春の待兼庵、2部のお茶会も無事終わり
続いては1階のサロンへ移動して
コンサートとなります。
今回のコンサートはフルートとピアノ。
庵主のT先生たっての希望
「待兼庵でフルートとか聴きたいねん」
と、言われていて
願えば叶うものです。
ちょうどお知り合いの娘さんがフルートをされていると言う情報が入り
とんとんと話は進みました。
待兼庵にお招きした演奏者さんは、どちらも若くて可愛らしいお方。
普段は着物は着ないという方に
ひぐちゃんが着付けと髪のセットをし
「こんなんしてもらって嬉し~~~」
と演者さんのテンションも
午後2時過ぎ
待兼庵に響くフルートとピアノの音色
どんな立派なホールで聴くより素晴らしく感じるのは
このロケーションの成せる技かしら
着物で酔いしれるコンサート
コンサートは2部構成
1部30分
休憩
曲目もクラシック中心ではなく
こちらも庵主のT先生のご希望で「みんなで歌える曲も」
というリクエストに応えてくださり
さくら、さくら
妖しい曲調のさくら、さくらが流れました~
新鮮っ
でも夜に聴いたらちょっと怖くなりそうな さくら、さくらでした
あっという間のコンサート
終わりにT先生からご挨拶~
先生
「嬉しい~~~」
と、涙ぽろぽろ
待兼庵は阪神の震災に遭っています。
今はお茶室となっている2階の天井は落ち
2階の部屋からは空が見え
震災直後は、それは声も出ない状況だったそうです。
それを、あえて業者の手は入れずに
年月をかけて毎週のお休みのたびに待兼庵に通い
少しずつ少しずつ先生ご夫婦で直して来ました。
もっとも、電気の施設など専門的知識があるお仕事をされて
いたからこそ出来たのかもしれませんが・・・
それでも5年10年15年と長い年月をかけて
漸く今日の待兼庵となりました。
願えば叶うんですね~
笑顔一杯の先生でした。
春の待兼庵も笑顔に包まれての一日。
3部のコンサートで終了、でしたが
アンコールで
あすなろさんから頂いたお干菓子
とんかちで割って食べるんですって
ホントに硬いお煎餅でしたっ
珍しい~
お煎餅は素朴な味わいで美味しかったです
あすなろさん、広海ちゃんありがとうございました。
サロンを背景に
このサロンどこで写真を撮っても良い雰囲気になります
るねダーリンさんもちゃんがお好きなようで
広海ちゃんも、だし
いっとこ競馬部でも作りましょうか
秋頃発足目指します
このあと、参加の方々をお見送りして
片付けて、待兼庵を出たのは午後6時。
外は・・・
雨、降ってな~~いっ
降水確率100%、どうしたっ
結局、この日は持ってきた傘一度も差さずでした。
さて、この日の帰り道
家出舞妓に遭遇しました。
どこからどう見ても違和感だらけ
後から見ていた、るねさんと私
その、あまりの違和感に大爆笑
で、勝手に話を作って遊びました。
先に行くおね~さんのひぐ奴ちゃん
毎日、お座敷を眼一杯入れられて
とうとうキレた
「もう、やってられへんっうち、出てくっ
」
さっさと荷物をまとめて置屋さんを飛び出しちゃった
その様子を見ていた
妹分の広海ちゃん
本当の姐のように慕うひぐね~さんの後を追い
「おね~さん待って、うちも一緒に~」
と、追いかける
そんな所にちょうど差し掛かった
やさしいおね~~さん二人
「あら、どうしたの~」
「もう、辞めるんです」
「おね~さん、さいなら」
(ひぐちゃんは、いつものことだからわかるけど
広海ちゃんまでノリノリ)
ふえ~~ん、と泣きながら歩く二人の家出舞妓
でも、上をちょっと見て御覧なさい
こんなに桜が綺麗に咲いているのよ~
「ほんまにきれい~」
これからも頑張ろうと誓う二人なのでした~
待兼庵物語
おしまいっ
春の待兼庵、コーデその他へ
続く~