入院は、あっという間で
私はカーテンの室内をくぐって柵に囲まれたベッドの中にいた
元気なのに
親の心配した顔の像だけを鮮明に覚えている
お母さんは、柵の外。
お母さん:「また…明日来るよ。」
私にそっと触れてお母さんはどこか寂しげに帰っていった
入院生活0日目、はじめての夜
いつもはすぐに眠るはずが、お爺ちゃん、お父さんとお母さんと離れて寂しくなった
(そういえば…このカーテンの隣には誰がいるんだろう…)
そっとカーテンの隙間を覗くと
そこには…お母さんと赤ちゃんがいた
まるで、その赤ちゃんをマモルように抱きかかえて寝ていた。
何の病気なにかは分からない
絶対的に違うには、この赤ちゃんは本当の病気であるということ
その2人の姿に胸が熱くなって
罪悪感だけが残った
私には…
明日もあって…
命もあって…
ごめんなさい。
そうして朝を迎えた
病室は、暑い夏を感じさせない別世界の環境だ
看護師;「お熱測ろうね」
私:「…」
私は、真っ白の病院の布団を頭から被って
いつものようにバレないように体温計を脇に押しつける
ピピピ…
看護師;「あら?お熱下がったのかな。」
それもそのはず…当時、自宅は水銀計でも病院のデジタル体温計には勝てない
自分の偽わった心よりもデジタルは正直だ
次の日も
次の日も…
熱はなかった
医師:「ふむ。入院して治ったね。」
お母さん:「本当ですか、良かった。」
私:「…」
その先生は、私に本当の病気を見抜いていたようだった
お父さんやお母さんは、喜ぶ反面
私は複雑だった
そして、5日ほど入院し
私は、退院する
親を心配させたことに申し訳なく
後ろめたさもありながらもうしないと自分の心と約束した
原因は分からない
自分でもそうした理由は、分からない
「ただ、気にかけて欲しかった」
今になって本当の心自分を知った