知人の個展、グループ展の案内が次々と届き画廊に足を運んでいます。

それぞれの絵筆のタッチ楽しんいます。

墨で描かれた絵はモノクロに関わらず、華やかでモダンです。

薔薇やひまわりなどの絵もあり素敵でした。

 

麦の穂の絵いいですね。

私は麦畑の風景が好きです。 

以前、北海道美瑛に旅した時、一面広がる麦畑の中に入れてもらいました。 麦の穂が風に揺らぐ中、青空の下の人物3人は小さくぽつんと居る写真を撮りました。  

パノラマのこの写真とても好きで、我が家のリビングの片隅に貼っています。

2014年の朝ドラ「マッサン」のタイトル麦の穂が揺らぐ中、流れる中島みゆきの「麦の唄」よかったですね。

 

秋のはじめ、滋賀県在住の写真家今森光彦の作品を見るために滋賀県立美術館を訪れました。

 

2018年にNHKで放送された今森光彦のドキュメンタリー「オレリアンの庭」をみて興味を持ちました。

 

オレリアンとは蝶を愛する人ということです。

写真展、美しさと躍動感あふれる作品ばかりでした。

写真は絵画を超えられないと思い込んでいたのですがちょっと考えが変わりました。

 

滋賀県立美術館は、瀬田にある文化ゾーンにあって、今回は3度目の訪問です。

洒落たカフェもあります。

この文化ゾーンには図書館、埋蔵文化財センターなどもあり、緑豊かに囲まれた心癒される空間です。

秋たけなわに訪れだ時、プラタナスの並木が黄金色に輝いていたのが忘れられません。

この並木が黄金色に染ります。

夕照庵という茶室もあり、池に映る緑の風景見ながら頂くお抹茶の味は格別です。

小説家でありノーフィクション作家の司馬遼太郎はことのほか滋賀県を愛していたようです。 

著書「街道をゆく」の第1回が滋賀県の湖西の道です。

その後2度目の滋賀県の街道が登場します。

私も滋賀県は好きです。

海から離れた京都の街に住む私には琵琶湖が海(湖)でした。子供の頃の泳ぎ、湖畔にテントを張りキャンプで青春した高校時代、琵琶湖の思い出は盛り沢山です。

私達京都人にとっては琵琶湖は命の水を与えてくれる大切なところです。

高校の古文の教科書に、芭蕉の弟子の向井去来の書いた「去来抄」が出ていました。

芭蕉の句「行く春を近江の人と惜しみけり」について、近江の人を丹波の人とすればなどと論じ合う箇所がありました。

越後の人でも難波の人でもだめですね。

やはり湖のおぼろに霞む景色を眺めて行く春を惜しむのは近江の人がベストマッチです。

 

9月の当初「ルーブル展」を見ました。期待外れです。

神話がテーマの絵画がほとんどで、神話の詳しい内容知らない私には興味がわきませんでした。

足早に見た展覧会です。

あの絵画見てるとゴッホをはじめ多くの画家達が日本の浮世絵に惹かれたのが理解できます。北斎の「富嶽百景」などシンプルでいて大胆な筆使い、西洋絵画には見られない物語があります。

パリでルーブル美術館を訪れました。有名絵画彫刻、古美術など満載のルーブルなのに何故かただ広い疲れたの感想しか無いのです。

スペインのマドリードで物々しい警戒のもと、ゴッホの「ゲルニカ」を見ました。

もっと真剣にしみじみと鑑賞するべきだったと悔やんでいます。 

ゴッホがゲルニカに託した平和への願いは届くことなく、今もウクライナ、中東で多くの犠牲者が出て、あのゲルニカと同じ悲劇が繰り返されている世界であることが辛く悔しいです。

原田マハの「暗幕のゲルニカ」内容も深く面白く興味深く読みました。おすすめです。

 

 

ローズマリーと赤米の穂です。 玄関をアートにしてくれています。

読んで頂きありがとうございました。