MTBにDHバーを SuperCaliber spec.2 | Cycle-Life(旧:おやじ、自転車ロードレースを走る)

My MTBなSuperCaliberのバージョンアップ計画については先日ポストしましたが、その詳細に少々の変更を加えた形で spec.2 へと昇華させるべく先週金曜日に作業を行いました。今日のポストは、その内容についての備忘録です。

 

 

My MTBである SuperCaliber を2022年に購入した際に、Bontrager製(?)ドロッパーポストとSIGYE製パワーメーターの導入、そして全ブレーキ系パーツのDeore XTへの換装を行いました。この、ストッピングパワーやコントロール性といった 安全性能の向上 を目的としたものが spec.1 で、それ以外はデフォルト状態で運用してきました。

 

その当時は、まだこのSuperCaliberでXCとかSDA王滝などへのエントリーを考えていたのですが、現状では大きく方向性が変わっています。現在このSuperCaliberでやりたいことといえば、舗装未舗装関係なく入って行けるMTBの特性をフル活用した “走ったら楽しいだろうなと思える道を走る楽しみ” や “景色の良い場所まで走り、そこで癒される” という “チルなこと” をやっていきたいとおもっています。そこに、COFFEE TIMEなんぞを追加して、さらなる楽しみや癒しを付加できたら良いな…と。

 

そんな願望のために、今回の spec.2 では何を目的としたらいいのか?を検討した結果、快適性の向上 をその目的とすることにしました。 基本的な方向性としては、快適性を走行性能よりも優先順位を高くしています。ホイール交換による軽量化とかその類のマシンスペックの向上よりも、移動するための道具としての使い勝手の良さを求める方向性のバージョンアップを進めていこうと。その方向性の中で、この spec.2 では 移動区間の快適性 にフォーカスしました。ロードバイクも乗る身として、MTBで走る舗装路は 遅い・進まない・退屈 という印象をもっているということからきています。

 

走るのが楽しい林道や、絶景スポットで癒されるためには、必ず移動区間としての舗装路を走らなければなりません。私(達)は自宅出発の自走スタイルですので、市街地から遠く離れた場所を目的地として設定するがゆえに、どちらかと言うと舗装路を走っている比率の方が高いわけです。なので、避けては通れない 遅い・進まない・退屈な舗装路 をもっと快適にやり過ごすことができるとなれば、それは大きなメリットとなり得ます。その観点から、今回のバージョンアップでは何をしたか?

 

 

 

 

MTBにDHバー?と思うかも知れません。わたしも当初はそう思いました。インターネットで海外サイトを見ていた時に目にしたこのDHバースタイルが気になっていましたが、実際にやるか?と言われたらまだそこまで気持ちが追い付いてきていない状態でした。ですが、色々と考えれば考える程にポジティブな方に気持ちが傾いていき、既成概念にとらわれずにシンプルに目的達成のためにはなにが良いかを考えると辿り着くいくつかの方法のうちの一つとなります。そんな気になっている選択肢の一つであったDHバースタイルを実行に移したのはお世話になっているショップスタッフが既に導入していた…ということが大きな要因でした。DHバーは構想にはあれど現段階でそこまでの飛躍をすることを考えてはいませんでした。なので、その一歩手前の意味合いで ERGONグリップ GS-2(バーエンドが付いているタイプのもの)を発注しようと先週中頃に訪問したショップで、DHバーが取り付けられているそのスタッフのMTBを目にしてしまったことに始まります。

 

そのスタッフは既に実走を済ませていたようで、その感想を根掘り葉掘り聞きだします。聞けば聞くほど、こちらの方に気持ちが傾いていきます。ERGONグリップを導入した際のメリットデメリットを比較検討した上で、来店目的だったERGONグリップの導入は延期、かわりにDHバーの導入を決定、その場で発注手続きを完了させます。

 

山岳区間では、クソにも役に立たないDHバーですが、平坦基調の環境では絶大なる効果を発揮するのではないかと感じています。市街地など使用で危険が高まる場所では当然のことながら使用はしませんが、使える状況はそれなりにあるでしょう。使ってみないとなんとも言えませんが、これで移動区間に快適性(副産物として速さと脱退屈感)がもたらされるのだとしたら、当初予定していたERGONグリップ導入の約2.6倍の費用が掛かったとしても、充分にペイできるものではないかと感じます。

 

 

金曜日に取付作業は完了していたので、週末には当然のことながら諸々の調整のための実走に出かけ、実走チェック → 調整を繰り返します。ザックリとしたところまでもってこれたので残る微調整は今後の作業。バー長も最適化しなければなりませんでしたが、いまのところはカットする必要はなさそうです。

 

 

100km / 900mUPな試走をしてきましたが、復路のサイクリングロードは向かい風の平坦道とDHバーを試すには最高の環境です。その結果としては想像通り “ポジティブ” の一言に尽きます。バーハンドルを持ったアップライトな通常ポジションからDHバーポジションに移行すると、労せずして速度が数km/hあがり、速度維持を意識するとパワーメーターの数値が10W以上下がるという結果をもたらしてくれました。

 

BIKE BOTTLE BAG / ACEPAC × 2 も追加導入

 

DHバーが付いたMTBに出会ったことがなかったので、なんか楽しい気分です。そのショップスタッフとあーだこーだと話しをするのも楽しい。当分の間は、この類の話題で盛り上がるでしょうが、より快適な方向性に持って行けると良いなと思っています。

 

願わくば、DHバースタイルMTBに興味を持ってくれる仲間がもう数人増えてくれると本当は嬉しいのですが。