73回目のブログです。
前回のブログの内容訂正させて頂きます。
「ゲルニカ」の作者ピカソをゴッホとしていました。
うっかりお恥ずかしい限りです。
川柳「油断して 老いるショックを痛感す」の日々で体力気力共々、岸田内閣の支持率と同じ下降線をたどっています。
好きな読書量だけは上昇しています。
昨年の同じ時期に読んだ本の数は57冊でしたが、今年はなんと84冊に達しました。
このブログのタイトルの「乱読御免」は直木賞作家の今村翔吾の毎日新聞に掲載された記事のタイトルを拝借しました。
今村翔吾は「塞王の盾」で166回直木賞を受賞しました。
私の友人が関わっている「二条駅かいわいまちづくり実行委員会」の主催で2024・2・18(日曜日)にこの作家の講演会があります。
楽しみにしているのですが、彼の作品は2冊しか読んでなくて講演会までにもっと読みたいと思っています。
今村翔吾ファンの友人によると「じんかん」が面白いとのことですが、これは文庫本になってなくて、
単行本2,090円で、人から借りて読むつもりです。
時代小説の作家と思っていた彼の作品には珍しく、高校生の生花コンクールをテーマにした「ひゃつか」を読みました。
桐野夏生のインパクトのある作品を読んだ後で空振りという印象です。
84冊中で面白かった、感銘を受けた、興味深かたと思えた本は52冊です。
特に印象に残っている3冊があります。
7月17日に読み終えた「島守の塔」は感動でした。
映画化もされました。
20万人が犠牲にになった沖縄戦。自らの命を懸けて、県民を守ることに尽力した沖縄県知事・島田叡(あきら)警察部長・荒井退造そして、戦火の中必死に生きた沖縄県民の物語です。
今なお戦火の絶えない世界、戦争の愚かさをあらためて強く突きつけられた本でした。
11月19日に終えた本の、桐野夏生の「日没」は、最後まで救いのない小説です。
政府にとって不都合な作品を書く小説家を収容所で拘束し洗脳により追い込むストーリーです。
読むのためらっだけど、本を買ってしまいました。
筒井康隆読後感「国家が正義を振りかざして蹂躙する表現の自由、その恐ろしさに読むことを中断することは不可能だ」と書いてありました。
12月11日に終えた原田マハの「風神雷神」を面白く興味深々で読みました。
ゴッホ、モネ、セザンヌなど西洋の画家のみに魅かれていた私は、この本で初めて日本の絵師への関心が高まったのです。「風神雷神」の絵師の、俵屋宗達は謎に包まれた人物で、で原田マハはフィクションとして面白く興味深いタッチで物語を展開していきます。
天正遣欧少年使節としてローマ教皇に謁見した4人の少年と俵屋宗達を絡ませて物語は進みます。
京都新聞に連載されていたのですね。
狩野永徳の「洛中洛外図」を魅力的に表現してありました。
山形県米沢市の上杉博物館に所蔵しているそうで
しみじみと見る機会が欲しいです。
俵屋宗達が信長の命で描いた「白象図」が東山にある養源院にあるそうで是非見たいと思っています。
養源院は、大河ドラマ「どうする家康」でも紹介されていました。
淀君が亡き父浅井長政の弔いに建立したのが消失して、徳川秀忠の夫人お江が再建した寺院だそうですね。
小説の中にレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の前で 宗達と少年使節の1人が涙する場面がありました。
「最後の晩餐」の複製画をもう一度詳しくじっくりと見たいと思っています。
とにかくおすすめの小説です。
札束がどっさり積んであるのは嬉しいことだけど、これから読む本の山積みも嬉しい限りです。
読み終えた本のほとんどはBOOKOFFに連絡して取りに来てもらい売ります。
少しでも高く買ってもらうために本を大事に扱うようになりました。
私は文庫本のカバーにも興味あってそれに惹かれて本を買い求めることもあります。
高校時代に伊藤左千夫の小説「野菊の墓」が「野菊のごとき君なりき」という題名で映画化されて、その映画に感動していました。
その原作文庫本のカバーが気に入り買った本を今も手元に置いています。
近頃、あまり読まれれなくなった作家立原正秋の文庫本のカバーはどれも素敵でした。
最近読んだ本のカバーで気に入りは宮本輝の「灯台からの響き」
おすすめの本「風神雷神」の文庫本の写真入れ忘れ最後になりました。
読んでいただきありがとうございました。