さて。今日も頑張って編集して参ります。今回は前回よりさらに混沌としたインタビューになっておりますが、どうぞ最後までお付き合いください^^;
今回の主役は……ダーメ(夜の女王に仕える侍女たち。ドイツ語で、「貴婦人」などという意味です)!こちらも三人いらっしゃるので、まあ……その、なんというか。
インタビュアーは弁者・武士役の高橋君と、パパゲーナ役の三浦梓さんです!
あ、今回は「高橋」が二人いるので……ダーメの3人はあえて名前で表記します。ご了承ください(みんな2文字だから都合がいいね!)
高橋「ではまず、お名前と役名を教えてください」
きえ「ホントにインタビューっぽいね(笑) ダーメ1高橋希絵です」
ゆみ「ダーメ2の清水祐未です」
みく「ダーメ3の飯田弥来です」
三浦「よろしゅう。オペ研に入ったきっかけは何ですか?」
ゆみ「去年のオペ研本公演の『ドン・ジョバンニ』に合唱として出たので、それで今年の『魔笛』にも出ないかって言われて……でも練習とか多くて大変そうだからどうしようかなーって考えてたんだけど、オペラに出るなんて機会はもうないだろうし、勉強にもなると思って入りました」
みく「私は……2幕パミーナ姫からの猛烈な電話でお誘いを受けまして」
きえ「そんとき私隣にいた(笑)」
みく「そうそう(笑)で、門下が同じ子もいっぱいいるし、まあ……興味のある役立ったので、やってみようかなーと思って入りました」
三浦「いいね」
高橋「じゃあ……今はダーメをやってますが、その自分の役についてどう思いますか?」
きえ「むずかしい……まあ、結局なぞっていう(笑)」
みく「うん(笑)」
きえ「悩むね」
みく「……女王様に仕えてる身だけど、自分たちの意思もちゃんとあるだろうし、ただへこへこしてるだけじゃないよね。1番の重唱でも見られるように、それぞれ主張するところがあるっていうのが脇役ってだけじゃないなって思う」
きえ「あと、悪者かいい人か……どっちか全然わからない。あ、あと最近気づいたんだけど。この『魔笛』っていうオペラのタイトルを初めに言うのって私なんだよ。5番で」
みく「マジか」
高橋「ホントだ」
きえ「だからね、タイトルロールを渡してるのがうちらなの」
三浦「確かに」
きえ「だから結構重要だよね。ま、“女”っていうのの象徴かもしれないしね。そして、こういう人たちにだまされちゃいけないっていう象徴でもあるし」
三浦「はい。では、その役を演じるにあたって、何か思うことは? 気をつけていることとか」
ゆみ「なんか……結構自我が強くて、見るからにがつがつしてるのがダーメ2なのかなって。『タミーノ』っていうイケメンがいて、気持ちを抑えることもなくまっしぐらに行っちゃうようなところもあって……まあ自分とは違うし、たぶん(笑)」
みく「たぶん(笑)」
ゆみ「やっぱり普段そういうふうにできないじゃないですか。役だから、好きなようにできるのが面白いなって思う。でも、逆に思いっきり表してても、やってるつもりでも、そういうふうに見えてなかったりして。難しいんですよ」
みく「難しいね」
ゆみ「これからの課題です」
きえ「あと、自我が強いんだけど、いつも3人一緒じゃないとだめなの。それって……女子じゃない?」
一同「女子だねー」
きえ「街中とか学校とかで、きゃぴきゃぴして『みんなで一緒にトイレ行こう!』とか見てて、あー女子ってあんな感じかーって(笑)」
三浦「あるね」
高橋「……怖いね」
一同「(笑)」
きえ「あとさ、『めっちゃ似合うよー』とか『めっちゃすごいじゃん』とか言いつつも、結局自分が一番っていうのがどっかにあって、そういうのも女子だなって思う」
一同「女子だねー」
きえ「だからこのオペラで私は“女子”を極める。“女の子”じゃなくて“女子”ね」
ゆみ「でもダーメは貴婦人だから」
みく「どの世代にも“女子”っていうのはあるんだよね」
きえ「おばあちゃんにもありそう! 『あの人がゲートボールでさ……』みたいな」
みく「うん、わかったから」
きえ「ゲートボール後の悪口(笑)」
みく「ナイスショット! っていったけど、みたいな(笑)」
きえ「うちのおばあちゃんよく言うよ。隣の家がどうのこうのって」
三浦「『なんとかさんちはなんとかを買った』とかね」
みく「そうそう!すごい知ってるよね!」
三浦「すごい知ってる。なんで?どこからその情報?みたいな」
きえ「○○さんちの孫はどこ大を出て△△に就職した、とか」
みく「○○さんが入院したとかも(笑)」
三浦「あそこの土地はいくらで……」
(佐々木「はじまった」)
高橋「はい、じゃあ……『魔笛』の中で、他にやってみたいキャラクターは?」
きえ「夜の女王です」
一同「(笑)」
きえ「自分の声帯が違う声帯で、生まれ変わったら夜の女王をやりたい」
ゆみ「やってみたい役……なんだろうな、どれもやってみたいけど……え、ちょっとまって考える。やりたくない役っていうのはないし」
きえ「え、でも私が童子やったらどうする」
みく「ダーメ3人でクナーベやっちゃう?(笑)」
ゆみ「こわいから」
みく「私も夜の女王かな」
一同「おー」
みく「今は仕えてるじゃん。じゃなくて今度は従えたい」
三浦「なるほどね。みんなのあこがれ夜の女王」
きえ「従えたいですね」
みく「スポットを浴びたい」
きえ「あのさ、『トゥーランドット』ってオペラ見たことある? トゥーランドットってさ、強いふりをしてるのね。でもカラフがほれた理由ってのが、弱いからなんだって。“強さゆえの弱さ”が見えるからなんだって。トゥーランドットと夜の女王ってすごい似てると思った」
みく「オペラを超えたね」
ゆみ「今それ聞いてすっごい夜の女王やりたくなってきた」
みく「みんなで夜の女王やろうか」
高橋「まこちゃん大人気じゃん(笑)」
佐々木「♪」
三浦「次ね。自分を『魔笛』のキャラクターにたとえると何?」
きえ「なんだろうな……」
三浦「いや、きえちゃんは夜の女王でしょ。強がってるようで弱いってやつね」
高橋「だってさっき散々言ってたじゃん」
ゆみ「私はなんだろう……なんだと思いますか」
きえ「ザラストロ」
ゆみ「えー!」
三浦「あと、弁者とかね」
きえ「そっち系のしっかりした人たちだね。正論をいう」
三浦「みくちゃんはね、パミーナ」
一同「ぽい!」
みく「えっ……姫じゃん」
きえ「みくってさ、意外と好奇心旺盛なの。少女っぽいの」
ゆみ「意外じゃないよ(笑)」
きえ「そっか(笑)しっかりしてるし大人っぽいけど、少女っぽい」
みく「まさかのパミーナ」
佐々木「ほらほらほっぺが赤くなってきた」
みく「……」
高橋「次……『魔笛』の中で好きな曲」
きえ「曲? 4番のアリア」
三浦「全部よるじょじゃん!」
みく「よるじょごり押し!」
きえ「14番も好き(笑)」
佐々木「じゃあ今度聴かせてー」
きえ「やめろ。耳をふさがないと聴けません。が、聴きたい方は私まで」
高橋「某動画投稿サイトに載せるか」
三浦「ゆみちゃんは?」
ゆみ「なんだろう……アリアだよね?」
佐々木「なんでもいいんだけど、みんな細かいんだよ……」
ゆみ「自分たちがやる1番も好きだし、パパパ(21番、パパゲーノとパパゲーナの2重唱)も好き」
三浦「おー」
ゆみ「あと、パミーナのアリア」
きえ「すごい。歌えそうゆみちゃん」
みく「私は、1番と、あのザラストロのアリア」
三浦「いーよねー。私も思った!」
きえ「あ、私あれも好き。たららら~らららららとぅうっけー……」
みく「11番ね」
きえ「とぅうっけ~」
(佐々木「ほらきた、細かい」)
高橋「ありがとうございまーす」
高橋「じゃあ次は……個人的な質問を……」
ゆみ「うわー」
みく「えー」
きえ「これ編集超難しいね」
佐々木「そうなんだよ」
高橋「自分が魔法を使えたとしたら、どんな魔法をどういう場面で使いますか?」
きえゆみみく「……(笑)」
きえ「勇気が出るようになりたい」
三浦「すごい魔法だね」
きえ「すごいハイになって、どんなことでもうまくいく気分がほしい。そしたら本番のたびに飲める」
一同「あーーーーいーねー」
ゆみ「なんか、すぐに移動できたらいいな。海外とかでもぽんっって」
三浦「わかる。どこでも○アだね」
みく「わたしー……好奇心旺盛だからな。じゃあ透明マント」
きえ「もうハリー・○ッター(笑)」
三浦「では……きえちゃんに。どうやったらそんなに身長伸びるんですか」
きえ「DNAですね」
一同「(笑)」
きえ「私、中学校のとき低かったの。真ん中くらい。で、社会の先生が相当背が高くて、『先生って何でそんなに背が高いんですか?』って聞いたら、『DNAだなーあはは』とか言われて、やっぱDNAしかないんだなーって思ったら……自分にもDNAがあった、という(笑)」
一同「へーーー」
高橋「うらやましいな……」
三浦「うらやましい」
三浦「次、ゆみちゃん。でき女ですよね」
ゆみ「えー」
高橋「なんか。キャリアウーマンやってそう」
一同「あー」
きえ「男に媚びない感じもいいしね」
ゆみ「……あはっ」
きえ「ゆみちゃんヒルズ族になりそう。なんか、一人でネコと住んでそう」
ゆみ「いーやーだ! 私も結婚したい!」
一同「(笑)」
ゆみ「キャリアウーマンにもなりたくないし、結婚したいし」
きえ「そういうとこがまたいいよ、ゆみちゃん」
三浦「実は甘えたい?」
ゆみ「めっちゃ、甘えん坊だよ。しかも泣き虫だし……」
みく「ギャップ(笑)」
ゆみ「……だし、わがままだし頑固だし」
きえ「いやいや。男だったらそんなゆみちゃんと付き合いたい」
三浦「そんなゆみちゃんに。マイブームは?」
ゆみ「マイブームねえ……おもしろい答えができないな……」
みく「面白くしてくれるのはまこちゃんだから」
高橋「うん」
(佐々木「……」)
ゆみ「マイブームはねえ……せっけんにハマってます」
佐々木「わかる」
ゆみ「固形せっけんなんだけど、なくなったら次どういうのにしようかなーとか、香りはどういうのがいいかなーとか。いろんな種類のを考える」
佐々木「考えるね」
ゆみ「あと、自分あんまり香水はつけないけど、いい香りがするものとかも好き」
三浦「女子!」
高橋「じゃあ次、みくちゃん」
みく「うおっ……はい」
高橋「これはゆうちゃんからの伝言で……『絶大な安心感を誇るみくちゃん』って」
一同「(爆笑)」
みく「(笑)そんなことないーーーいや……、私がいることで安心してくれるなら、いくらでも(笑)」
きえ「たぶんね、みくってね、すごいプラス思考なの。それがいいんだと思う」
みく「うそ。ありがとうございます」
三浦「では……恋バナをひとつ」
みく「えーーーーーーーーーー嫌がらせ系?」
一同「(拍手)」
みく「恋バナは……えーと……s――――――――――――――――そのー、えーとー」
きえ「あの、彼女はうそをつけない性格なんで」
みく「……嵐の桜井君が好きです。付き合えないのはわかってるけど、本気で好きです」
佐々木「ぜーろー♪」
一同「(笑)」
みく「可能性? 可能性が?」
一同「ぜーろー♪(爆笑)」
きえ「うまい!」
(佐々木「みくちゃんごめんね」)
高橋「じゃあ最後に、本公演への意気込みと見所を、熱く語ってください」
ゆみ「見所の一つとして、うちらの本公演には演出家がいないじゃないですか。自分たちであーでもないこーでもない、あーしようこーしようってやってるし、スタッフもやりながら出演してるっていうのを推したいな。ホントに自分たちだけでオペラをやってるので、それを、見てほしいなと思います」
みく「やっぱり自分たちで作ってるものだし、やってる本人たちが楽しんでると、見てる人たちも自然に笑顔になれるしね。つらくなったり、楽しくなったりっていうのもあるから、まず自分たちが楽しむことで、相手に伝わるものがあると思う。今までやってきたことを……正直楽しいことばかりじゃなかったけど、そういうのも全部ひっくるめて、本番今までで一番楽しめるようにやりたいな」
三浦「今ので泣けるもん私」
きえ「そう。そうですね、私もつらいことのほうが多かったけど、すごい絆が生まれてきてるなう」
みく「なうね」
きえ「なんか変じゃない? 学校でも特に一緒に行動してるってわけでもないのに、こうしてオペ研で一緒だし。一つのものを作るのにこんなに人が関わってくるんだなーって。いろいろあるけど、人が関わるっていう点でオペラっていいなって思う。私たちのその……“絆”を見てください!」
高橋「すばらしいね」
三浦「では。きれいにまとまったところで……」
高橋「ありがとうございましたー」
一同「ありがとうございました!」
はあー。
やっぱり大人数の座談会は疲れますね。ダーメのみなさんありがとうございました!
さて。本公演までわずか2週間ちょい。
いよいよ大詰めですね!
今日もご拝読ありがとうございます。
アオフビーダーゼン!