クニさんです ＾＾
今日も「クニブロ。」へようこそ！
前回 → ★ の続きです。
恥の多い生涯を送って
きました
というフレーズで知られる
太宰治の「人間失格」は、
彼の遺作であり自伝小説とも
言われています( 同時期連載の
「グッド・バイ」は未完 )。
彼はこの作品の連載完了後、
愛人・山崎富栄と共に玉川上水
で入水自殺しました。
この作品は、人間を理解出来ず
本当の自分を隠し道化を
演じることでしか人と関りを持つ
ことが出来ない主人公
大庭葉蔵が
自らの道化を見破られる度に
打ちのめされ、
多くの女性と問題を起こし、
酒や薬におぼれ破滅へ
向かう物語です。
覚悟を決めた私は、
口から全ての臓器が飛び出して
しまいそうなほど緊張しながら
静かにページをめくりました。
不思議なことに…
拍子抜けするほど
何の抵抗もなく彼の文章は
私の中にスルリと入って
きました。
死にたくなってしまうどころか…
この人の言ってること
凄くよく分かる～！
こんな経験は生まれて初めての
ことでした。
普段の私の生活では使うことの
ない言葉や表現も沢山出てくる
というのに…
読み進めていくうちに段々と
主人公 葉蔵(太宰)と
時空を超えて二人きりで
秘密の交換日記を
しているような気分になって
いました。
彼の文章はまるで私だけに
秘密を打ち明けてくれている
かのように感じられました。
確かに読んでいていい気分になれる
内容ではありませんでした。
ネガティブのオンパレードですし、
彼の人生、悲惨なドM劇場
としか思えない…
嫌な気分になってしまう人が
多くいるのも理解できました。
ですが予想に反して私は彼のことを
とても正直な人だと感じて
気づけば共感していました。
生きている誰もが少なからず
生きづらさを感じる瞬間は
あるはずで…
本当の自分を守るために
（傷つかない為に）人と関わりやすい
キャラクターをTPOに合わせて
演じることってあると思うのです。
主人公葉蔵は道化を演じる
ことでビクビクしながらもかろうじて
人間と接することが出来ました。
Nピーは私のことをクラスで
道化を演じる葉蔵で、
自分は葉蔵に道化であることを
見抜いて指摘する竹一にでも
なったつもりだったのかもしれない。
あれだけ怖いと思っていた
太宰作品のお陰で、
世の中には私にも
読める本がある 
ということに気づかせて貰えました。
私は本が読めないのではなく…
自分と相性のいい文章に
出逢って来なかっただけ
だったのだと。
もしもあの時 太宰の小説を
読んでいなかったら…
私は今でもずっと本が読めないまま
だったかもしれません…
太宰は私にとって、
ヘレン・ケラーに言葉の存在を
気づかせたサリバン先生
のようだと感じます。
太宰治は私に本の世界へ
の扉を開いてくれた人であり、
私の読書の恩人です。
今現在の私は太宰の本をまた
読みたいとは正直全く思いません。
暗い話や救われない話は身体が
受けつけなくなってしまったから…
ですが、当時（高２）の私には
彼の小説を読む必要があり、
そうする運命（さだめ）だった
のだと確信しています。
太宰との出逢いに
感謝
おわり
☆ … ☆ … ☆ … ☆ …
何なん？(･ω･)?
こんなに引っ張っておいて
もっとオモロいオチ
きっちりつけんか～い！
って声が聞こえてきそうだわ～ 
風く～ん 、助けて～！( ;∀;)
藤井 風 「 何なんw 」 ２０２０年
キャーーー！
風くんまで
何なんw って…( ;∀;)
風くんたら
どんだけツッコミ上手なの～！
モウ
最後まで辛抱強くお付き合い
頂いた皆様に心より感謝
申し上げます♡ (・∀・)ﾉ
今日もあなたの共鳴にありがとう♪
クニさんより♡