髪の毛は4つの結合でつながっていますが、パーマは3つの結合を切断し、
再結合させます。
3つの結合はどれかわかりますか?
ペプチド結合以外の水素結合・イオン結合・S-S結合です。
ペプチド結合は切れるともう元には戻らないんでしたよね。
髪が濡れると切断される 水素結合
アルカリ性の薬剤を使用することによって、髪の毛のphもアルカリに
傾くことによって切断される イオン結合
還元剤の還元作用によって切断される S-S結合
(S-S結合で注意してほしいのは、すべてのシスチン結合が切断さるわけではなく、
どんなに強いパーマ剤でも、ケラチンタンパクのシスチン結合の
約20%しか実際には切断されません。)
パーマはこの3つの結合でつくられているので、この3つの結合をできるだけ
しっかり戻すことが重要です。これらが不十分だと、タンパク質の軟化、間充物質の
溶出などにより、パーマ・ウェーブが固定化できず、パーマがとれやすくなります。
それプラス、毛髪強度低下・水分低下をまねきます。
2剤の酸化剤で戻せるのはシスチン結合だけです!
この記述どうおもいます???
1剤でアルカリ性に傾いた毛髪を酸性側に戻すのは2剤の酸化剤なので、
phを等電点付近まで戻してあげることによって再結合するイオン結合も
2剤の酸化剤で戻していることになるのでは???
と思わないですか????
還元剤に対しての酸化剤だからという意味でしょうか?
そこで視点を変えてみます。アルカリ性に傾いた毛髪は水でも
phは下がっていくのでは?
そう♪ phを下げるのは酸化剤だけとは限らない♪
(ちなみに水道水のphは7~8の間)
還元・酸化とph、ちょっと切り離して考えるのもいいかも^^
アルカリ性に髪の毛が傾くのはパーマ剤だけとは限らない^^
つまり、イオン結合を切断するのはパーマ剤だけとは限らない^^
アルカリ性に傾いた毛髪を等電点付近に戻すのはパーマ2剤の酸化剤だけとは限らない^^
シスチン結合を再結合させるのはパーマ2剤の酸化剤だけ^^
パーマに関わる3つの結合は上に書きましたが、この4つの結合はパーマに関わるだけではありません。ブローやストレートアイロンはお客様でも、なさると思うのですが、これらは
実は水素結合のメカニズムを利用しています。
髪が濡れると切断され、乾かしていくと再結合する。この水素結合のメカニズムを利用して
濡れている状態から乾くまでの間に髪の毛を形づけていくのがブローやカールアイロン・ストレートアイロンです。形をつけながら乾いてしまうと、髪の毛がその形で固定してくれる♪
ただし、濡れるとまた切れて形がくずれていくので、
一度ブローした形が湿気などにも弱いのはこのせいです。
最後にこの4つの結合は切れやすい順番があります。
切れやすい順番から並べると
水素結合>イオン結合>S-S結合>ペプチド結合
(水にも切れる水素結合、phが高くなると切れるイオン結合、還元剤を使わないと切れない
S-S結合、一度切れたら二度とは戻らないペプチド結合)
これはしっかり覚えておきましょう♪
結構成長してきたでしょう????♪![]()
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松本 国仁
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