「森林の中には、殺菌力を持つ独特の芳香が存在し、
森の中にいることが健康体をつくる。
森林国である条件に恵まれており、
これを大いに活用すべき」と林野庁が1982年に、
自然美を見直し、森を造る意欲を高めようとの
狙いから提唱したものです。
その時に「森林浴」という言葉が生まれました。
その「森林浴」が、ロックダウン(封鎖)の影響もあり、
海外でも急速に広まっています。
日本では2004年頃から国立研究所や医科大学が科学的な調査を行い、
「森林浴」の多くの効果が実証されています。
そのうちの調査データーです。
東京都で「疲れ気味なサラリーマン」を選抜し、
「都市への旅行」と「森林への旅行」の2パターンの旅行を行い、
前後のストレスホルモン分泌量や免疫機能を調査しました。
その結果、「都市への旅行」では変化の見られなかった免疫機能が、
「森林への旅行」の際には58%も増強されていたことが判明しました。
その時測定された免疫機能は、
がん細胞を攻撃する「NK細胞(ナチュラルキラーセル)」
というものです。
しかも、都市へ帰還した後も4週間後まで効果が持続していたのです。
この調査により、ガンに対する予防や治療の可能性が示されました。
ほかにも「森林浴」にはたくさんの良い効果があります。
「鼻」=森林に入ると独特の香りがします。
植物が独自防衛、殺菌のために葉から放出しているのです。
「目」=森の色である緑色には気持ちを落ち着かせる効果があり、
そして遠くを見ることで疲れた目を休ませてくれます。
「血圧」=森林浴を行うと血圧や脈拍数を整えてくれる効果が確認されています。
チューリップ通信より引用