モーターサイクル・ダイアリーズ  南アメリカ大陸への思い | RIVERのブログ

モーターサイクル・ダイアリーズ  南アメリカ大陸への思い

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雪でオートバイの制御が出来ないアンデス山脈の険しい道、

南アメリカ先住民族の高度な文明に

思いを至らせるクスコ、マチュ・ピチュ、

スペインに制覇された祖先の土地で暮らす

先住民族の血を引く貧しい人々、

そして南アメリカ大陸内部の交通の要である

茶褐色に濁り豊かな水を湛えるアマゾン川、

予備知識無しに観た “モーターサイクル・ダイアリーズ”は

物言わぬ南アメリカ大陸の大自然と、そこに暮らす人達を

思いやる心に溢れていた。


医者の卵であったチェ・ゲバラが大学時代に友人と二人で古いバイクで

アルゼンチンのブエノスアイレスから南下し、大陸の背骨ともいえる

アンデス山脈に沿って北上し、チリ、ペルー、コロンビアを通って

最終目的地ベネズエラのカラカスまで195112月から19527月まで

13,240キロを旅した日記を基にした、時にドキュメンタリータッチの

2004年のウォルター・サレス監督作品。


チリの鉱山で日雇い労務者として安い賃金で酷使される運命の

共産党のチリ夫婦、アンデスの奥地を案内してくれる少年との出会い、

ペルーの奥地で隔離されるハンセン病患者の

人たちと医者として健常人同様に接する日々を通じて

若いチェ・ゲバラの心に

「(自分の人生を)人々のために(生きる事を考える)、

この長い間に何かがかわった。(南アメリカ大陸の)人々のために」


これまでの作品でブラジルを題材としていたウォルター・サレス監督、

本作では直接ブラジルはでてこないが、南アメリカの現実、

1950年代当時偏見をもって見られていたハンセン病患者と素手で

握手をし、どうしても一緒にお祝いをしたいとの思いから、

重症のハンセン病患者が隔離されてている施設へ、

喘息の身でありながらアマゾン川を泳いで渡る

若い医者チェ・ゲバラの描き方に監督のメッセージを感じた。



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