コロナ禍での生活に疲弊している毎日だと思いますが、

その打開策のひとつが、新型コロナワクチンです。

新型コロナワクチンの多くは、ウイルスのタンパク質を作る基になる遺伝子情報

(mRNAやDNA)を使用した不活化ワクチンまたはウイルスベクターワクチンです。

 

 

①mRNAワクチン:ファイザー社、モデルナ社

②DNAワクチン                               

③ウイルスベクターワクチン:アストラゼネガ社                               

 

ワクチンは2回摂取(肩に筋肉注射)する必要があります。

どのワクチンを接種するかによって一回目と二回目の間隔は異なり、

3~4週間隔となっています。

 

 

[ワクチンの効果は?]

 

新型コロナウイルス感染症の発症を予防する効果は62~95%が報告されています。

発症予防効果が95%というのは、ワクチンを接種した人の95%は罹らないが、

5%の人が罹るという意味ではありません。

ワクチンを接種していない発症率よりも接種した人の発症率の方が95%少なかった

という意味です。

発症予防効果は、2回目摂取の7日以降に現れます。

また、ワクチンには感染症の重症化を予防する効果も期待されています。

接種後どのくらいの効果が持続するかは、まだわかっていません。

 

[ワクチンの安全性、副反応は?]

 

ワクチンを接種直後から、時には5分以内、通常30分以内に

アナフィラキシーやショックを起こす場合があります。

mRNAワクチンによってアナフィラキシーが起こる確率は

100万人に2.5~5人程度です。

一般的にワクチンによって起こるアナフィラキシーの頻度は

100万人に1.3人とされており、この数字だけを見ると

他のワクチンに比べて高い頻度といえます。

ウイルスベクターワクチンによるアナフィラキシーの頻度は現時点では

よくわかっていません。

 

 

 

アナフィラキシーに対する治療法は確立されており、

接種施設では、すぐに対応可能な体制が整えられています。

 

 

[副反応の種類]

ワクチン後に起こり得る副反応には、局所反応(10~100%程度)と

全身の副反応(10~80%程度)があります。

副反応が起こる確率は、どのワクチン接種するかによって異なります。

 

[局所の副反応]

注射部位の痛み、熱感、腫れ

注射部位を押すと痛むなど。

 

[全身の副反応]

全身のだるさや不快感、悪寒、発熱

頭痛、吐き気、筋肉痛、関節痛など。

これらの副反応は、接種後一週間程度症状が残る場合も

ありますが、大抵は、2~3日以内に自然に軽快します。

mRNAワクチンは2回目接種後の方が全身の副反応が

出やすくなる傾向にあります。

 

 

 

チューリップ通信より引用