ヨウシュヤマゴボウ
高架駅である二子玉川駅の下に張られたフェンスに沿って
毎年同じ場所で実をつけている多年草のヨウシュヤマゴボウ。
完熟すると濃い赤紫色に色付く実が少しずつ大きくなってきた。
その名の通り明治時代に北米から帰化したとされるヨウシュヤマゴボウの
完熟した実は美しく強力な着色力を持っているが、
厚生省の自然毒のリスクプロファイルによると
「患者はヨウシュヤマゴボウの根を採取し、味噌漬け加工を行い、
後日それを7名で喫食した。その後、約2時間経過して嘔吐症状、
診察を受ける。
採取した患者はキク科「ヤマボゴウ(モリアザミ)」の詳細な知識は無く、
類似した名前であるヨウシュヤマゴボウが、市販されている「ヤマゴボウ」
材料と誤認食中毒に至った。」
との記述があるように、根や葉、果実には人体に毒性作用をもたらす、
界面活性作用のあるサポニン類のフィトラッカサポニン E
を主成分とするモルヒネを構成するアルカロイド類のフィトラッカトキシン
がふくまれてるが、有毒成分は煮沸により分解される。
その味について記憶にないが、毒性を知らない子供の頃、
この実の美しい色に誘われて食べた記憶があるヨウシュヤマゴボウ。
どうやらこの美しい実は鑑賞に止めておいた方が良いようである。

