an ブランドロゴTシャツデザインコンテスト結果発表
新しいanのTシャツデザインが決定しました!
若きクリエイターを応援するべくさまざまなイベントを展開しているクリエイターズカフェKOOTSでは、この度「anブランドロゴTシャツデザインコンテスト」を開催。袖と左胸に“an”のロゴをあしらったTシャツのデザインを募集したところ、実に586点もの作品が寄せられた。そこで先日、クリエイターズカフェKOOTSプロデューサーのおちまさとさん、そして、橘慶太さんによる審査会を実施。果たして、おしゃれ好きのふたりをうならせたデザインは……?
★★最優秀賞★★
橘さんもおちさんも、ふたりともに迷うことなく最優秀賞に選んだのが、本多さんの作品。ファッションデザインとしてのクオリティの高さで、みごと圧勝!
橘:
「実際にこんなTシャツがあったら…」と想像したときに、僕がいちばん着てみたいと思ったのがコレです。力強いデザインですよね。バックの英文字の入れ方もおしゃれでかっこいい。
おち:
海外のブランドを思わせるセンスのよさですね。とにかく“サイズ感”が抜群なんですよ。ゾウのプリントがこれより少しでも小さかったら、途端にダサくなってしまう。“わかってる人”のデザイン、という感じがしました。
★★優秀賞 橘慶太賞★★
橘:
シンプルな可愛さに惹かれました。のほほんとした感じが好きですね。男の人も女の子でも、どっちでも着られるデザインだと思います。
おち:
女性ならではのセンスを感じます。これもやっぱり、実際に着てみたくなりますね。たとえば、これを着た上からジャケットを羽織ったりしても、すごくかっこいいんじゃないかな。
★★優秀賞 おちまさと賞★★
センスのよさと今っぽさが程よくMIX
橘:
かっこいいですねー。これにも橘慶太賞をあげたいくらい(笑)。関根さんはきっと服が大好きなんだろうなと思わせるものがありますよね。
おち:
なぜシマウマなのかはわからないんだけど(笑)、すごくセンスがありますよね。バックプリントが何もないのも、逆にいさぎよさを感じました。今っぽさを感じるデザインですね。服が好きなんだろうな。
★★優秀賞★★
橘:
すごくユニークですよね。インパクトという意味ではコレがいちばんだと思います。こういうTシャツがあったら、一度は着てみたいです(笑)。
おち:
これはロボットの骨組み?それとも鳥型ロボット?非常におもしろいセンスですね。田中さんは将来、ファッション以外の分野でも才能を発揮しそうな気がします。
★★優秀賞★
橘:
こういう感じのデザインは好きなんですよ。実は僕、これと似たデザインのTシャツを持ってます(笑)。人物のシルエットがもう少し小さくてもよかったかもしれませんね。
おち:
下地の色が赤いものをデザインするのは意外に難しいと思うんですけど、中野さんは赤を上手に活かしていますよね。
★★優秀賞★★
橘:
優秀賞に選ばせていただいた作品は、作り手がイメージするものを前面に押し出したようなデザインが多いと思うんです。そんな中で、これは唯一「an」のロゴにこだわって、うまく活かしていると思います。
おち:
「an」のロゴも含めて、全体的に収まりがいいデザイン。もはやプロとして十分通用する域じゃないかな。
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甲乙つけがたい作品群に「全員優勝!」の声も
おち:
慶太くんは今まで“審査員”の経験は?
橘:
初めてです。だから今日はドキドキしてるんですよ。応募者の方々はちゃんとファッションの勉強をされてる方も多いと思うんですけど、そんな人たちの作品を、デザインの知識も才能もない僕が審査していいのかなって。何だか申し訳ない気持ちです(笑)。
おち:
何か、慶太くんに審査員を頼んだ僕が申し訳ない気持ちになってきたな(笑)。
橘:
いや、本当に甲乙つけがたいですね。僕からしたら、全員優勝です(笑)。
おち:
(笑)。ただ僕としては、ファッション的に見てどうかな、という作品が多い気がするんだよね。いいデザインはたくさんあるんだけど、果たして実際にTシャツにしたときに成立するんだろうか、という。
橘:
そうかもしれませんね。たとえば日本語の文字を入れた作品なんかは、とてもおもしろいと思うんですけど、なかには遊びすぎちゃってるものも……。日本に観光にやって来た外国人が喜んで着そうな感じ、というか(笑)。
おち:
そうそう。つまり、グラフィックデザインの範疇(はんちゅう)なんだよね。Tシャツ型のポスターにしたらかっこいいんだけど、みたいな。そういう意味では、関根さんの作品はファッションデザインとしては抜きん出てると思うんだけど。
橘:
そうですね。こういうTシャツがあったら着てみたいですよね。
おち:
じゃあ、最優秀作品は……。
橘:
うん、本多さんがいいと思います。本当、かっこいいですよ、これ。
おち:
橘賞は?
橘:
うーん、どれも好きなんですけど……あえてひとつに絞るなら、鈴木さんですね。
おち:
ああ、これはかわいいよね。女の子らしいデザインだね。
橘:
そう言えば今回、女性の応募者がすごく多いですよね。
おち:
それはやっぱり慶太くんが審査員だから(笑)。みんな、慶太くんに見てほしくて送ってきてくれてるんだよ。
橘:
いえいえ(笑)。でも、他にも賞をあげたくなるような作品もいっぱいありますよ。“ユニーク賞”みたいな部門があったらよかったのに(笑)。
おち:
まぁでもね、ここで落選したからって不名誉なことでも何でもないから(笑)。どうかみんな、決して気を落とすことなく、これからもまい進していただきたいなと(笑)。
橘:
そうですね。本当にみなさん、すごいと思うんですよ。Tシャツっていうひとつの枠の中で、文字を入れておもしろく見せようとする人もいれば、「an」のロゴにこだわる人もいて。自分のイメージを表現する方法には、本当にいろいろなやり方があるんだなって。すごく刺激になりましたね。
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普段からファッションに興味があり、w-inds.のステージでも衣裳にこだわりを持っているという橘さん。“初めての審査員”とあって、とても謙虚に、そして慎重に審査に臨んでくれました。かたや、本業である企画・プロデュースの仕事のかたわらデザイナーとしても活躍するおちさんは、さすがの審美眼。橘さんの意見を尊重しながらも、その表情は厳しく、真剣そのものでした。