w-inds.が待望の2008年第1弾シングルをリリース!TX系アニメ「家庭教師ヒットマン REBORN」のエンディングテーマとしてOA中のミディアムチューン「アメあと」は、新緑の季節にぴったりの軽やかで前向きで心地よい仕上がりになっている。


今だからできる表現スタイル


──ニューシングル「アメあと」。春から初夏へと向かう今の季節にぴったりの爽やかな曲ですね。
【慶太】 シングルでは久しぶりのミディアムナンバーですからね。去年は、ずっとダンスナンバーをリリースしていたんで新鮮でした。
【涼平】 その分、ダンスをどう表現すればいいか考えたけどね。
【慶太】 方向性としては、少し前に戻ったようなところもあるんですけど、それを今の僕たちが表現するとこういう感じになるのかなと。結果的にはいいものに仕上がったと思います。

―昔のw-inds.を思わせる感じもありつつ、でも確実に包容力がアップしていて。以前より大人っぽい表情になっているようにも感じましたよ。
【慶太】 それを感じてもらえたなら、もう何も言うことはありません。今日は、どうもありがとうございました(笑)。

――いやいや。勝手に終わらせないで下さい(笑)。大人っぽい落ち着いた雰囲気があるけど、ちゃんとポップ感も失っていないところもポイントですね。
【龍一】 ポップですよ、すごく。キャッチーだし。
【涼平】 本当に超キャッチー。<I say yes!!>で始まるサビなんて、すぐに覚えてもらえると思います。

――雨上がりの町が舞台になっている歌詞も印象的。これはラブソングとして受け取っていいのでしょうか?
【慶太】 ラブソングとしても聴けますけど、それだけじゃなくて。落ち込んだり気が滅入ったりすることもあるけど前向きにがんばっていこう、みたいな内容でもありますからね。

――どんな気持ちで歌ったんですか?
【慶太】 包み込むような優しい感じを表現したかったんですよ。それでいて、ちょっと力強い部分も必要かな、と思って。優しさと力強さ、その2点を意識して歌いました。


友達がいることで前に進める


――ビデオクリップの世界観も、なかなかおもしろいですね。
【慶太】 僕がずっと歩いてるんですけど、あれは生きていくことを表していて。そのなかで、どんどん水色のボールが溜っていって・・・。
【龍一】 それが雨のイメージですね。
【慶太】 そう。人生における困難の象徴っていうかね。そのボールの中を僕は涼平くんや龍一くんの力を借りながら前進していって、そして最後には困難の水が消えるっていう展開ですね。

――なるほど。そういえば今回のクリップにはダンスシーンがありませんでしたね。
【龍一】 ビデオにはないんですけど、既に、すごくいい振付け(ダンス)ができているんです。こういう曲調だと、普通はニュージャックスウィングとかオールドスクールとかミドルスクールとかっていう感じで踊るんでしょうけど・・・。
【涼平】 でも、あえて、そこには走らなかった。
【龍一】 そっちの方向に行くのはやめよう、ということで。

――じゃあ、どっちの方向に行ったんですか?
【龍一】 ええと・・・南の果てに行きました(笑)。

――それはカップリング曲「One love」の歌詞(歌い出しが<風を追いかけ辿り着けば南の果て>なのです)じゃないですか(笑)。
【慶太】 お!よく気付きましたね(笑)。

――冗談はいいから(笑)。で、どんなダンスになったの?
【涼平】 過去のスタイルだけじゃなく、もっと新しい感じにしたいと思ったんですよ。
【龍一】 トリックな要素を取り入れたダンスになっていますが、言葉では説明しづらいんで、こればっかりはライブとかで見てもらうしかないんですけど(笑)。歌詞に合った動きもあったりするんで、じっくり細かい部分まで注目してほしいですね。


(文:大野貴史)

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