7月16日
もしかしたら私は一年前からこの日を楽しみに待っていたのかもしれません。
今日、いよいよ祇園祭の献茶会が開かれます。
前日、午前様少し手前に帰宅して、あれこれと支度していたら
睡眠時間3時間・・・
ですが、目覚ましの力も借りずに午前6時すこし前に、ぱちっと起きました。
着物を着て、お化粧して7時に自宅を出て京阪電車で祇園四条へ。
午前8時に到着。
待ち合わせは午前9時。
キヌさんで髪結いを頼んでいたため
きっちり30分で仕上げてもらって、一力さんの前を通ったら
えらいこっちゃ既に門前に50人以上並んでる
確か一力さんのお茶会開始は午前10時・・・
まだ一時間以上もあるのに
待ち合わせ場所に行くと、hちゃんとfちゃんも到着。
八坂さんの本殿では裏千家お家元のお献茶式がちょうど始まった時でした。
お家元のお献茶式に合わせて長刀鉾町の皆さんが祇園囃子を演奏します。
コンチキチンの音が流れる中、しずしずとお献茶式は進行していました。
私たちは、お献茶式には出席せず本日の1席目の受付。
清々館のお茶席。
こちら、受付番号既に170番台
ひゃ~~~、どんだけ待つのかしら。。。
と思っていると「次のお席に入れます」とご案内。
何でも朝一番に受付だけをして早い番号をゲットしてからゆっくりお茶席を回る慣れた方がいらっしゃるそうで、その方たちただ今行われているお献茶式に出席されているそうで、受付番号は170番台でも飛んでいる番号もあるから大丈夫、とのこと。(基本的に早い番号であっても、その時間に受付にいなければなりません)
で、1席目に11時少し前に入りました。
こちらには、お稽古場の先生がいらっしゃり
一緒に。
先生に「何席目
」と聞かれ

「こちらが一席目です」と答えたら
「ええっ早く回らないと全部行けないわよ。頑張ってね~
」と

最後はばたばたと移動しました。
慌しくてすみません。
お席の設え、風炉先がお祭り提灯で可愛かったです。
お床のお軸の絵も祇園祭の山の絵でした。
続いては
京都のお道具屋さんが設けられているお席へ
八坂さんの南楼門を出て右手にある常盤殿へ。
こちらも「次席へ入れます」と聞いたので、外の待合でしばし待ちます。
席の方たちが慌しく行ったり来たり
そうしていると「お待たせしました。お入りください」と案内がありましたので
お席入り
相変わらずバタバタしている席の方々
何事
と思っていたら

うぎゃっ、お家元がいらっしゃった

幸運にも同じお席に入らせていただくことが出来ました。
お家元が入られる
と一同緊張して「控」でお待ちしていると

「貴人さんじゃないのだから、お楽にね」と
「ずっとそんな格好していたら疲れますよ」何とも優しい気配りで声をかけて下さり
お茶席がスタート。
お席中も楽しく饒舌にお話くださり、笑いあい、和やかなお席でした。
「けったいなもん使うて、こっち(点前座)見るたびにびや~~~っと間延びした私の顔が水指しに写るねん。気持ち悪いわ」
一同、爆笑。
帰られるときも「今日は一日楽しんでいってくださいね」と皆に一言声をかけてくださいました。
続いては常盤殿の向かい側、料亭中村楼さんへ向かいます。
中村楼さんでは本館と新館で1席ずつ。
新館では立礼のお席
この水指しの口、とっても小さくて柄杓を入れるのが難しそうでした。
白いお花はムクゲ、祇園守と言います。(我が家でも相方さんが育てていますが、まだ咲きません)
全てのお席で祇園守さんがいました。
特別なコーティングを施し、形がくずれないようになっているそうです。
続いて中村楼さんの階下へ
外より2~3℃は涼しく感じるような・・・でも30℃以上ありますけどね

ちょこんとした大きさがかわゆい

まだ半分

続いて、再度、八坂さんの南楼門をくぐって常盤新館へ
菓匠会さんのお席へ伺います。
こちらのお席は唯一
一般にお茶席券を出されていたようで浴衣姿の方も多くいらっしゃいました。

「菓匠会」の名の通り
茶席というよりはお菓子の展示会のような雰囲気でした。
お題(ここでは菓題になるんですね
)に沿ったお菓子をお店毎に作られていました

葛の中にはガーベラが咲いています。
ガーベラの花言葉「希望」
鍵善良房さん
千鳥のお干菓子など先斗町に因んだお菓子が有名で、鴨川をどりの茶席のお菓子を毎年作られています。
こちらは、お花をそのまま作られたのね
美味しそ~う。

こうして見ると作り手さんの個性が伝わってくるようなお菓子の世界ですね。
希望の星へ、の楽譜と一緒に
塩芳軒さん
萌のシンプルなお菓子。
きっと器にも様々な思い入れがあるんでしょうね。
このお菓子を見た瞬間「らしいな」って思ってしまった
嘯月さん。
作り置きは一切せずに前日までの予約のみで販売しています。
希望をどのように膨らませて「サマータイムブルース」になったのかしら。
末富さん。
カラフルでかわいい
と、ずら~~~っと展示されたお菓子を見ます。
はい「見る」だけ

と、思っていたら最後のコーナーに
きゃ~~、どれにしよう。と迷っていると
お席の方が、ちらっとそれぞれのお菓子のお店を教えてくださいました

最初はきんとんにしようかな~と思っていましたが
「水の面」に決定。
嘯月さん

hちゃんは、迷わずきんとんにしていました。
菓匠会さんのお席ではお薄ではなく、薫煎茶が出されました。
お薄4席続けて頂いたので、何だかホッと一息つけたようなお席でした。
続いては
常盤新殿の2階へ。
つづく~