コンビニの駐車場に着き 車から降りようと
したら 突然 助手席のドアが 開いた
ん? 知らないおばさん なになに?
1秒 目が合った と思ったら おばさんは
急いで ドアを閉めた
なるほど 隣に 俺のと同じ車が停まってる
間違えたんだね
ただ 何も言わずに 閉めるってのは
どうなんだろう
一言 あってもいいような
15年前の交通事故を思い出した
俺は赤信号で停車していると ドン!
後ろから 追突された
ぶつけた人は 俺より少し年上ぐらいの男性
その人は 口を開くなり
『保険屋が 対応するから』
そう言ったきり 携帯をかけ始めた
強烈な 違和感 …
電話が終わったその男性に俺は近づいて
冷静に こう言った
まずは ごめんなさい じゃない?
男性は あきらかに驚いている
俺は続けた
ぶつけたのは 保険屋じゃないでしょ?
男性は バツの悪そうな顔をしている が
警察が来てからも 結局 最後まで
謝罪は無かった
そういえば 情報ライブ ミヤネ屋で
謝れない大人が増えている って
言ってた
自分の立場を下げたくないプライドから
だというけど ちょっと理解できないなぁ
あーあ
思い出して また 気分が悪くなった
会社に戻ってきたけど こんなモヤモヤ
した気持ちで 同僚のみんなに顔を
合わせたくない
俺は 会社の駐車場で しばらく 気分転換を
しようと 音楽をかけた
こういう時は クラシック だね
♪
目を閉じて聴いていると 車の窓を
コンコンと叩く音がした 後輩の清水だ
よし 気持ちは 整った
車から降り 清水と会社に戻った すると
『先輩 さっき聴いてたの 誰の曲ですか?』
ああ ドビュッシーだよ
『ドビュッシー? 下ネタですか?』
…
『ちょ、ちょっと 先輩 僕の足
踏んでますよっ!』
そこに足を置いている君が悪い (・Д・)