自分のための ... 、これからの風花丸のための ... 、そしてお役に立つかもしれないお一人の方のための、薫風のお話です。】
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薫風のイボを取ってあげたい!
そう思って調べては、試してきたけど、やっぱりダメだ!無理だったよ。
でも、やっぱり諦めたくない!
もう薫風にしてあげられる事は、病院でイボの切除してもらう事だけになってしまったよ。
高齢で全身麻酔のリスクが大きいから、万が一の事があったら嫌だったから、それを避けるために考えられる限りの方法は試したよ。思いつく限りのことはしてきたよ。
でも、ごめん、ダメだったね。ごめんね、薫風。
それでも、やっぱり諦めきれないよ。だって、今の薫風は本当に可哀想な姿なんだもん。
今まで手を尽くしてきたからこそ、この思いは捨てられないよ。
ずっと、腫瘤となったイボの切除をしてくれそうな病院をリサーチしていました。どんなに遠い病院でも、他県でも連れて行きたい!という思いで、薫風と同じような事例を探していました。
今回は、それを実現するための本気のリサーチをします。
動物病院のホームページやブログを検索すると、人間の総合病院のように、各専門の先生が多く存在していることに驚きました。
緊急時や風花丸のためにもなるべく近い病院を選べたらいいんだけど...。
イボは、腫瘤、肉芽腫で、腫瘍科になります。そして腫瘍科で検索すると、多くの病院が表示されました。同時に「腫瘍認定医一覧」という物が表示されました。認定医の先生がいらっしゃる病院の一覧表です。その中から、より近い病院を探したらいくつか検索されました。
他にも、いくつかの動物病院が表示されて、腫瘍手術例が多くあるのに、認定医でない先生もいらっしゃるのです。
そもそも「腫瘍認定医」って ... ?
調べてみました。
日本獣医がん学会の定める資格で、Ⅰ 種 とⅡ 種があります。規定の講習会や実技が必要で、認定医試験に合格して得られます。
ということは、個人の動物病院の先生はお忙しくて、なかなか取得できないし、
腫瘍認定医師でなくても、腫瘍の研究・研修の経験を積んでいて、実際の事例が多くある先生ならば、信頼出来るのでは?と思いました。
そして認定医にこだわらずに、自宅から近くて、腫瘍手術の事例をホームページ等に多く掲載している病院を探しました。
いくつかの病院が検索されますが、大概は若い年齢の犬猫たちの手術の事例です。
(2016年8月の薫風 18歳3ヵ月)
薫風は、なんと言っても18歳。
「高齢なのでリスクを負ってまではやめましょう!」と、きっと言われます。
10歳を超えた頃から、そう言われ続けてきたので、そこは要チェックです。外せない条件なので、さらに高齢の犬猫たちの手術をした事例を、載せている病院を探すことにしました。
( と言いつつ、条件を狭める事で、本当に良い先生を除外しているかもしれないのですよね。
でも、無駄に診てもらう事を避けたい薫風の体調。どうか、良い病院とのご縁がありますように...。)
検索条件がより現実的に、具体的になってきました。
しつこく検索していたら、何ということでしょう!
条件を満たしている先生が、車で10分ぐらいの病院にいらっしゃったのです!
今まで、検索してもヒットしなかったのに何故?と、不思議でした。
ホームページをチェック。病院の外観はとても小さくて、アットホームな佇まい。
先生はお一人で、スタッフはトリマーの奥さまのみ。
今まで検索して表示されてきた病院は、ほとんどが大きな病院で、数名の先生方が曜日交代で診察していました。病院の施設・設備も充実している様子で、とても人気があって混雑していそうな有名な病院ばかりでした。
なので、この “ 町の獣医さん ” という感じの病院で大丈夫なんだろうか?
薫風の命を預けても、いいのだろうか?
と、大変失礼ながら、そう思いました。
その先生のブログもチェックします。
科目別の治療や手術例が、写真も含めて丁寧にまとめてあり、術後の経過の報告もありました。
情報がオープンになっているのは、病院選択の安心材料になりました。
さらに、院長先生の事も『 Doctor’s File 』というサイトで確認しました。
とにかく、病院選択するにあたっての安心材料が欲しかったのです。
そして肝心の患者さんには、高齢の犬猫たちの手術例も多く載せてありました。
この病院ならば受け入れてくれるかもしれない!
条件に合う病院は、この病院しかないよね!
ホームページやブログなどの外面で判断するので、決心するのは勇気がいります。
先ずはメールで問い合わせをしました。
薫風の年齢と、これまでの経緯と現状を伝えて、私 ( 家族 )の薫風への思いを書きました。
手術で、もし万が一の事があったとしても、もう一度薫風を綺麗な状態に戻してあげたい!
薫風の最期は、イボの無い綺麗な状態で迎えたい!
そう、伝えました。
そうしたら、一度診せに来てくださいとの返信メールをくださいました。
門前払いじゃなかった!
もしかしたら受け入れてくれるかも…と期待をして、早速電話を入れてから、
薫風を連れて行きました。
薫風の命を賭けた病院選びです。私の選択が正しいことを願うばかりでした。