近所の赤い橋のそばには一件平屋建ての駄菓子屋さん
土間になっていて床は土のまま
簾がかかってがらっと入ると
いつもほんのり家の木の香りが漂っている
のれんの奥から「いらっしゃい。」
ニコニコまんまる顔の割烹着姿のおばちゃんが出迎えてくれる
ちょうど上がり戸が自分の腰より高いくらい
ずらっと透明のお菓子の箱が横一列に見事に並んでいる
おじいちゃんがくれる小遣いを握りしめて
「あわだまと…よーぐると…。。。」
私の好きなお菓子はいつも決まっていて冒険をしない
いつもハマると一直線
だから選ぶ手に迷いは無い
「はい、100円ね。まいどおおきに。」
あの頃のガムや飴はほんの10円…
冬でもお釣りが温かい
それは、いつもおばちゃんが握って待ってくれていたからだ