15日、祇園祭の宵々山。
山鉾の駒形提灯に火が灯るのは14日~16日の3日間。
宵山と呼ばれます。
14日を宵々々山(よいよいよいやま、早口言葉みたい)
15日を宵々山
16日を宵山と言います。
昨年はゲリラ豪雨の影響もあったりして人出が減ったそうですが
今年は木曜~土曜が宵山とカレンダー、そしてお天気にも恵まれたこともあって
宵々山までの2日間で昨年より16万人も多い人出。
今日の宵山もお天気に恵まれましたので、ここ数年で一番の人出になったとか。
その、人で賑わう15日の宵々山に、和裁メンバー4人で行ってきました
岩戸山の中です。
夕方5時を過ぎても、まだまだ暑い

日差しが照り付けてる~~

山の中はことさら暑く熱気が篭ります。
巡行当日、祇園囃子を奏でながら30~40人以上の男衆が広さ4畳にも満たない山鉾の中にひしめき合うんです。
想像しただけで、くら~~っ

結局、私たちは岩戸山に5分ほどいただけで早々に退散

岩戸山から通りを2つ渡って
かなりコンパクトな外観の「綾傘鉾」です
傘につける垂(さが)りは人間国宝の森口華弘の友禅です。
さて、まだいくらも歩いていないのですが
とにかく暑い

どこかでちょっと休めないかな~
と探していたら
伺いました。
お茶席券は500円でした。
祇園祭に因み、八坂神社のご神紋がついています。
こちらの扇面を2日で3回、それぞれ違った場所で見ました

扇面には同じ歌が詠われています。
「阿やかれや 長刀鉾の 籤とらず」
お釜は、やはり祇園祭の期間に良く見る車軸釜。
これは山鉾の車輪から。
お茶杓は月鉾の真木から作られていました。
池坊学園企画とあって涼しげな生け花も展示されて
お茶会、楽しませていただきました。
4人、み~んな浴衣です。
竺仙の浴衣を3人着ていて、綿路、綿紬、コーマとそれぞれ材質が違います。
帯も博多帯が3人。
草履は全員、船場の千草さんで購入。
洋服だったら、どこか被ってしまうかも?な重なり具合ですが、着物って不思議ですね。
それぞれ、全く違って見えます。
その4人で、続いては室町通を、てくてく。
この頃になると四条通も歩行者天国となって、次第に人が増えてきました。
この氷柱に顔をつけたい・・・
「お手を触れないで下さい」とちゃんと書かれてありました。
懸装品は展示されています。
龍門の滝を勢いよく昇る姿を現しています。躍動感あふれる鯉でした。
登竜門の語原ですね。
なかなか味がありますよね。
これが全部分かれば祇園祭「通」ですね

鯉山で一際目を引いていたのは
こちらの、鯉
金色の鯉が3匹います。
わかるかな

見つけた方は金運UPですって

日差しがなくなると、幾分過ごし易くなったように感じます。
こちらは黒主山
謡曲「志賀」にちなみ大伴黒主が桜の花を仰ぎ眺めているのをあらわす山です。
黒主山では唯一「食べられる」粽が売られています。
個数限定で夕方にはいつも売切れてしまう人気の粽です。
途中、水分補給

喉を潤したところで
烏丸通に出ると
うっわ~~~~
遠くに見えるのは京都タワー。
駒形提灯の明かりに照らされる山鉾
美しいです。これが宵山の醍醐味でしょうか。
そうして最早立錐の余地なし
な

ここの混雑具合といったら・・・
怖くなるような混み具合。
普通に歩くことなんか出来ない状態
フライング宵山の13日はゆっくり近くで見られましたが今日は近づくことも出来ません

いつもは20分ほどで歩ける道のりが倍の40分かかって
目的地に到着
鴨川沿いに建てられている鮒鶴さんです。
PON3さん、こちらのお店にご縁があり予約をしていただきました。
鴨川床でフレンチを頂きま~す

7月、8月は鴨川床でお食事しても暑いだけっ、と思っていましたが
意外な事に、涼しかったです

やはり、伝統で受け継がれてきたものって意味があるんですね。
後で知ったんですが、この日の京都の最低気温は29℃だったそうです

お食事をしているときも確実に30℃はあったんでしょうが、鴨川から渡る風は涼しくて
気持ちよく過ごせました。
鮒鶴さんで頂いたお食事はフレンチのフルコースですが、お財布に優しい値段設定

そして、この日は
なんと

東山にかかる美しいまん丸なお月様にうっとり。
煌々と輝くお月様に照らされながらの夜床。
これまで“食わず嫌い”だった夜床ですが
克服どころか、はまりそうです

ちょっと長くなりましたので食事画像は割愛しますね。
午後8時過ぎからスタートした食事、たっぷり2時間30分楽しみました

午後10時46分の電車で祇園四条から大阪に帰った私。
自宅には日付が変わるすこし前に到着。
翌日は祇園祭のお茶会です

朝6時起き。
寝たのは深夜3時でした・・・