待兼庵
その場所は大阪大学吹田キャンパスのすぐ近く
和裁のT先生の別宅
T先生ご夫妻が阪神の震災で被災した、この宅を15年以上かけて、業者の手を借りず手作りで
元は学生寮だった住まいを1階はサロン風に
そして2階を茶室に変え、季節毎に景色がうつろう
待兼庵の何ともいえない、その流れる独特の空気に魅了された私たちが集うようになり
3年が経ちました。
この3年の間にも
待兼庵はちょっとずつ変化をしています。
家が生きている。その何とも不思議な空間を実感できます。
平成23年、春の待兼庵です。
待兼庵で開く茶会も、これが6回目??
いつの間にやら茶席だけから、点心も加えたり(これは食いしん坊が多いからね)
あれこれ欲張りな一日を過ごそうと、その場の思いつきも取り入れるので
スタッフは準備にかけるのは今や一日では済まなくなりました
でも、その準備も楽しいんです
今回の春の宴は更に・・・
お食事前に
な~~んと能楽の唄いに合わせて小鼓を打つことになっちゃった
きゃ~~~~大変なこっちゃ
と思う反面
お迎えするのは見知った方ばかりだから、ま、いっか~
と半分暢気に構えていました。
何よりも唄いをされるのが待兼庵主の通称「おっちゃん」
おっちゃんが能楽の謡いを始めたのと、私が小鼓を習い始めたのはほぼ同じ時期
2人とも始めて1年未満のひよっこどころか卵にもなっていないような状態
ですが「やっちゃえ、やっちゃえ」の声で
何度かリハーサルもして当日に臨みました。
当日の朝。
始まる1時間前位かな
全て整った待兼庵、点心席
縁側スペースを利用して舞台も出来てる
なんと、これもおっちゃん手作り
「べにさんが乗っても底抜けないようにしといたで~」だって
失礼しちゃうわっ
でも、開始前に密かに舞台に立って飛び跳ねたのは内緒ね
大丈夫だった
今日は17名のお客様をお迎えしました。
皆さんが揃われたのが午後1時少し前
そして
とにかくお目出度いお唄
後ろの緑の木々が抜群の借景になっていて
難は、多々あったと思いますが・・・
和裁のT先生
「次は踊りも入れてみぃ~ひん」
だって
次、あるの~~~
どなたが踊ることになるのかしらねっ
さ、終わった~~~
とリラーックスしてお食事を
ひぐちゃんによるご手配
料亭「かが万」さん系列店さんの
お椀も
蛤~
大粒で身もふっくら
お汁の美味しいこと
それもそのはず
なんて贅沢
料理人さんが、その場でお出汁から丁寧に作られたお吸い物
何よりの振る舞いだと思っております。
「次」は蕎麦打ちですって~~
夏ごろの開催を予定しています。
年齢順に掘りごたつ席~テーブル席~となって・・・おほほっ
点心席で小1時間ほど過ごし
2階の茶室へご案内しました。
続く~