最終日の朝がきた。
ルート66を3600キロ、9日間かけて走破する過酷な旅だった。
アメリカ人の遊びのスケールの大きさに驚く。
そして大切にしているフロンティアの歴史と、歳に関係なくチャレンジを続けているバイタリティー。
これでもかと思い知らされた。
この旅は、黄泉の国から蘇るためのお遍路になる予感がしていた。
まさに!
60を幾らか過ぎたけれど、人生はまだまだこれから。
諦めて引きこもるなんてとんでもない。
これからが楽しい季節になるという確信を得ることができた。
暑さや眠さや事故の恐怖と戦いながらのレースだけれど、
このプレッシャーはストレスにはならない。
むしろ生きるためのバネになる。
目標を明確に決めて進み続けること。
その目的達成のための試練は、厳しくて大きいほど感動がでかくなるという法則があるようだ。
ストレスのない楽な生活に憧れてもいたけれど、
むしろそれは生きるチカラを減退させる虚しい人生になると、この旅が気づかせてくれた。
なんでわざわざ、決して楽じゃない過酷なレースにチャレンジしたのか。
楽よりも楽しさを選択した後半人生の行く末を、ガツンと教えてくれたグレートなレースが、あと1日でゴールを迎える。
けれど確信を得て、より厳しい道へ突入する自分人生のグレートレースがまた、明日から始まる。
さあ、いくぞ!やるぞ!