愛しい3の日を君に贈る -13ページ目

愛しい3の日を君に贈る

この人生を命ある限り届けたい。

入院は、あっという間で

私はカーテンの室内をくぐって柵に囲まれたベッドの中にいた


元気なのに


親の心配した顔の像だけを鮮明に覚えている

お母さんは、柵の外。


お母さん:「また…明日来るよ。」

私にそっと触れてお母さんはどこか寂しげに帰っていった


入院生活0日目、はじめての夜

いつもはすぐに眠るはずが、お爺ちゃん、お父さんとお母さんと離れて寂しくなった


(そういえば…このカーテンの隣には誰がいるんだろう…)


そっとカーテンの隙間を覗くと


そこには…お母さんと赤ちゃんがいた

まるで、その赤ちゃんをマモルように抱きかかえて寝ていた。


何の病気なにかは分からない

絶対的に違うには、この赤ちゃんは本当の病気であるということ


その2人の姿に胸が熱くなって

罪悪感だけが残った


私には…

明日もあって…

命もあって…


ごめんなさい。


そうして朝を迎えた



病室は、暑い夏を感じさせない別世界の環境だ


看護師;「お熱測ろうね」

私:「…」


私は、真っ白の病院の布団を頭から被って

いつものようにバレないように体温計を脇に押しつける


ピピピ…

看護師;「あら?お熱下がったのかな。」


それもそのはず…当時、自宅は水銀計でも病院のデジタル体温計には勝てない

自分の偽わった心よりもデジタルは正直だ


次の日も

次の日も…

熱はなかった


医師:「ふむ。入院して治ったね。」

お母さん:「本当ですか、良かった。」

私:「…」


その先生は、私に本当の病気を見抜いていたようだった


お父さんやお母さんは、喜ぶ反面

私は複雑だった



そして、5日ほど入院し

私は、退院する


親を心配させたことに申し訳なく 

後ろめたさもありながらもうしないと自分の心と約束した



原因は分からない

自分でもそうした理由は、分からない


「ただ、気にかけて欲しかった」

今になって本当の心自分を知った