エリックを探して「Looking for Eric」 | RIVERのブログ

エリックを探して「Looking for Eric」



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先日取り上げたWELCOME「君を想って海をゆく」

クルド難民の少年ビラルが夢見たのが

マンチェスター・ユナイテドでプレーすることだった。



「エリックを探して」は、マンチェスター・ユナイテッドの

復活に貢献したエリック・カントナが本人役で出演し、

「フットボールで最も重要なのは、集団として何をするかだ」の

精神に溢れたケン・ローチ監督の「愛と友情の寓話」



パニック障害に襲われ、新婚の妻が待つ家に帰ることができなく

なったことが原因で最初の結婚に失敗し、

家を出ていった二度目の妻が残した

二人の少年と格闘しながら

自らが望む人生とは異なった人生を生きている

郵便配達人エリック・ビショップ。



最近その行動に精彩を欠いているエリック・ビショップを

心配し声援を送り続けているのが、

パブで長年親交をあたためる続けている郵便配達の

仲間達。



エリック・ビショップとその友人達の共通の生きがいは

パブでのフットボールチームの応援であり、

エリック・ビショップが神のように尊敬している

エリック・カントナが“精霊”のように現れ、

エリック・ビショップを励まし続ける。



愛しながら再び会うことがなかった最初の妻との間に

できた娘が卒業資格を得ることを目的に

学業に専念する時間をつくるため引き受けた子守が

実現させた最愛の妻リリーとの30年振りの再会。



エリックの息子の窮地を救うために立ち上がる

郵便配達の仲間達。

エリック・ビショップの事を思い続けてきたリリーは

エリックが最も大事にし、捨てずに物置に保管していた、

生気に溢れたエリックを象徴するあるものを再びエリックに

手渡す。



「麦の穂をゆらす風」でもその心が映像に滲み出ていた,

厳しい生活を送るイギリスの労働者階級に対する

ケン・ローチ監督の思いやりのある眼差しが本作品でも

色濃く反映されていた。



このまさしく英国的な作品のエンディングロールに流れていたのは、

フィールド内外で多くの逸話を残した“自由人”エリック・カントナが

「カモメが漁船を追いかけるのはイワシが海に放られると

思うからだ」と述べた実際の記者会見のシーンであった。




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