私たちの体の約16%はタンパク質で構成されていると言われています。骨格や筋肉、皮膚、毛髪、内臓など、私たちの体の一部が

たんぱく質でできています。

たんぱく質は炭水化物や脂肪と並ぶ、私たちの体に必要な三大栄養素のひとつ。このたんぱく質を構成しているのがアミノ酸だということは知っていますよね。

肉や魚、大豆や牛乳などで摂取したたんぱく質が体内でアミノ酸に分解され、新たに合成されることで私たちの体をつくるたんぱく質になっていきます。

私たちの体には、およそ10万種のたんぱく質が存在するといわれており、そのたんぱく質は20種類のアミノ酸によってつくられています。この20種類のアミノ酸のどれかひとつでも欠けると、たんぱく質をつくることができません。私たちの健康にとって、アミノ酸はとても大切な成分なのです。

 

人間の体をつくるたんぱく質のもととなる20種類のアミノ酸は、「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」に分かれます。

必須アミノ酸は9種類あり、体内でつくることができません。ひとつでも不足すると、ほかの必須アミノ酸の働きも悪くなってしまいます。足りなくなると、睡眠障害や貧血、食欲不振、疲れやすいなどの症状が出る場合があります。

非必須アミノ酸は11種類あり、それぞれが体にとって大切な働きをしています。体内の合成のみに頼らず、非必須アミノ酸を含む食材を適度に食べて、体の外からもとるように心がけると良いと思います。