京都嵐山住人のつれづれ

2023・7・15

 

日々の暮らしの中で、今1番の楽しみは読書です。

本の選び方は「面白いこと」です。

昔は背伸びして芥川賞作家のものを読んで中には理解に苦しむものもありました。

あまり面白くなかったのが本音です。

高校生ので頃に、石原慎太郎の「太陽の季節」が芥川賞に選ばれて読んで見たのですが、これも面白くなくてなんの感動も覚えませんでした。

直木賞のは関わりやすくてやはり面白いです。

近頃は、心が和むもの、ためになる本からは遠のいてミステリー小説三昧です。

妹もミステリーが好きなのですが、日本のミステリー作家では松本清張以外は認めていなくて、もっぱら海外のミステリーを愛読していて私も借りて読んでいます。

著名なアガサ・クリスティやコナンドイル、エラリークインをはじめ、多くの海外ミステリーも楽しみました。

今、TV📺で水曜は「名探偵ポアロ」土曜は「シャーロックホームズ」の再放送のドラマも楽しんでいます。

何度見ても面白さは変わりません。

 

 

妹が認める松本清張も何度読んでもやはり面白いです。

彼の時代ものは敬遠してたのですが、小倉の「松本清張記念館の職員の方から勧められて読んだ「西街道奇談」が面白くて彼の時代小説にも興味を覚えました。

数日前に読んだ「異変街道」もやはり楽しく読めました。

 

 

彼の古代史や、日本の闇をえがいたノンフィクションもなかなかのものです。

先日、友人から「三流シェフ」という本を借りました。

ミステリーは少しストップして、読み始めました。 

京都住まいの私は京料理の著名な料理人は数名その名は知ってますが、フランス料理のシェフといえば最近知った広末涼子のお相手の鳥羽シェフのみその名を知りました。

この本の著者の三国清三氏はフランス🇫🇷の有名レストランのシェフのもとで8年もの間、料理を学んだ方で

東京で「オテル・ドゥ・ミクニ」を営んで、各界の著名人がひきも切らさないで訪れ、その客数はざっと30万人というレストランのシェフでもありました。

何故かミシュランの星認定を受けることなかったことから「三流シェフ」と自認しているようです。

我々庶民にはまたぐことのできない高い敷居のある店なのでしょう。

 

 

このレストランは2022年12月に閉店しました

この本の中でいくつか興味ある内容かあったのです。

その一つ、ジュネーブにあるクリシェ村にあるレストランの著名なシェフ「ジラルデ」が、常々口にする言葉「スタンポネ」で和訳すれば「即興」という意味です。

その店は客の注文を受けてから料理をはじめるということで、ほとんどの客は彼の即興の料理を楽しみにその村まで足を運んでいるそうです。

 

 

長岡京市に「スボンタネ」というフランス🇫🇷料理の店があります。

スボンタネってどういう意味かと思っていたのが、この本で解明しました。

もしかしてこの店の名はこの三国シェフの本を読んでつけられたか、店のシェフがフランスで料理を学んできたのかと想像しています。

この店に私も一度訪れました。

店のたたずまい、庭の風景、洒落たテーブルセッティングなどは思い出すのですが、肝心の料理は美味しかったのみでその内容は全く記憶がありません。

この本を読んで、もう一度「スボンタネ」に行きたくなりました。

私の夕食は手間ひまかけず、食材の値段も考えて質素だけど、自己満足で食生活を楽しんでいます。

緑豊かな庭を眺めながらの夕食は最高に贅沢なご馳走です。

 

 

 

でもたまにはちょっと贅沢な料理を食べてみたいですね。 

誕生日にでも自分へのプレゼントでと思っています。

 

読んで頂きありがとうございました。