「An Education」(17歳の肖像) | RIVERのブログ

「An Education」(17歳の肖像)


時は1961年、舞台はTHE BEATLESと名前を替えた5人のメンバーが

リーゼントと革ジャンでハンブルグ巡業を続け、「LOVE ME DO」で

歴史的デビューを飾る1年前のロンドン。

体のいたるところをピアスで飾ったロンドン名物パンクファッションが登場するのは

まだまだ先で、4人となったTHE BEATLES がロンドンではネクタイにスーツ姿

での演奏を強いられた程、階級制度が社会のあちこちで

幅を利かせ、保守を貴ぶ精神がイギリス社会を支配していた時代。


16歳の私立女子高校生ジェニーの父親は、自身が労働者階級出身で

学歴がないことを人生最大のコンプレックスに思い、娘をオックスフォード大学へ

進学させることが、彼女がこれから順風満帆な人生を送れる鍵になると考えていた。


ジェニーが趣味で演奏しているチェロの練習が終わり徒歩で家に帰る途中、

チェロを抱えて、突然土砂降りとなった雨に濡れて歩いていたジェニーは

車で横を通った年上の感じの良い男性に声をかけられ、大切な楽器を車に

乗せてもらい、最後には自分も車で家まで送ってもらう。


この大人の男性デイビッドと付き合うようになったジェニーはデイビットとその

友人達を通じて“自由”な世界を知り、しだいに規則に縛られ、

規則に則った生き方を指導する学校に反発し、

そこで働く校長、女性教師の生き方を非難するようになる。


原題を「教育」とする本作は、

純粋培養のような世界で育った少女が、年の離れた男から

これまで自分が全く知らなかった大人の世界を教えられ、

そして、自分の父そして親身になって考えてくれた先生から

改めて人生を教えてもらうことを描いた、

1960年当時のロンドンの世相を背景とした“寓話”である。


16歳~17歳の女子高生ジェニーを演じたキャリー・マリガンの繊細さ

そしてイギリス女優 エマ・トンプソン、オリヴィア・ウィリアムズ

演じたロンドンの私立女子高校の先生のリアルな姿が印象的な

ドグマ95に係るデンマークのロネ・シェルフィグ監督が制作した

2009年のイギリス映画。



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