐々木「その後……毎週のようにオペ研終わりにうちに来たりしたね」
三浦「オペ研の友情ね」

高橋「まこちゃん。その、美白の秘訣は?」
佐々木「……東北に住んでたから?」
三浦「え。私黒いよ(笑)」
佐々木「日本海側と太平洋側の違い?」
三浦「かな」
小野「まあ、いろいろあるんだよ」

高橋「ではゆうちゃんに。ブラコンですか?」
石原「大好き。もうりょうくん大好き。愛してる!」
佐々木「その、りょうくん見てるんでしょ、このブログ(笑)そんな公に言っていいの」
石原「あの、理想の男性はうちの弟です」
三浦「へぇー。どんな弟なの?」
石原「しっかりしてる。心がイケメンすぎてもう……」
三浦「えっ(笑)心がイケメンって、どんな感じ?」
石原「なんかねー。すごいの。とりあえず。もう大好き!」
三浦「おい(笑)」
佐々木「私も弟がほしー」
三浦「いや、私いるけどさ、全然そんなんじゃないよ」
高橋「あ、兄妹いるんだ」
三浦「いるよ、実は」
佐々木「高橋君っているっけ?」
高橋「俺、兄がいる」
石原「いそー」
三浦「あ、小野君、お兄ちゃんいるから(笑)」
石原「いなそー!」
高橋「その方が驚きなんだけど(笑)」
佐々木「驚き!」
小野「いやいや、そっちの方が驚きでしょ」
高橋「え、めっちゃ離れたお兄ちゃんがいるんだっけ」
佐々木「そう、ね。兄も姉もどっちもいますね。あれ、お姉ちゃんいくつだっけ? 20くらい離れてる?」
三浦「やばいよね」
佐々木「それが、上に、4人」
小野「きっと、いろいろあるんだよ。事情は、いろいろあるんだよ」
高橋「はい」

高橋「じゃあ、本公演に向けての意気込みと見所を、あつく、語ってください」
石原「えっと、初めてあった人とかと、1年間一緒に作り上げてきてるもので、すごいみんな頑張ってるので、ぜひみにきてください。みどころは、それぞれの個性あふれる歌声とか、あと演技かな。ま、きてください♪」
三浦「見所はねー。みんなそれぞれの曲に思い入れがあって、結構いろいろ考えてくれてるから、そういうところかな。でもやっぱり、全幕通してやるものだから、ピックアップされたものを普通の発表会でやるのと違って、つながりが見えるっていうところを、見てほしいと思います。あと意気込みは……。とりあえず、私が出てきたら会場が爆笑しないとこわい。すごくアットホームなお客さんであってほしいと、願うしかないです(笑)」
石原「わかる! そこ重要だよね!」
三浦「ね。あの、受けを狙うっていうよりは、一生懸命演技するので、みなさん楽しんでください」
石原「あ、言い忘れた!」
高橋「ん?」
石原「わたしとまこちゃんの身長差を、楽しんでいってください!」
一同「(笑)」
高橋「でも、12センチヒール履くでしょ?」
石原「うん。はくけど、それでもまこちゃんと10センチ以上差があるんだよね」
佐々木「あるね」
石原「そこがまた、おもしろいよね」
佐々木「まあ、気合入れた衣装とかも見所の一つですよね。今年は予算を最低限に抑えて」
石原「そうだね。たくさんの人が協力してくれたし」
佐々木「衣装もそうだし、小道具とかも手作りで工夫してるしね。あ、金の錠前は私がダンボールで作りました」
石原「衣装とかも買出し行ったしね」
佐々木「あと、見所は、ただ『魔笛』をざーっと見るっていうだけじゃなくて、1幕から2幕、序曲から2幕っていう流れができてるから、その流れの中で、あ、このシーンはあれだったのか! とか、あそこはここにつながってたのか! っていう発見をどんどんしてほしいな。あと、演じてる方からしても、例えば私だったら14番出るから14番だけーじゃなくて、1幕のアリアを経ての14番、そしてそれを経ての21番だから、間のシーンとかも考えながら、『魔笛』の世界を歩いていけるようにしたいなーと思います」
石原「すてき」

石原「はい。という感じですね」
三浦「愛のあるオペラにしたいね」
高橋「頑張ろう」
石原「みなさんお楽しみに~」
小野「お楽しみに~」
一同「ありがとうございました!」


お疲れ様でした。
今回のインタビュー時間、今までで最長の40分!

あ、前回途中だったことがありましたね。
個性豊かなオペ研メンバーに共通していること……それは。

みんなおもしろい!
編集作業も楽しかったです。

インタビューも次回で最後。なんだか寂しい気もしますね。
公演まであと2日!







アオフビーダーゼン!
なんとなんと。もう3月! 公演まであと5日……

昨日は衣装・化粧全て本番通りのリハーサルでした。私たち夜組はすさまじい……あ、ネタばれ厳禁ですね。

はいはい。無駄話失礼しました。インタビューにいんたびゅーん・・・・・・


高橋「では、インタビューを始めます。役名と、お名前を、どうぞ」
蛸島「えっと、1幕パパゲー“ノ”を演じさせていただきます、蛸島大と申します!」
山村「2幕パパゲーノを演じさせていただきます、山村仁哉でございます」
一同「よろしくお願いしまーす」

高橋「じゃああなた方ね、まずオペ研に入ったきっかけを教えてください」
山村「入ったきっかけというか、パパゲーノをやることになった所以というか……最初は、ザラストロをやるってはなしだったんですよ」
石原「うそーーー! へーーー、そうなんだ!」
山村「そうなのよ。最初は、ザラストロの譜読みをしてたんですね。そしたら、ふたを開けてみたら、パパゲーノをやってくれと。たらららったら~って感じですよ」
高橋「……んまあ、そんな感じですよね」
蛸島「でもすばらしい役じゃないですか。パパゲーノ!」
山村そう、ですね。じゃあその素晴らしい役を一緒にやる、たっしー」
蛸島「僕は、1年生のときからコシ・ファン・トゥッテに合唱で乗らせてもらってたんです。で、2年生になって、藤堂君からGW明けに『たっしー、オペ研入らん?』とか言われて、最初はただの人数あわせだったんですけど、まあやることになりましたね。もともと歌うことが好きで合唱乗らせてもらってたんで、じゃあ、やらせていただきますということで、入りました」
石原「なるほど。じゃあ結構3年で入った私たちよりもキャリアが長いってことだね」
蛸島「ま、歌えないけどね♪」
高橋「んなことないよー」
石原「いや、たっしー上手になったよー! めちゃくちゃ上手になったよー!」
高橋「変わったよね!」
蛸島「まだまだですよ……」
高橋「俺、今日聴いててもすごい変わったと思った」
石原「そう! わたしもそれぐらい急激な成長がしたい」
蛸島「いや、元がダメだったから、やっとみんなの足元についたくらい……」
石原「そんなことないよ!」
高橋「たっしー、その謙虚さがいいよ」
蛸島「ありがとう!」

高橋「はい。じゃあ次いきます。お二人ともパパゲーノという役をやられてますけど、その役についてどう思いますか?」
山村「意外と根に持たない、裏表のない人だなって思うんですよね。過去にあったことを根に持たないような。俺もこう生きられたらいいなーって切実に思うような生き方のキャラですよね」
蛸島「いい子だよね、パパゲーノって」
山村「いい子だし、なんだかんだ言ってやっぱり、お客さんが一番感情移入しやすいのがパパゲーノだなって思います。でもなんか自分たちに一番近い存在だから、みんなと近い立場にいる反面、やっぱり頑張らないとなってプレッシャーを感じる役でもあります」

石原「たっしーは?」
蛸島「最初は妖精とか、半鳥半人みたいな感じで、人間離れした思考や人間ではない感情を持ってるのかなーと思ってたんだけど、ただ単に人間の形をした鳥みたいに思ってきた。鳥みたいな動きするしね。その、単純だからこその難しさってのもあるけど、逆に単純だからこそ笑えるところ……こう動いたら鳥っぽくなるかな? とか、こう動いたら面白いかな? とか、そういうのは考えやすい役だなって思った。でもまだまだ研究の余地がありまくる役ではありますけどね」
石原「どうにでもできるよね、パパゲーノって」
蛸島「そうですね。いい意味でも」
石原「うらやましい!」
山村「どうにでもできるけど、いじった分自分がでちゃう役だから、逆に大変になるっていうか」
蛸島「笑いをとろうと思ったらいくらでもいけそうだけど、自分にはセンスがないなーって思うときもある。だから『センスプリーズ!』みたいな感じになっちゃう(笑)」
石原「わたしも笑いとりたい」
蛸島「……」
山村「……よるじょは……」
高橋「あの、ギャップがありすぎて笑えるかもしれない」
蛸島「乾いた笑いみたいな?」
山村「おい、ゆうちゃんをいじめるな(笑)」
蛸島「いじめてないいじめてない」
高橋「(マイクに向かって)いじめてないからね」
山村「……ひろき君Sだ」
石原「ドS」
蛸島「はい、そんな感じでこの質問の答えは以上でーす」
高橋「この……キャスト……インタビュー……何なんだいったい……」

高橋「じゃあ、自分がなんでも歌えるとしたら、他にどんなキャラクターをやりたいですか?」
山村「……2幕タミーノ」
蛸島「いーなー」
高橋「俺もー!」
石原「たっしーは?」
蛸島「タミーノもいいと思ったけど……」
石原「女の子でもいいんだよ」
蛸島「あ、そっか。じゃあ……クナーベ歌いたいかな。個人的に」
石原「あー! かわいい!」

石原「自分を『魔笛』のキャラクターにたとえたら、だれ?」
蛸島「なんだろう……」
石原「たっしーはタミーノだよ」
山村「うん、タミーノっぽい」
蛸島「じゃあ、そういうことで(笑)」
山村「俺は……俺のキャラでしょ……あ、神官かな」
石原「あ、としくん? わかる気がする(笑)」
蛸島「『パパゲーノ、お前もだぞ』」
高橋「『とぅっけ~』」
山村「なんか、『パパゲーノ、ほら立ちなさい』って言ってそう」
石原「言ってそう言ってそう」
蛸島「笑顔でね」

石原「じゃあね、『魔笛』のなかで一番すきな曲はなに? いっぱいあったらいっぱい言っていいよ」
山村「まずね、2幕のよるじょのアリアは好きだし、ってかね、1幕も2幕もよるじょのアリアはきれいすぎて、すごいずるいと思う」
石原「っわーお
山村「パパゲーノってさ、面白いんだけど、お客さんに同情を求めるような歌詞ばっかっりだから、かっこいいとかあまり印象に残らなくて笑いをとっちゃう方だと思うし」
高橋「ein, “drei”, zweiね」
山村「……ein, “zwei”, dreiね」
(ドイツ語の数の数え方です。1はein、2はzwei、3はdreiなのですが、山村君は素で間違えたことがありました。高橋君はそれをネタにしています。以上、わかりやすい解説でした)

山村「……ね。やっぱり盛り上がりとかっこよさがないから、やっぱりかっこよさ求めてみたいな。あ、かっこよさといったら、ザラストロのアリアもいいな」
石原「わかる!」
高橋「らーらーらららららちゃーんちゃーんのやつ?」
山村「それも。あと、10番」
蛸島「オーいーじすうーんおーなーんちゃらしぇんけっとぅ」
高橋「しぇんけっとぅ! びーばーいはーい……」
石原「はいはい、あんまりやってるとまこちゃん怒るから」
(佐々木「^^」)

石原「じゃあここから個人的なしつもんにうつります。まず、よしやちゃん。年長者としての苦労話をひとつ」
山村「(失笑)」
石原「これまこちゃんが聞きたがってたから」
(山村さんは同学年ですが、かなりお年を召されてます。あ、といってもまだギリギリ20代です。よね?)
山村「……苦労話。そうねー。その、時間外労働が多かったかな」
石原「じかんがいろーどーってなに」
山村「あの……相談とかね。あと、今はみんななんの気兼ねなく接してくれるけど、同学年なんだけど年上ってことで最初は、見えない壁みたいなものがあったのはちょっとしんどかったな」
石原「その、年上だからって気つかわれたりするのは、やっぱりいやなの?」
山村「……年齢ネタでいじられると意外と傷ついてたりもするんだけど……まあそれは置いといて(笑)」
蛸島「そういうとこ考えるのも年長者だよね」
山村「……やかましいわ!」
高橋「うまくまとめたなーたっしー(笑)」
山村「あ、あと、年長者としてみなさんにひとつ。あの、年取ると暗記が難しくなってくるんで、今のうちから暗譜するっていうのに慣れておかないと、結構大変です」
一同「はーい」

石原「次、たっしー。オペ研はみんな声楽科の中で、たっしーは一人だけ教育科じゃん? その苦労話をひとつ」
高橋「パパゲーノ苦労話ばっか(笑)」
蛸島「たまにね、たまに話があわないなーって思うことは……あるよ」
石原「ごめんね」
高橋「ごめんね」
山村「……ほんと、ごめんね」
蛸島「でも、大変さより、楽しいことのほうが多いかな。やっぱり、学校の中でも“演奏者”として生活してる人たちと一緒にいるから、オペラに乗るっていうことが自分の考え方として甘かった部分もあったなーって実感できたし、逆にそこから学ぶことも多いしね」
石原「なるほど。わたしは、大学ではたっしーとあんまり接点がないから、オペ研に入らなかったらたっしーと仲良くなれなかっただろうし、今たっしーと仲良くなれてすごいうれしい^^」
蛸島「ありがとう!」

石原「では。お二人ともとり肉はすきですか」
蛸島・山村『大好きです(即答)』
高橋「……」
蛸島「共食いさいこー!」
高橋「おいお前ら……」
蛸島「だってぼく蛸でもたこ焼き食べるもん!」
石原「お、うまいこといったぞ」
高橋「あれ、ここで山村さんがなんかおもしろいこと言うらしい、よ」
一同「いえーーーーーぃ!」

山村「     うそーん」
蛸島「だって、山村さん、食べて飲んでっていう演技多いもんね。じゃあ何を食べるんですかー? 他に演技のネタとか? あ、ぼくインタビュアーじゃないのに」
石原「いいよ。いっぱいきいて」
山村「     手羽先が、大好きです」
石原「おっと。自分の手を食うそうだぞ」
高橋「山村さんふってごめん」
蛸島「ごめんなさい」
山村「あの、無茶振りが、あの、……もう、いいよ」
石原「大丈夫だよ、まこちゃんが編集するから」
高橋「まこちゃんが後で陰のコメントのこしてくれるから」
蛸島「カッコ書きで『うるせーこいつら』とか言われそうだよね」
石原「絶対書くよ。ごめんね、まこちゃん」
山村「ごめんね、お耳汚しで」
蛸島「でもね、おもしろい編集だからいいと思うよ」
石原「おもしろいよね!」
山村「いや~まこちゃんー。編集大変でごめんよ~(アナゴさん?)」
高橋「誰だ」
(佐々木「あの、みなさん。編集しなきゃいけないようなことはまず、言わないでください^^」)

高橋「じゃあ最後に、本公演への意気込みと、見所を、あつく語ってください!」
蛸島「それはやっぱり、年長者から行くべきだよね~」
山村「こうやって、無茶振りをされるわけなんですけども、えーとねー……。まあ、いっぱいいろんなことがあったけど、みんなが一丸となって頑張って作ってきた作品だから、必ずいいものができると思います。ただその中で、この演奏でいいやって安心することなく、もっとここがあーだとかこーだとか言いながらやってきてるからね。『魔笛』には“脇役”ってないと思う。みんなそれぞれにおいしい場所があるし、みんな主人公な感じだから、見てる人も、今まではパパゲーノが好きだったけど、ザラストロいいなーとか、神官意外と面白くね? とか、そういう新たな発見もできる作品だと思います」
高橋「お。掘り起こしてくれてありがとう」
蛸島「ぼくとしては、“学生オペラ”とは思えないくらいクオリティが高いものだと思うので、すべてが見所だと思います。みんな個性が出てるしね。そして、ぼくは教育科なんだけど、声楽科のみんなと一緒に並べる舞台なので、みんなと一緒にもっともっとうまくなっていきたいと思います!」
石原「すばらしい!」
山村「たっしーの成長振りも見所のひとつです」
高橋「みなさん、お楽しみに!」

一同「ありがとうございましたー!」




こうしてみんなにインタビューしてきているわけですが。
個性豊かなオペ研メンバーですが、みんなに共通していることが1つあると思います。

それは……

この続きは次回^^







アオフビーダーゼン!
どんどんいきましょう。
私も、本公演まで10日を切ったので追い込まれてます。

でもまあ、最近はオペ研内外の人たちから「面白かったよ~」などとあまーいお言葉を頂戴するので、元気が出ますね。要するに、単純です。
そして、褒められてのびるタイプです♪

……いきましょうか。
今回のインタビュアーはいつものお二人、弁者・神官役の高橋君と、1幕夜の女王役の石原さんです。


一同「よろしくお願いしまーす」
石原「はい。パミーナさんですね。ではまず、お名前と役名をおしえてください」
高橋「……役名言っちゃったね」

(佐々木「仕切りなおし――――」)

石原「お名前を教えてください♪」
中野「1幕のパミーナをやらせていただきます、中野沙枝子です」
萩森「2幕パミーナ、萩森花菜です」

石原「まず、お二人はパミーナをえんじられるんですけど、その役についてどう思いますか?」
中野「なぞですね~」
石原「なぞ?」
中野「あのー。彼女はすごく人間らしいと思うんですよね。あのーなんか、感情の起伏が激しい。とりあえず」
石原「なるほど。はなちゃんは?」
萩森「私は、すごく強い女性だと思います。ダーメとか夜の女王ほど強いものではないけど、例えば2幕の悲しみのシーンにしても、悲しみにもその中に強さがあって、やっぱり真がしっかりした女性だと思います」

高橋「まあ、そんなパミーナを演じられてるんですけど、難しい点がそれぞれあると思うんですよ。どうですか?」
中野「もう、すべてが難しいですね」
高橋「……おい(笑)」
萩森「すべてがなぞですべてが難しい」
石原「だめじゃねーか(笑)」
高橋「すべてじゃねーか(笑)」
中野「(笑)でも、でも、特に難しいのは、あのー8番の、あのー『Herr』って一人で入るところなんですけど」
石原「はいはい。ふいんきかわるもんね、あそこから」
中野「あのー、私って実は合唱以外の女性のキャストと一緒に演じてないんですよ。つまり1幕のパミーナ? だから紅一点っていうのあるし、しかも一人で入るっていう……しかもそこが、強く入っちゃうと品がなくなっちゃうんですよね。じゃあ品を際立たせるために丁寧に歌わなきゃいけない。もうあそこはほんとに難しいし、プレッシャーです。でも、もう……でもあそこは一番好きです」
萩森「2幕は悲しみの場面が多いけど、ただ悲しむってだけじゃなくて、やっぱり悲しむには何か理由があるし。しかも、それが音楽とも連動して動いてるってのがすごく聴きどころだと思うので、それを表現するのが難しいところではあるかな」

石原「まあ難しいところもいっぱいあるとおもうんですけど、役と自分自身との共通点はありますか?」
中野「あります(即答)」
萩森「……どうぞ」
中野「あの、すごくしぶといところ。うん。しぶといと思います」
高橋「うん」
石原「なるほど。はなちゃんは?」
萩森「私は真逆だから……。なんか、逆に楽しくできる(笑)」
石原「なるほどね!」
萩森「なんか、姫役でもないし姫っぽくもないし……なんだろう。あ、でも、元気な女性ってところは一緒かな」
石原「えっ、真が通ってるところも一緒なんじゃない?」
高橋「うん。強い女性っていうのは当てはまるよね」
萩森「あ、ありがとうございます……あと、好奇心旺盛なところとかもね(笑)」
中野「私はなんとなく似てると思う」
萩森「あなたも(笑)」
中野「あ、しぶといところが」
高橋「まあ、何かしら共通してるんだろうね」

石原「今共通点とかいろいろいってもらったんですけど、ふだんの感じと役がぴったりな人は誰だと思います?」
中野「いや、もう、パパゲーナですよね」
石原「だよね。あたしもそう思う!」
中野「でもまあ、全員あってると思いますよ」
石原「ホントですか」
萩森「(爆笑)」
中野「はーい」
石原「ホントですか(笑)」
中野「あ、でも、特に、パパゲーナ」
萩森「私は……(視線)弁者?」
石原「だよね!」
高橋「やったー!」
萩森「すごく、正してくれるところが。実生活でもいろいろアドバイスくれるしね。頼れます
高橋「ありがとうございまーす」
石原「顔赤いよ」
高橋「ちょっと……褒められると調子のるんで(笑)」
中野「のらないでください(笑)」
石原「ひろき、かおあかいよ」
高橋「あの。なんかさ、部分部分入れんのやめて(笑)まこちゃん絶対編集するからそこ!」
(佐々木「あえて編集しませんでしたー」)

石原「じゃあここから個人的に……。中野さんは副部長ですが、副部長になってわかったこととか学んだこととかってありますか?」
中野「まーそーですね。人をまとめるのってすごく難しいなってほんとに痛感しました。あのー、よくみんな言うけど、うん、ほんとに、痛感しましたね。その、上に立って人を指導するって。私、そういうの元から向いていない方だったんで、あのー、まあどうなるかと思ってたんですけど、でも、周りの女の子たちがすごく心配してくれて、ほんと副部長になったからわかったこともたくさんあるし、心配してくれるのがうれしいかな。だからこそしっかりしなきゃいけないなって思う」
高橋「大変だよね」

石原「あと、ずっと髪の毛黒かったけど、かえたじゃないですか。どうですか? 心境の変化とかってありますか?」
中野「でも、なんか意外に茶色があってて、びっくりしました」
石原「うん。あってるあってる」
中野「なんかね、心も軽くなって(笑)」
石原「ファッションもさいきんおしゃれですよね」
萩森「おしゃれになったね」
中野「みんなからのアドバイスを受けて、あの、頑張るようにしています」
石原「めざめた?」
中野「そうですね。やっぱりあのー、みんな見てますからね、あのー……」
石原「見てますからね……」
高橋「お前、誰だ(笑)」
萩森「見られてるからね、」
中野「はーい。ちょっとそこ意識して、はーい」

石原「中野さんは副部長ですが、部長の藤堂くんにひとこと。どうぞ」
中野「そうですねぇ。まあ、たくさんけんかもしましたよね、藤堂君。あのー、まあ私もね、あなたと同じで、結構どんくさいところがあります。もうあなたとは3年以上のお付き合いで、」
萩森「……(指折り)」
高橋「……んっ?」
萩森「3年……以上?」
中野「あ、いや……3年間! ちょうど3年間のお付き合いですね。あのー、まあ、なんか最初どういう人かって思ってたんですけど、あなたと部長・副部長っていうタッグをくんで、まあ、あのー、結果的によかったかな、とは思ってます。まあでもあのー、あなたとは男女を越えたなんか……(笑)親子みたいな関係ですね」
一同「(笑?)」
中野「まあ、これからもよろしくお願いします」
(佐々木「全然“ひとこと”じゃないじゃん」)

石原「ありがとう(笑)じゃあ、はなちゃんにいきたいと思います。はなちゃんも、2幕で藤堂くんとからむじゃないですか」
萩森「え。あ。はい」
石原「あのー、同じく、藤堂くんにひとこといただけたら」
萩森「えーと……“パミーナとして”愛してもらえれば、と思います(笑)」
石原「だそうですよ、藤堂くん。どうします?」
高橋「(To藤堂)あのー。きょどってんじゃないよ」
一同「(笑)」

石原「あと、はなちゃんにはしつもんが何個かきてて……。あのー譜読みがはやいってきいたんだけど、どうやったらそんなにはやくできるの?」
高橋「あーそれ俺も聞きたい」
萩森「あー……なんだろう。まあとにかく、私はいろんな曲に触れるのが好き。いろんな作曲家とか、それこそ歌だけじゃなくて、室内楽だとか、オーケストラだとか……あ、最近は歌舞伎とかもすごい好き」
中野「へーー!」
高橋「えっ」
石原「そうなんだ! すごい私もかぶき行ってみたい!」
萩森「そう。なんかいろんな音楽に触れようとして……結果こうなった?」
高橋「へぇー。そうなんだ」
石原「らしいよみんな! わたしもいろいろ触れよう」
高橋「俺も触れよう」

石原「え、じゃあ、一番好きなオペラはなんですか?」
萩森「一番好きなオペラ……は……んー……………――――――  ま、魔笛です」
石原「さすが。わかっていらっしゃるー」
高橋「よくおわかりで。」
石原「すばらしい」
高橋「ほんとにすばらしい」
中野「鏡です」
萩森「魔笛

石原「あと、はなちゃんは四国の出身だそうですが、地元のアピールをひとつ」
萩森「地元のアピール(笑)えーと、私は愛媛県宇和島市出身なんですけど、あのー、とにかくお魚がおいしくて」
石原「えー! いーなー」
萩森「帰る度におなかいっぱい食べて来るんですけど(笑) それだけじゃなくて、“おもてなし”の町なんですよ。だから人が来たら『あれも食べてこれも食べて』っていろんなお料理をお出しするっていうのが宇和島市なので、是非遊びに来ていただければ」
中野「あたしも宣伝したーい」
萩森「……あはははは!」
石原「……じゃ、どーぞ」
中野「あたしの出身は、きしわだってところなんですけど!」
(佐々木「どこだよ……県名言えよ、県名」)
中野「大阪府の、岸和田っていうせんねん……あの、せ……あの、市に……市が、あの、出身なんですね。今、朝の連続テレビ小説で、『カーネーション』っていうのをやってますね」
石原「番宣?(笑)」
中野「あのー、是非みなさん、来てください。あのー、あたしのキャラの強さがわかると思います。まあ伝わらないですよね、んなこと言っても(笑)」
(佐々木「十分伝わったと思います」)
石原「……だ、だそうですー」
高橋「ちなみに、千葉県は落花生です」
萩森「おい」
石原「ちなみに岡山はきびだんごです」
高橋「おい(笑)」
(佐々木「『おい(笑)』じゃねーよ……ちなみに山形は芋煮です」)

石原「じゃあ最後に。本公演の見所と意気込みを熱く語ってください!」
中野「えっと、私はパミーナを萩森さんとやることになるんですけど、最初はあの、全然彼女とは見た目も、曲に対する感じ方も違うので、どうなるかと思ってました。でも、それぞれのパミーナ像が見えて、ほんとに私と萩森さんでよかったなーと思って。彼女と一緒に勉強できて幸せだなって思いました。私自身も、パミーナをほんとに一生懸命、ほんとにパミーナとして、本公演その日だけは“さえこ”を封印して頑張ります!」
高橋「それが“見所”ね」
中野「あ、みにきてね」
萩森「はい。私はすごくオペラにあこがれてこの大学に入ったので、オペラ研究会を通して初めてオペラをオーケストラとさせていただくって、これほどありがたいことはないと思います。キャスト・合唱・オーケストラ一丸となって歌って、みなさんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。是非、お越しください!」

石原「いぇーい!」
高橋「まとまった!」
石原「パミーナを演じるお二人でした!」
一同「ありがとうございました!」



さえこちゃん今日もフィーバーしてたね日本語。
うまくまとまったかな? うまく伝わったかな?

インタビューものこりわずか。頑張れ私。くじけるな私。

ご拝読ありがとうございました!








アオフビーダーゼン!

みなさんこんにちは!

本公演まで……なんと10日を切って一桁に!!!
時が経つのは早いのう。

さてさて、今日のインタビューは……いつもはインタビュアーとしてキャストのみなさんにインタビューしてくれている、あの人が登場します。
私は同席していなかったので……果たしてどんなインタビューになってますことやら。

それでは早速いってみましょう!


一同「よろしくお願いしまーす」
石原「きょうのインタビュアーはわたし一人ですががんばります」
高橋「よろしくね」
石原「おなまえと役名をおしえてください」
高橋「弁者と武士Ⅱをやらせていただきます、高橋大貴です」
石福「神官と、武士Ⅰをらやせていただきます、石福敏伸です」

石原「いぇい! としくん! ではまず……オペ研にはいった理由はなんですか?」
石福「僕は、3年生前期の試験の後に、顧問の小川先生に『きみ、やってみない?』って言われたのがきっかけです」
石原「あ、そうなんだ。高橋くんは?」
高橋「はい。えーと僕も最初は小川先生から声をかけていただいて、やろうかな、と考えていたところに、オペ研部長の藤堂君からのお誘いもあり……まあ、藤堂君の情熱に胸を打たれまして。入りました」

石原「自分がえんじる役について、お二人はどうおもいますか?」
石福「まず、神官は……まあいろんな演じ方があると思うけど、僕自身はよりパパゲーノに近いというか、人間に近いというか……そういう親しみの持てるキャラクターにしたいなと思ってます。武士の方は、人形のような、ロボットのような、物言わぬ感じで……」
高橋「まあでも……あれ……深いよね、なんか。タミーノと三重唱するときにさ、なんか和気藹々になるときあるじゃん?」
石福「『なんていう喜び!』って」
高橋「そうそう。で、弁者はザラストロとのパイプ役ですね。タミーノが叡智の神殿に入ろうとするんですけど、まあ、この時タミーノはザラストロを打ち負かしてパミーナを救出するためにやってくるんですけど、実は、弁者はザラストロが悪ではないってことを教えるために来た人物で、すごく厳格な人だし、知識人だなって思う。なんか、ちょっと自分もそういう経験したんじゃないかなっていう感じがするんだよね。……うまくやってるよね。方向性シフトしてるっていうか」

石原「じゃあその役を演じるにあたって、なにかおもうところは?」
高橋「あー……やっぱりレチタティーヴォのところが一番できないな……」
石原「あの8番のところですね」
高橋「なんか……イタリアオペラでやるような“レチタティーヴォ・セッコ”じゃないんで、また特殊だよね。しかも、タミーノの人生の方向性を導き出す重要な役割だと思うんで、弁者で空気を変えられたらいいなって思います」
(ちなみに『レチタティーヴォ』というのは、“歌う”というよりはむしろ“朗唱”のような形で演奏される形式のことを言います。高橋君の言うようにイタリアオペラに多く見られました。ピアノの前身であるチェンバロなどで、和音や単音のみの簡単な伴奏で演奏される『レチタティーヴォ・セッコ』と、管弦楽などによる伴奏のついた『レチタティーヴォ・アコンパニャート』に大別されます)

石原「石福くんは?」
石福「さっき、パパゲーノに近い感じと言ったんですけど、まあ、パパゲーノの気持ちがわかるというか……欲望に負けちゃいそうな心も理解してあげて、包み込めるような包容力? みたいなものが表現できたらいいな、と思います」

石原「では、自分と役との共通点はありますか?」
石福「俺は……っていうかもう、高橋君と弁者がそっくりすぎてどうしようかと思う」
石原「だよね。わたしもそう思ってる」
石福「ホントそっくり」
石原「そのままって感じ。なんか、“A型”みたいな」
高橋「おーい(笑)ま、A型だけどね」
石福「勉強家で、真面目で、っていうね」
高橋「あの、ね……いっつも言われる。あ、けど、ごくたまに、ごくたまにだよ、O型って言われる」
石原「うそだ」
石福「ないね」
高橋「……」

石福「ってかもう、神官も、ほんとにそれこそ弁者と同じようなキャラクターなんですけど、非常に生真面目な人物っていうのもあって、そういうのが自分にとって演じにくいというか……だから、共通点が自分の中から生まれるようにしたいね」
高橋「うーん、俺ももうちょっとが近づけられたらいいな」
石福「近いよ」
石原「うん」
高橋「いや、自分はほら、やってる方だからわかんないけど、確かに弁者は生真面目なところがあるから……タミーノの言い分も聞いてはいるけど、やっぱりザラストロは正しいっていうのが常にあるから、タミーノの答えに対しても、その方向に導いていくから、ちょっと第2の神官とは違うしね。やさしい包容力ってとこまではいかないかな」
石福「なんか、小学校のときにいたけどさ、『こらー! お前なにやってんだー!』って怒る先生がたぶん弁者で、『そんなことしちゃだめだよ』っていうのが神官じゃないかなって思う」
高橋「あーそれわかりやすいね」

(佐々木「すみません。“石原”と“石福”がわっかりにくいため、“石原→ゆう”、“石福→とし”に表記を変えさせていただきます。あしからず」)

ゆう「今もちょっと出たけど……自分と違うっておもうところは?」
高橋「やっぱ……博学じゃないかな」
ゆう「はくがくってなに?」
高橋「だから……さっきも言ったけど、知識人」
ゆう「あー」
高橋「神殿の中にある書物を読むに読みあさってるイメージがある」
ゆう「そこがじぶんとちがうところ?」
高橋「だって、頭良すぎでしょ」
ゆう「高橋君が?」
高橋「いや……俺は全然よくないから!」
とし「高橋君の楽譜はね、すごい勉強しててすごい書き込みしてあってすげぇきたねーの」
高橋「そんな……こと……ないよ……」

ゆう「石福君は?」
とし「自分の個性に近づけた部分はたくさんあるけど、神官は人を導いていく役目だから、確かな答えを持ってるの。そしてそれに向かってまっすぐ進んでる人物なんだと思うけど……僕は、毎日迷ってます……」
高橋「おい」
一同「(笑)」
ゆう「でもとしくんは包容力あるよね。普段からね」
高橋「俺も人を導き出す力が……確かにないな。それも違うな」
とし「自分自身迷ってるから導けないよね」
高橋「自分自身迷ってる(笑)なにこの二人。迷ってんの(笑)」
ゆう「やばいやばい」

ゆう「えーとじゃあ……キャストのなかで、役と普段とがいちばんギャップのあるひとはだれだと思いますか?」
高橋「んー……」
とし「ゆうちゃん?」
高橋「あー。でもゆうちゃん、背高くなったら合うんじゃ……あーでも違うか」
とし「やさしいもんね」
高橋「でも、1幕の女王って優しさにあふれてんじゃないかな? やっぱザラストロが悪っていうのに位置づけると、夜の女王は人間性があって優しくて……っていうのがあってもいいんじゃないかな」
ゆう「ほうほう。じゃあ、この人めっちゃピッタリーっていうひとは?」
高橋「まこちゃんじゃない?」
ゆう「あはは(失笑)こわいもんねまこちゃん」
高橋「まこちゃんが一番ピッタリだよー」
ゆう「言っとこう。これ。まこちゃんめっちゃこわいから」
高橋「おいおい何吹きかけてんだよ」
ゆう「まこちゃんめっちゃこわいから、いつも」
高橋「ってか繰り返すな!」
ゆう「上からね、超見下ろしてくるから」
とし「それ身長差(笑)」
高橋「やめろー」
(佐々木「まあ、その。明日の放課後ちょっと来てもらおうか^^」)

高橋「……あとはパパゲーナ」
とし「そうだね」
ゆう「あずぴんピッタリだね!」
とし「老婆から若い人までね」
高橋「あとピッタリな人って……いる?」
とし「うん」
ゆう「ひろきくんだね」
高橋「……」

ゆう「えーとそれでは、話をかえまして……『魔笛』のなかでお二人がほかにやってみたい役はありますか?」
高橋「えーそうだな……」
ゆう「自分がなんでもうたえるとしたら。ソプラノでもいいし」
高橋「なんでも歌えるとしたらねえ。夜の女王のHigh Fを体験してみたいな(笑)あとあの、怒りに満ちた感じを出したいなって思う。だから2幕の夜の女王をすごいやってみたい」
とし「ゆうちゃんもね、すごいしね」
ゆう「いやいやそんな……」
高橋「あとね、タミーノ。高い音が出るんだったら(笑)」
ゆう「高い音出したいの(笑)」
高橋「出したいかなー。うん」
とし「やっぱり、将来的にタミーノはやってみたいよね」
ゆう「かっこいいよね、タミーノ」
とし「あとは、自分自身親しみが持てるのは、パパゲーノかな」
ゆう「うん! じゃあ自分を『魔笛』のキャラクターにたとえると、としくんはパパゲーノ?」
とし「そうだね」
ゆう「ひろきくんは……」
とし「……」
高橋「……そうなるとやっぱそこに至っちゃうよね」
一同「(笑)」
ゆう「あ、でもザラストロでもいいな。あってる」
高橋「どうして?」
とし「なんか……こう……てんびん座です、みたいな」
高橋「俺さそり座ですけど(笑)」
ゆう「なんだろ、悪をゆるさないぞ! ってところが」
とし「正義だね」
ゆう「けいさつ官みたいな」
高橋「あー……。そういえば小学校の卒業文集で警察官になりたいって書いたな」
ゆう「うそー!」

ゆう「じゃあ『魔笛』の中でお二人が一番好きな曲はなんですか?」
高橋「序曲がすごい好き! あの、もうね、序曲はね、聴いてて一番感動する。なんか、声がないし、『魔笛』には他にも行進曲とか色々あるけど、その中でも一番よく物語の全てを物語ってるから」
ゆう「わたしも序曲聴きながら泣きそうになっちゃった」
高橋「そう! 俺も!」
ゆう「よくわかんないんだけどね」
高橋「あとね、序曲からの1番への流れもすごい好き」
ゆう「としくんは?」
とし「なんだろ。好きな曲がすごいいっぱいあって……」
ゆう「じゃあいっぱい教えて」
とし「っていうか、なんか。マニアックなところで部分部分が好きでさあ……」
ゆう「わかるわかる!」
高橋「あー。また細かいって言う人がいるよ」
ゆう「いいよ。言っちゃいなよ」
とし「じゃあ……。あの、クナーベのさ。21番の……ほーるですめ~ぇとぅひぇ~ん……のとことか」
ゆう「あー!」
高橋「……こまけ」
とし「あと、弁者とタミーノの2重唱のタミーノのやつ……なんだっけ」
ゆう「……たららららべーぜびひとぅ! のとこ?」
高橋「!(笑)」
ゆう「あ、だすいすぱぱげーのすとん?」
高橋「あ、あれか。ヴぉおてーてぃひかいとぅ……」
ゆう「おーてぃーりりー……てぃりりりーりー……」
高橋「ぱみーねれってるん……」
ゆう「はいりひとぅん……」
高橋「おい(笑)それ俺」
とし「まざっちゃったね」
高橋「……Heiligtum」
まだまだ続く細かすぎて伝わらない好きなシーン――――

とし「まあ、暗いところにポンって出てくるきれいな旋律が好き、かな」
高橋「特に8番ね」
とし「そう」

ゆう「としくんには、まこちゃんからしつもんがあります。『遅刻をしない秘訣とは。言ってみなさい。Byまこ』」
とし「      ……はやねはやおき   かな」
(佐々木「ほーう^∀^」)
高橋「してんのか」
とし「      あんまり寝る時間ははやくないからなあ……  」
ゆう「だそうです」
高橋「いつもどんぐらいに起きてんの」
とし「      起きる時間はまちまちだよ」
高橋「一番遅くて?」
とし「      それは言えないよ。早くて6時半」
高橋「遅くて?」
とし「      いえない…… だって雷落とすんだよ、あの人;;」
(佐々木「^∀^」)
ゆう「べーぜびひとぅ!」
高橋「……いやそれまおくんだから」
ゆう「ごめん間違えた(笑)」

ゆう「じゃあ最後に、本公演への見所と意気込みを、熱く語ってください! あ、ひろきくんが閉めてくれるらしいので、としくんから」
とし「そうですね。やっぱり見に来てくれる人は僕たちのことを知ってる人が多いと思うんですけど、その普段の僕たちとそれぞれが演じるキャラクターがどう違うか、っていうのもひとつの見所ですね。そんで、僕たちを知らないお客さんには、初めてオペラを見る人でもわかるように作ってますので、そこも見所だと思います」
ゆう「はい。ではひろきくん」
高橋「えーとまあ……見所はもうそれぞれあると思うんですけど、やっぱり全員3年がキャストっていうのは大きいよね。藤堂君もいってましたけど、それが今年の重要な目的だし、しかも『魔笛』ってキャストが多いじゃん。オーケストラ、合唱、キャストが全員そろって作り上げるっていうのがまず一つ。で、僕は序曲が一番好きなんで、やっぱり期待されて聴く方も初めて聴く方もいると思うんですけど、是非楽しみにしていただきたいと思いますね。あと、弁者のところも聴いていただきたいな、と(笑)」

とし「みんなでいい音楽作って、お客さんにも楽しんでいただいて、そして自分たちも楽しめて、最後は『わー! お疲れー!』って乾杯したいね」
高橋「そうそうそうそう! それ!」
ゆう「おいしいお酒を飲もう! ってことでいいかな?」
高橋「そうだね」
とし「うん」
ゆう「じゃあみんな、がんばりましょう!」
一同「ありがとうございました!」


本公演まであとわずか!
最近は寒かったり暖かかったりの変な天気ですが、体調管理はしっかりしないと。

本公演まであと9日!







アオフビーダーゼン!