あっけないほど 短時間で入社式が終わった
コロナのせいか 年々 華々しさは消え
簡素化されている
期待に胸を膨らませてきた新入社員たちは
今 何を 感じているだろう
まわりの同期の素顔は マスクで閉ざされ
当然 歓迎会もない
ただ 窓の外に見える 桜が 満開に咲き誇り
今日という日を 迎えられたことが
せめてもの …
営業部に入ると
ん? ど、どういうことだ?
ここは 女子校か? ってぐらい
女性で 溢れかえっている
聞いて驚いた ( ̄⬜︎ ̄;)
なんと 今年の 営業部の 新入社員
8人中 6人が 女性だという
なんで こんなに 営業職を希望する女性が
増えたんだろう
時代? 流行り?
月9 あたりで 営業マンを主役にした
ドラマでもやったなら わかるけど
うーん 不思議だ
こりゃ 男性を担当したいという俺の意見は
ただの ワガママというものか
なんか 泣きたくなってきた
おっ 俺のデスクの前に 姿勢良く
立っている女性がいる
黒のビジネススーツの セットアップ
髪をしっかり縛り 後ろ姿からでも
品を感じる
今日から俺が 研修を受け持つ あやか だ
なかなかの お嬢様学校を卒業した
22才 という 情報しか無い
俺が近づいていくと 気配を感じたのか
あやかが 振り向いた
俺は 笑顔で 右手を 差し出した
握手なんて 慣れてないよな 戸惑いながら
差し出した あやかの手は 僅かに震えている
そして 極度の緊張からか 目が潤んでいる
今にも 涙が こぼれそうだ
うーん …
いっそのこと ここで …
二人で 泣こうか ( ̄ー ̄)