WTC前から、急激な温度変化に苦しみながら、ナショナルスタジアム(スパチャラサイ国立競技場)方向へと歩く。詰めに詰め込んで重装備となっているバックパックを下ろし、ゴロゴロキャリーにする。う~ん!らら楽だ~!!格安かばん屋で一番安かったバックパック。いいとこあるじゃないか!バックパックをゴロゴロ引っ張り出すと、タイ人たちは珍しそうに振り返り、「ふう~ん」と言った感じで去って行く。
暑さに絶え絶え、とぼとぼと歩いていると、突然、何故か「見い~つけた!」顔をした子どもたちが真横まで駆け寄ってきた。おもむろに私の顔を覗き込み、笑顔を見せる。私も訳も分からず、条件反射的に汗まみれの微笑み返し。気持ち悪。「プシュ~!?」その時、私の精一杯の笑顔は数本の水鉄砲に狙われた。「プシュ~!」 ・・・・・ あ、あ、ありがとう、冷たくて気持ちいいよ。手を合わせて「コックンクラッ」って言うわけもなく・・・撃ち終えたガキ共は次の獲物を探しに走り去っていった。顔とシャツが濡れ濡れ!そうだった。今日からソンクラン?ソンクラーン?だったっけ、。水掛祭りが始まるらしいと聞いてはいた。祭りの間はタイ国中、無礼講。誰かれなく水を掛けまくるらしい。旅人には遠慮するだろうと思ってはいたが・・・甘い甘い見通し。
ゴロゴロ、拭き拭き、地図を見る。これを繰り返し、一路ナショナルスタジアムへと歩く。途中、祭りの獲物を捜している様子の高校生ぐらいの集団と出くわす。右手にはピストル!(水鉄砲の巨大バージョン。)左手に花束ではなくてタバコ。こ、こ、こっちを見るなよオーラをぐわんっと発動。・・・がオーラは届かず。西野バレエ団に入っていれば良かった。一人と目が合う。どうして目を合わさないようにと思えば思うほど目が合うのだろう。ちょうどその時、反対方向から二人組の警官がやって来た。高校生たちはいっせいに警官を見る。そして、何故か薄ら笑顔。タイ人がよく見せる笑顔。マンガであれば「うへへへへ~。」という吹き出しが付く笑顔だ。日本人は、へらへら笑って何を考えているのか分からない、とのたまう白人の気持ちが少しだけ理解出来たような気がする。その隙を縫ってギャングたちをすり抜ける。「うへへへへへ~。」と笑顔がこぼれてしまった。気持ち悪。
後から気付いたことだが、WTCから少しの所にあるBTSスカイトレイン「チットロム」駅から乗れば「ナショナルスタジアム」駅まで簡単に2駅で行けたのであった。ようやく「ナショナルスタジアム」駅前に到着。
ナショナルスタジアム駅前に沈む夕陽
写真左側は、マーブンクローン。
