ゼロ・ダーク・サーティ
アメリカ合衆国中央情報局(略称CIA)職員の、
詳しくは入局以来大きな功績は無いが、
一つの課題だけを追い続けてきたマヤ(ジェシカ・チャスティン)の
執念の物語。
マヤが追い続けてきた敵こそ、パキスタン北部田舎町で要塞のような邸宅に
潜んでいることをマヤと同僚が突き止めた、
アメリカ同時多発テロの首謀者とされるウサーマ・ビン・ラーディン。
2011年5月2日深夜0時30分(ゼロ・ダーク・サーティ)に、
マヤの情報を基に、ウサーマ・ビン・ラーディンを殺害する事だけを目的に、
CIAの特殊部隊が潜伏先を急襲し、問答無用で女性を含む
民間人を巻き添えにして射殺に成功する。
虚構としての映画、
同時多発テロに対する報復としか思えない、アフガニスタン戦争で
逮捕された男達へのマヤの同僚の手によるすさまじい拷問。
そして米国に反感を持つゲリラ勢力のアメリカ軍基地に
対する無差別テロにより虐殺されたマヤの同僚たち。
この作品に込められたキャスリン・ビグロー監督のメッセージは
憎しみの向こうにある虚無であろうか。
