3月20日
この日は大石内蔵助の命日
歌舞伎の仮名手本忠臣蔵七段目「祇園一力茶屋の場」で知られる一力茶屋で行われる法要
祇園に何かと縁付いて、かれこれ一年
今回そのご縁から大石忌への招待を頂き、お茶友Fちゃんと2人で行って来ました。
こちらが、招待券
当日は曇りのち雨のお天気
ですが、せっかくの一力さん。
着物で訪問着で行きました
いつもは通り過ぎるだけでしたが、今日は
実は、一力さんに入るのはこれが3回目
でも過去2回は祇園祭のお茶席が一力さんで設けられますので、それに寄せていただいています。
招待券をもっている方のみ入られると聞いていましたが、祇園祭の茶席並みの混雑
都合300人近い方がいらしていたそうです。
そりゃ、混雑しますね
お玄関では舞妓ちゃん芸妓さんがずら~~~っと並んでお出迎えされています
そのお出迎えの迫力というか煌びやかさ艶やかさに、ぽおおおおお~~~~っとなりながら先導されるままお二階へあがる。
まずは、お蕎麦のお席に通されました
大石内蔵助が食した討ち入り蕎麦をいただきます
芸妓さんが一力さんの巴紋の前掛けをしてお蕎麦を運んできてくださいます
とってもシンプルなお味
こちらのお蕎麦は前日に頂いた河道屋さんの蕎麦だそうです
2日続けて頂くなんて、ご縁を感じます
お茶友Fちゃんと写真を撮っていたら、芸妓さんから
「おね~さん、そこの赤い壁気いつけて。着物に付くと取れませんえ」
と。
一力さんのシンボル?とも言える、この赤壁
ちょっと触れただけでも着物に付いてしまうそうです。で、付いたら最後、取れない
続いて、急な階段を下りて1階のお茶室へ
誘導のあるままに行ったり来たりしていますので、一力さんの構造がまったく分かりませ~ん
すごく広く感じました
お茶室では
お衣装を調えられた舞妓ちゃんと芸妓さんがお運びをされています。
芸妓さんがお菓子を
舞妓ちゃんがお薄を運んでます
雰囲気だけでも伝われば・・・
お菓子は虎屋さん
おまんじゅうはどっしりとして食べ応えがありましたが、上品な甘さでぱくっと頂けました
何だか歴史の中に入り込んでしまったかのような不思議な感覚になります。一力さんという建物がそうさせるのでしょうか。
ちょっと順序が前後しますが
お会記や縁のお道具も続いて通されたお部屋で見せていただきました。
ここから写真大きくなりますので、じっくりどうぞ~
銘は「深き心」
大石忌のこの日にだけ見られるお道具も数々ありました
そして縁のお品も
じっくり見入ってしまいました
他にも
大石内蔵助愛用の三味線
どれも、多分2度と見られないようなものばかり
Fちゃんと2人で「もうちょっと勉強して来ればよかった」と後悔しきりでした
とにかく圧倒されました
続いて案内されたのは
ご案内~
長~い廊下を歩いて行くと(もう、どこにいるのかさっぱり分からなくなっています)
祇園甲部の芸・舞妓ちゃん勢ぞろいしていたというだけあって、本当に沢山いらっしゃいました
こちらの舞妓ちゃん、桃の簪。
かわゆ~~いでも白襟ってことはおね~さん舞妓ちゃんなのね。
「どうぞ、大石さんにお参りしとっておくれやす」
と言われ着いた先は
でも、この場所来たことある
祇園祭のお茶会のときに待合になる場所
で、どこで「お参り」できるの??と
近くにいた一力さんの若旦那さんに伺うと
正面・お床の左奥にお祀りしております。とのこと
折角だし「お参りしてください」って言われたし、踊りの舞台、既に100名近い方々が座って待っていらっしゃる前をすすす~~~っと通って、お参りしました。
そうしてお参りも無事に済ませて座っていると
お舞がいよいよはじまりました。
「深き心」
「宿の栄」
深き心は井上流5世井上八千代家元
宿の栄は祇園の芸妓 当代の舞の名手と謳われる小耀さん福葉さん弥須葉さんによるもの
お家元は上品な中にも冴え冴えとした存在感のお舞で、場の空気を一瞬で変え、その舞の世界に引き込んでしまうような、惹きつけられるお舞を魅せて頂きました。
通な方が「先代によう似てきはった」と感嘆のような呟きを一言おっしゃっていたのが印象的でした。
芸事と真摯に向き合う方は凛としていてとても美しかった。
そうした方々と一瞬でも同じ場にいられたことに感謝します。
12時30分に一力亭さんに入って、お茶屋さんを出たのは2時30分
あっという間の2時間
まだ時間に余裕があったので、昨日とほぼ同じルートで
無料乗車券を使ってバスに乗り「みやこめっせ」へ
Fちゃんと事前に「伝統産業の日」のパンフレットを見て
「これ、やってみたい」
京の伝統工芸・技の体験
絵付けをしました。
見本を見ながら、絵の具の要領で塗り塗り
私はね、お察しの方も多いと思いますが大胆なんです
というか、大雑把
絵筆に「ぶわっ」と絵の具(何ていうのかしら正式には?)を付けて
まずはピンクのお花を・・・
すかさず「指導」が入る
「あかんそんなぎょうさん付けたら
」
先生方がマンツーマンで指導してくださいました
で、何とか塗り絵をしたのがこちら
何だか立派な作品になった~~
金箔の力は偉大です
ちなみに、白い桜は塗り忘れではありませんからねっ
2日間、京都で伝統産業を堪能出来ました。
いつもなら、この時期は「東山花灯路」も行われていますが今回は中止となり、円山会場で「祈りの灯り」と題し義捐金活動が行われました。
勿論、みやこめっせでも募金箱が設置されておりましたので、無料となったバスや施設入場料相当分を募金しました。
これからも、関西にいて出来ることを忘れずに協力できるものは積極的に参加しお出かけもして行きます。
今日の着物は
桜の花柄の訪問着です
黒帯ってホントに重宝します~
帯揚げは、ゑり萬さん
帯〆は、井澤屋さん
一力さんで帯〆色違いの方を発見
お互い気づき「あっ」となって「おほほ~」とにっこり会釈しました。