仮病の原因は分からない
軽い…心の風邪のようだったのかもしれない
おじいちゃんやお父さん、お母さんは、退院したことに安堵し
風邪を引いた時のようにまだ優しかった
久しぶりに学校に行く日
いつものランドセルは、どこか重々しく
勝手に心配という注目を期待していた
『みんな…私のこと心配してくれているかな。』
知ってか知らずかみんなはどこかよそよそしくて
入院のことを触れる友達は一人もいなかった
親友でさえ、身体のことは気にかけてくれる言葉はなかった
昼休みになっても話してくれない
振り向くと誰かと話をしていて
「この間まで一緒にいたやん何でなん…。」
ヒトリだけこの世界に取り残されたような気持ちになった
いつもの学校
いつもの教室
いつもの友達
は…変わってしまっていた
心がきゅっと悲しくなって
恥じらいもなく廊下で声を出して泣き続けていた
その後、どうだったのかは覚えていない
むしろ変わらない毎日はない
世界は、そう簡単に自分の思い通りになんてならない
ただ、そんな現実を招いたのは他の誰でも無く自分だということ
時間の儚さの大切さとともに学んだ